今後の展望

◆ジェシー・ロドリゲスがバンタム級へ。スーパーフライ級はどうなる?

スーパーフライ級では、IBF王者ウィリバルド・ガルシアが3位アンドリュー・モロニーとの指名試合を行うこととなり、4団体制覇を狙っていたWBA・WBC・WBO王者ジェシー・ロドリゲスのバンタム級への転級が噂されていました。

バンタム級では、4/11に予定されていたWBA王者の堤聖也 vs. 休養王者アントニオ・バルガスが、堤の怪我の回復が遅れたことで中止となり、堤が休養王者、バルガスが正規王者になることが濃厚に。

この状況を受け、ロドリゲスがバンタム級に階級を上げバルガスに挑戦するとのニュースが出ました。

この試合も非常に楽しみですが、気になるのは、3つの王座が空位となるスーパーフライ級の今後です。

各団体のランキングは以下のとおりで、川浦龍生、坪井智也、寺地拳四朗が上位に並んでいます。

Sフライ

WBO2位の川浦は、1位ジョセリート・ベラスケスとの王座決定戦の可能性がありそうです。

WBCは、1位の坪井がWBC6位の元世界2階級制覇王者ペドロ・ゲバラと4/11に対戦予定で、次戦までにはある程度時間が必要になりそうです。
そうなると、先にWBC王座を争うことになりそうなのは、昨年12/27のIBF王者ウィリバルド・ガルシアへの挑戦がガルシアの体調不良で中止となり、今のところ次戦の予定は決まってなさそうな2位の寺地拳四朗と、3位のリカルド・マラジカ、昨年11月にジェシー・ロドリゲスに敗れてWBA王座から陥落した4位のフェルナンド・マルティネス。
マラジカは7月に8位のヤヒル・フランクと試合が予定されていますが、かなり先ですし、状況は流動的。
いずれにせよ、拳四朗はほぼ確定だと思うので、拳四朗 vs. マラジカ、拳四朗 vs. マルティネスの勝者に坪井が挑戦するような流れになっていくのではないかと思います。
WBC5位のユーリ阿久井政悟にも、もしかするとチャンスがあるかもしれません。

日本勢の活躍を期待したいところですね。





◆今後の展望:スーパーフェザー級 ~ ナバレッテに陰りが見え熾烈なトップ争い。堤兄弟の上位進出を期待。力石政法、尾川堅一の復活なるか?

無題

















★じい団体の王者は、WBAがラモント・ローチJr.(米国)、WBCはオシャキー・フォスター(米国)、IBFはエドゥアルド・ヌニェス(メキシコ)、WBOはエマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)です。

★との にこ実績のあるナバレッテとフォスターがトップ争いだね。


★じいナバレッテは、2023年8月にスーパーフェザー級の王座を獲得し3階級制覇達成。
2度目の防衛戦ではロブソン・コンセイサンと引き分け。
その後、4階級制覇を狙ったデニス・ベリンチク(ウクライナ)とのライト級王座決定戦で判定負け。
3度目の防衛戦は元世界王者オスカル・バルデス(メキシコ)にKO勝利。
4度目の防衛戦では、チャーリー・スアレス(フィリピン)にバッティングによるカットにより8R負傷判定勝利となったものの、スアレスのパンチでカットしたことが判明しノ―コンテストになりました。

★との への字今一つの内容の試合が増えてきているね。
スアレスに苦戦するとは思わなかった。

★じいWBA王者ローチは、2023年11月にエクトル・ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国)に勝利し王座を獲得、1度防衛中。
2025年3月に、ライト級王者のジャーボンテイ・デイビス(米国)に挑戦、圧倒的不利予想を覆し大善戦の引分け。
デイビスとの再戦がデイビスの警察沙汰で消滅、次戦は、12/6にWBCスーパーライト級暫定王者イサック・クルスと対戦予定です。

