年間表彰

◆ボクヲタおやじが選ぶ2024年各賞 part3 〜 Comeback of the year

Comeback of the yearの候補は、 ダニエル・デュボア、アンジェロ・レオ、ビリー・ディブ、矢吹正道、健文トーレス。

ダニエル・デュボア(英国)
2023年8月、WBA(super)・IBF・WBO世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に敗れ、WBA王座から陥落。
2024年6月、IBF世界ヘビー級暫定王座決定戦でランキング1位のフィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)に勝利。
その後、ウシクが王座を返上した為、王者に昇格。
9月には、2020年8月にウシクに敗れて以降、強豪を相手に4連勝と復調著しいアンソニー・ジョシュア(英国)から4度ダウンを奪って圧勝。

アンジェロ・レオ(米国)
2020年8月に、WBO世界スーパーバンタム級王座決王座獲得。
2021年1月に、スティーブン・フルトン(米国)に0-3(109-119,109-119,110-118)で敗れ王座陥落。
6月の再起戦で、世界ランカーのアーロン・アラメダ(米国)に2-0(95-95,96-94,98-92)で勝利するも、その後2年半試合に恵まれず。
2024年1月に元世界ランカーのマイク・プラニア(フィリピン)、4月に元世界ランカーのエデュアルド・バエス(メキシコ)に勝利。
8月に、IBF世界フェザー級王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に挑戦、強打を誇るロペスと激しい打ち合いの末、10Rに一発KO勝利。

ビリー・ディブ(オーストラリア)
2011年7月にIBF世界フェザー級王座獲得。
2013年3月に3度目の防衛戦に敗れ王座から陥落後も、2015年5月にWBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司に挑戦、2018年8月にIBF世界スーパーフェザー級王者テビン・ファーマー(米国)に挑戦、2019年7月には、元WBA(super)・IBF世界スーパーライト級王者アミール・カーン(英国)と対戦するなど、世界トップレベルで戦い続ける。
2022年10月にSNSで癌を告白。
2024年12月にリングに復帰。


矢吹 正道
2021.09.22に、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗に10RTKOで勝利、王座獲得。
2022.03.19に、寺地拳四朗と再戦。3RTKOで敗れ王座陥落。
2022年9月に、WBO4位、WBA9位のタノンサック・シムシー(タイ)に7RTKO勝利、2023年1月、IBF世界ライトフライ級王座挑戦者決定戦で、WBA8位、IBF7位のロナルド・チャコン(ベネズエラ)に11RTKO勝利。
2023年5月にスパーリングでアキレス腱を断裂するが再起、2024年3月に元WBO世界ライトフライ級15位のケビン・ビバス(ニカラグア)に4RTKO勝利。
2024.10.12に、IBF世界ライトフライ級王者シベナティ・ノンシンガ(南アフリカ)に挑戦、9RTKOで勝利し王座獲得。


健文トーレス
2003年に16歳でデビュー。
デビュー戦は、世界王座に挑戦した経験を持つ強豪リカルド・バラジャス(メキシコ)に敗れるが、2戦目から8連勝でWBC世界ランキング8位にランクイン。
2006年8月に日本王座決定戦で判定負け、2009年4月に体調不良により試合をキャンセル、そのまま引退。
その後、強盗事件等で懲役6年6月の判決を受ける。
出所後、2016年4月にリングに復帰したが、2018年1月、大阪市内の繁華街で警察の職務質問に車で逃走、パトカーに衝突、警官に嚙みつく等の公務執行妨害の疑いで逮捕、4年半を刑務所で過ごす。
2023年6月に再びリングに復帰、2024.05.10に、フィリピンでWBOバンタム級1位のレイマート・ガバリョ(フィリピン)に1RTKO勝利の大番狂わせを演じ、世界ランキング入り。
2024.8.24に、WBOスーパーフライ級1位のKJカタラジャ(フィリピン)に勝利、2戦続けての大番狂わせを演じる。 