★との への字防衛戦そっちのけで、2試合続けて上の階級で戦うというのはどうなんだろう。

★じいIBF王者ヌニェスは、2025年5月に王座決定戦で力石政法に勝利し王座獲得。
9月にクリストファー・ディアズ(プエルトリコ)に勝利し初防衛に成功しました。

★との にここの2試合では強打だけではなく上手さを見せ、今後この階級のトップ争いに加わってくる可能性を感じたね。

★じい WBC王者フォスターは、シルバー王者時代に、ミゲール・ローマン(メキシコ)、無敗のムハンマドクジャ・ヤクボフ(タジキスタン)に勝利。
2023年2月に、無敗の2階級制覇王者レイ・バルガス(メキシコ)に勝利しWBC王座を獲得。
その後も、強豪のエデュアルド・エルナンデス(メキシコ)やエイブラハム・ノバ(米国)を相手に王座防衛。
2024年7月にロブソン・コンセイサン(ブラジル)に敗れ王座から陥落したものの、11月のリマッチで雪辱し王座奪回。
次戦は、10/25に2階級制覇のWBCフェザー級王者スティーブン・フルトン(米国)を相手に防衛戦です。

★との にこ スーパーバンタム級やフェザー級では止まらぬ連打で圧勝してきたもののスーパーフェザー級ではやや苦戦が目立つナバレッテに代わって1位となったのも、戦ってきた相手のレベルの高さを考えると納得だね。

★じいほかに、IBFから指令されていた同級1位ヌニェスとの指名戦を避け、元WBA世界フェザー級王者リー・ウッド(英国)と対戦するために王座を返上した前IBF王者のアンソニー・カカチェ(英国)、ナバレッテと引き分け、フォスターとは1勝1敗の前WBC王者のコンセイサン、 2023年10月にフォスターに挑戦し敗れたものの、その後WBAラテンアメリカ王座、米大陸王座を獲得したエドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)、ナバレッテに惜敗したチャーリー・スアレス(フィリピン)が並んでいます。

★との にこ誰が戦っても接戦になりそうな激戦の階級になっているね。


★お梅ここに割って入りたい日本勢の先頭にいるのは、堤駿斗。
堤は現在、WBA3位、WBC14位、IBF7位で、12/27にWBA暫定王者ジェイムズ・ディケンズ(英国)と対戦予定です。

★じいThe RINGでは10位のディケンズは2度の世界挑戦には敗れているものの、のちに世界王者となるリー・ウッド(英国)、世界ランカーのライアン・ウォルシュ(英国)やレラト・ドゥラミニ(南アフリカ)に勝利、2025年7月に無敗のWBA暫定王者アルベルト・バティルガジエフ(ロシア)に勝利し暫定王座を奪取した実力者です。

★との にこ堤がディケンズに良い内容で勝利できれば、世界王座はぐっと近づいてきそうだね。

★越後屋この暫定王座は、WBAお得意の正当な理由のない濫造王座ですから、日本では王座としては認めず、王座挑戦者決定戦のような扱いになると思います。
ただ、正規王者のローチが2試合続けて防衛戦ではなく上の階級での試合となり、WBAが防衛戦をしないローチの王座をどうするのか微妙ですし、クルスとの勝敗にかかわらず上の階級で戦い続ける可能性が出てきましたから、ローチが王座を返上すれば、ディケンズ vs. 堤が正規王座決定戦になるかもしれず、また、返上の時期によっては暫定王座から正規王座に繰り上がったりするかもしれませんから、ここはしっかり暫定王座を獲得しておきたいところです。

★お梅他の日本勢で世界ランキング入りしているのは、勝利は全てKOのヌニェスに判定まで粘った力石政法(IBF8位)、元IBF王者の尾川堅一(WBC13位、WBO2位)。
この二人が、トップ集団に再び迫ることが出来るのか注目です。
5月にデビューした堤駿斗の弟の麗斗も、近い将来世界トップレベルに近づいてきそうで、非常に楽しみです。

★代官 複数団体を統一した王者は2022年のシャクール・スティーブンソンまで遡らなければならない激戦の階級が今後どうなっていくのか、目が離せんな。






◆今後の展望:ライト級 ~ 強豪ひしめく激戦階級。日本勢は今永虎雅の将来性に期待。

無題










★じいライト級の世界王者は、WBAがジャーボンテイ・デイビス、WBCがシャクール・スティーブンソン。
IBFは、5月に暫定王座を獲得したレイモンド・ムラタヤが、ワシル・ロマチェンコ引退後に王者に昇格。
WBOは、6月に王者キーショーン・デイビスが体重超過で試合は中止、王座剥奪となり、現在は空位。
WBO1位のアブドゥラ・メイソンと2位のサム・ノークスの王座決定戦が、11/22に行われる予定です。

★との への字ジャーボンテイ・デイビスは、3月のWBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチJr.との試合は、精彩を欠き辛くも引き分け防衛。
その後、またまた警察沙汰を起こし、8月に予定されていたローチとの再戦は中止。
11/15にユーチューバーのジェイク・ポールとエキシビションマッチを行う予定みたいだけど、ポールはクルーザー級で体重差は約30㎏…。
現役の世界王者が防衛戦そっちのけでこんな試合をするというのは…。

★じいWBAは、王座を剥奪してランカーにチャンスを与えるべきだと思いますね…。
もしそうなれば、1位のフロイド・スコフィールドと2位のルーカス・バーディにチャンスが巡ってきます。
ただ、WBAは、そんなことはしないと思いますが。

★との への字なんたってWBAだからね。


★じいスティーブンソンは、そのディフェンス能力の高さと積極的には攻めないスタイルから、盛り上がらない内容の試合が多かったのですが、 7月の暫定王者ウィリアム・セペダとの試合では、至近距離でセペダのパンチをさばきながら要所で回転の速い連打を打ち込み快勝。
ジャーボンテイ・デイビスにかわってRING1位になりましたが、それにふさわしい内容の勝利でした。

★との への字 他にも、6月にIBF王座挑戦者決定戦で三代大訓を破ったアンディ・クルスもいるし、ライト級は強豪揃いだね。

一方、日本勢はかなり厳しいですね。★じい
中谷正義がロマチェンコに完敗、吉野修一郎がスティーブンソンに完敗、三代もクルスに完敗。
世界トップレベルとの差をまざまざと見せつけられています。

★との への字再起を期待した吉野や三代が引退、世界ランキングには、ただ一人宇津木秀がWBC7位をはじめ3団体で世界ランキングに入っているけど、世界挑戦にはまだ遠い状況だね…。

★越後屋個人的には、9月に日本王座決定戦を行う今永虎雅に注目しています。
スピードとテクニックを磨けば、将来、世界上位に食い込んでくる可能性があるもしれません。

★代官日本勢が少ないのはちとさみしいが、強豪同士の対戦がどんどん実現しそうで楽しみぢゃな。







◆今後の展望:スーパーライト級 ~ 実力伯仲の上位陣、つぶし合い続くか。平岡アンディの世界挑戦はどうなる?

無題
















★じいRING王者はテオフィモ・ロペス。
ロペスは、2023年6月にRING、WBO王者ジョシュ・テイラーに勝利。
その後はランキング下位のジャーメイン・オルティスに苦戦、スティーブ・クラゲットには大差判定勝利も印象に残る試合ではなく、ファンの望む試合でもありませんでした。
今年5月には暫定王者アーノルド・バルボサJrと団体内統一戦を行い勝利したものの、盛り上がりに欠ける内容でした。
RING王者としての存在感は残念ながら大きくはありません。

★との への字サンドール・マーティンとはスプリット判定だったしね。
ランキング上位との差はそれほどないということかな。

★じい そのランキング上位の面々は、激しい潰し合いになっています。
そんな中でも、2024年12月にリアム・パロに勝利しIBF王座を獲得、今年6月にジョージ・カンボソスJnrに勝利し王座を防衛したリチャードソン・ヒッチンズが、一歩前に出ている感じでしょうか。
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★との にこ個人的には、ガードを固めてのしのし歩いて相手に近づき強打を叩き込む、非常に個性的なスタイルのサブリエル・マティアスに注目。
パロに敗れて躓いたものの、アルベルト・プエジョに僅差ながら勝利し王座に返り咲きを果たし、今後が楽しみだね。

★越後屋 下位にはダルトン・スミス、平岡アンディ。
WBC1位のスミスは、11月にWBC王者サブリエル・マティアスに挑戦予定で、 WBA1位の平岡は、WBA王者ゲイリー・アントゥアン・ラッセルへの挑戦をじっと待っている状況です。