この中から、私が選んだのは、

Comeback of the year: 矢吹 正道

拳四朗に敗れて王座陥落後、世界ランカー相手のハードなマッチメイクをKOでクリア、アキレス腱断裂を乗り越え、不利予想を覆してのIBF王座獲得は見事の一言でした。

◆The RING 2024 各賞

1/12に発表された、The RINGの各賞です。

【Fighter of the year】オレクサンドル・ウシク
Round of the yearタイソン・フューリー vs. オレクサンドル・ウシク Ⅰ 9R

Fighter of the yearは、タイソン・フューリーを破りヘビー級4団体を統一、12月の再戦も勝利したオレクサンドル・ウシク。
Round of the yearは、ウシクがフューリーからダウンを奪った初戦の9R。
 

Fight of the yearレイモンド・フォード vs. オタベク・ホルマトフ

11Rまで採点ではリードされていたフォードが、12R残り7秒で劇的な逆転KO勝利。 

Upset of the yearブルーノ・スラース(vs. ハイメ・ムンギア)

ムンギアは、5月に4団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)に挑戦し敗れたものの、9月に再起戦で勝利し、スーパーウェルター級に続く2階級目の世界王座を狙っての調整試合と思われた試合。
試合は、大方の予想通り一方的なムンギアペースで、いつ試合を止められてもおかしくないところから、スラースの一発逆転KO。

Knockout of the yearダニエル・デュボア (vs. アンソニー・ジョシュア)

デュボアが、1R、3R、4Rにダウンを奪い、一方的な試合になっていた5Rにジョシュアの起死回生の右がクリーンヒット、下がるデュボアにジョシュアが逆襲に出たところに、デュボアの右カウンターがヒットしジョシュアがダウン、そのままカウントアウト。 

Prospect of the year モーゼス・イタウマ

イタウマは、2023年にデビュー、現在20歳。
2023年は7勝〔5KO〕で、全てが1RKO。
2024年は4勝〔4KO〕で、1RKOが2試合、2RKOが2試合。
5月の試合で、WBOインターコンチネンタル・ヘビー級王座を獲得し、WBO世界ランキング入り。
2024年12月には、世界上位ランカーのフィリップ・フルゴビッチにKOで敗れたものの最終ラウンドまで粘ったデムジー・マッキーン(オーストラリア)を1RKO。
 

現在、WBA9位、IBF14位、WBO6位。
ヘビー級としてはやや小柄ながら、抜群の破壊力でKOを量産。


Comeback of the yearビリー・ディブ

元IBF世界フェザー級王者。癌を克服しリングに復帰。


◆ボクヲタおやじが選ぶ2024年各賞 part2 〜 Prospect of the year

Prospect of the yearの候補は、尾崎優日、高見享介、アブドゥラ・メイソン、モーゼス・イタウマ。

尾崎 優日(21:8勝〔6KO〕1分)
2024.12.14にWBOアジアパシフィック・ライトフライ級王座を獲得、現在、WBA13位、IBF15位。 

 高見享介(22:8戦全勝〔6KO〕)
2023.12.02に、WBCミニマム級14位のリト・ダンテ(フィリピン)に3-0(80-72,80-72.79-73)で勝利、IBF15位にランクイン。
2024.03.02に、元OPBF王者の堀川謙一に6RTKO勝利、WBO、WBCでも世界ランキング入り。
 2024.07.06に、世界挑戦経験のあるウラン・トロハツ(中国)に3-0(79-73,79-73,79-73)で勝利。
現在、4団体全てで世界ランキング入りし、最高位はWBA3位。


日本の若手で最も活躍したのは、4月に元WBA(super)世界バンタム級王者《12回防衛》のアンセルモ・モレノ(パナマ)、12月に元WBA世界スーパーフェザー級王者レネ・アルバラード(ニカラグア)にKO勝利した堤駿斗(25)だと思いますが、モレノ戦で大幅体重超過し6か月ライセンス停止処分を受けており、対象外としました。   
アブドゥラ・メイソン(20:米国・16勝〔14KO〕無敗)
2024年は5試合すべてKO勝利。
8月までの4試合で、2RKOが2試合、3RKOと4RKOが各1試合と圧倒的な勝利を続け、 11月の試合では、1Rに2度ダウンを喫する危ない場面がありましたが、2Rに逆転KO勝利。
WBCとWBOで、12月に世界ランキング入りしてきました。
層の厚いライト級で、どこまで上がっていけるか注目です。