★代官 ひやりスーパーライト級の日本人の世界王者は、藤猛、浜田剛史、平仲明信の3人だけか…。
藤と浜田が1回防衛、平仲は初防衛戦で敗れた。
日本人にとって非常に厳しい階級ぢゃが、平岡が平成4年4月の平仲以来33年ぶりの王者となれるかどうか、大注目ぢゃな。






◆今後の展望 : ウェルター級 ~ 先頭を行くジャロン・エニス、追うブライアン・ノーマンJr.。佐々木尽は旋風を巻き起こせるか?

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世界王者はWBA(super)・IBF王者ジャロン・エニス、WBO王者ブライアン・ノーマンJr.、WBC王者マリオ・バリオスに、5月にWBA王座決定戦でライアン・ガルシア(米国)に勝利したローランド・ロメロ(米国)。

ブライアン・ノーマンJr.は、2024年5月に、WBO世界ウェルター級暫定王座決定戦で、1位のジョバニ・サンティリャンに10RKOで勝利。
2024年8月、テレンス・クロフォードが王座を返上したため正規王者に昇格。
同年11月にIBF王者ジャロン・エニス(米国)と統一戦を行う交渉が進められていたが、ノーマンが高額のファイトマネーを要求したためゴタゴタし、交渉決裂で実現せず。
11月に、WBOから指令されたデレク・クエバス(プエルトリコ)と対戦する予定だったが、ノーマンが左拳を負傷し延期。
2025年3月、クエバスに3RTKO勝利で王座防衛に成功。

マリオ・バリオスは、2021年6月、WBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デイビス《2階級王者》(米国)に11RTKOキャリア初黒星を喫し、WBA世界スーパーライト級王座陥落。
その後2022年2月に、キース・サーマン《元WBA(super)・WBC統一世界ウェルター級王者》(米国)に敗れるも、2023年9月に、WBC世界ウェルター級暫定王座決定戦でヨルデニス・ウガス《元WBA世界ウェルター級スーパー王者》(キューバ)に勝利し2階級制覇。
その後、2度防衛中。※1度防衛後、正規王者に昇格。

この中でも、やはり頭一つ抜けているのがジャロン・エニス。
エニスは、2023年1月にIBF世界ウェルター級暫定王座を獲得、1度防衛。
2023年11月、4団体統一王者テレンス・クロフォード(米国)がエニスとの団体内統一戦の指令に従わなかったため、IBFがクロフォードの王座を剥奪、エニスが正規王者に昇格。その後2度防衛。
2025年4月、The RING1位のエニスが、2位のWBA王者エイマンタス・スタニオニス(リトアニア)との統一戦で完勝し王座統一するとともにThe RINGの王座を獲得。

エニスは、現在はThe RINGのPound for Poundランキングに入っていませんが、2024年7月に発表された5年後のPound for Pound予想 ランキングでは1位。
今後、ランキングに入り、中心人物になっていくのは間違いないでしょう。
エニスの次戦はまだ決まっていませんが、今後誰と戦っていくのか、そして他団体統一に向かって行くのかにも注目です。

WBC王者バリオスは、7月にマニー・パッキャオ《元世界6階級制覇王者》(フィリピン)と防衛戦。
パッキャオは現在46歳、2021年8月にヨルデニス・ウガスに敗れてから約4年間試合をしていません。
パッキャオがいくら実績や地名度があるとはいえ、バリオスにとっては負けるわけにはいかない一戦です。

WBO王者ノーマンは、6/19に2位の佐々木尽と防衛戦。
佐々木にとって、選手層が厚く世界王座に挑戦することが快挙に近いこの階級で、さらに相手がノーマンですから、かなり厳しい戦いになりそうですが、番狂わせを起こし日本人初のウェルター級王者となることを期待したいところです。






管理人:ボクヲタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が熱くなりました。以来50年以上ボクシングヲタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
※ 選手名等は敬称略とさせていただいております。
あしからずご了承ください。

※ 記載内容に誤りなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。
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