モーゼス・イタウマ(20:英国:11勝全勝〔9KO〕)
2023年にデビュー。 2023年は7勝〔5KO〕で、全てが1RKO。
2024年は4勝〔4KO〕で、1RKOが2試合、2RKOが2試合。
5月の試合で、WBOインターコンチネンタル・ヘビー級王座を獲得し、WBO世界ランキング入り。
2024年12月には、世界上位ランカーのフィリップ・フルゴビッチにKOで敗れたものの最終ラウンドまで粘ったデムジー・マッキーン(オーストラリア)を1RKO。
現在、WBA9位、IBF14位、WBO6位。


この中から選んだのは、

Prospect of the year:モーゼス・イタウマ

イタウマは、ヘビー級としては決して体は大きくないですが、抜群の破壊力でKOを量産。
今後、どこまで上がっていけるか非常に楽しみです。

◆ボクヲタおやじが選ぶ2024年各賞 part1 〜 Upset of the year

Upset of the yearの候補は、

2024.01.23
WBA世界フライ級タイトルマッチ
アルテム・ダラキアン vs. ユーリ阿久井政悟 
024.03.30
WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
WBC世界スーパーウェルター級正規王座決定戦
ティム・ズー vs.セバスチャン・フンドラ 
2024.05.04
IBF世界バンタム級タイトルマッチ
エマヌエル・ロドリゲスvs. 西田 凌佑
2024.05.06
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
ジェイソン・マロニー vs. 武居 由樹
2024.05.18
IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
ジョー・コルディナvs. アンソニー・カカチェ 
2024.05.18
WBO世界〈暫定〉ウェルター級王座決定戦
ジョバニ・サンティランvs. ブライアン・ノーマンJr. 
2024.06.15
IBF世界スーパーライト級タイトルマッチ
サブリエル・マティアスvs. リアム・パロ 
これらの試合はもちろん不利予想を覆したものですが、はるかに上回る衝撃的な超大番狂わせだったのが、2024.05.10に行われたレイマート・ガバリョ vs. 健文トーレス。
世界ランキング1位のガバリョをトーレスが劇的な1RTKOで破りました。
また、12/14に行われた、ハイメ・ムンギアvs. ブルーノ・スラースも大番狂わせでした。
ムンギアは、5月に4団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)に挑戦し敗れたものの、9月に再起戦で勝利し、スーパーウェルター級に続く2階級目の世界王座を狙っての調整試合と思われた試合でした。
試合は、大方の予想通り一方的なムンギアペースで、いつ試合を止められてもおかしくないところから、スラースの一発逆転KO。
ガバリョ vs. トーレスとムンギア vs. スラースでかなり悩みましたが、私が選んだのは、

Upset of the Year

2024.05.10
レイマート・ガバリョ vs. 健文 トーレス

トーレスは、犯罪に手を染め大きな回り道をしましたが、この勝利で再び世界ランキングに復帰、さらに、8/24にWBOスーパーフライ級1位のKJカタラジャにも番狂わせの勝利。
現在、トーレスは、WBA、IBF、WBOでランキング入りし、最高位はWBOの6位。 今年は、どこまで世界王座に迫れるか注目です。

◆ボクヲタおやじが選ぶ2023年各賞 part8 〜 敢闘賞

◆敢闘賞穴口 一輝

観る者の心を揺さぶる激闘だった日本バンタム級タイトルマッチ、堤聖也 vs. 穴口一輝。

劣勢が続いても粘り強くパンチを出し続け勝利を掴んだ堤、そして、4度のダウンを奪われながらも立ち上がり勇敢に向かっていった穴口。
日本のボクシング史に残るであろう素晴らしい試合でした。



穴口選手は、試合後に倒れ、右硬膜下血腫のため開頭手術を受け、その後意識が戻ることなく2月2日にご逝去されました。

穴口選手のご冥福を心よりお祈りするとともに、また、今後、リングでの事故が無くなるよう祈り、敢闘賞としたいと思います。
管理人:ボクヲタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が熱くなりました。以来50年以上ボクシングヲタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
※ 選手名等は敬称略とさせていただいております。
あしからずご了承ください。

※ 記載内容に誤りなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。
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