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◆「日本ボクシング史上最高傑作」井上尚弥の戦績をまとめてみた。

井上尚弥に関しては、2018年3月に始めたこのブログでも、関連する記事をたくさん書いてきました。
あらためて、「日本ボクシング史上最高傑作」井上尚弥の戦績とこれまでの記事をまとめてみました。
※ 今後追加する記事も、このページにまとめていきます。

井上 尚弥
1993.4.10生まれ 31歳(R6.8.30現在)

これまでの戦績:27戦全勝〈24KO〉

日本ボクシング史上初となる高校生でのアマチュア7冠を達成。
ロンドンオリンピック出場を逃しプロ転向。
2012年10月、「弱いボクサーとは戦わない」ことを条件に、大橋ジムと契約しプロデビュー。

2013.08.25 4戦目で、日本ライトフライ級王者の田口良一に挑戦。3-0(98-92,98-93,97-94)で勝利し王座獲得。(のちに返上)
※ 辰吉丈一郎以来23年ぶりに当時国内最短タイ記録となる4戦目での日本王座を獲得。

2013.12.03 OPBFライトフライ級王座決定戦で、ヘルソン・マンシオ(フィリピン)に5RTKO勝利、王座獲得。(のちに返上)
※ 八重樫東らと並ぶ当時の国内男子最短タイ記録となるデビュー5戦目でOPBF王座を獲得。

2014.04.16 WBC世界ライトフライ級王者アドリアン・エルナンデス(メキシコ)に挑戦、6RTKOで王座獲得。1度防衛後返上。
※プロ入り6戦目での世界王座獲得は当時の日本男子最速。

2014.12.30 WBO世界フライ級王座を16度防衛、WBO世界スーパーフライ級王座を11度防衛中のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦、2RKO勝利で王座奪取。2階級制覇。
※ 8戦目での二階級制覇は 世界史上最速記録。 7度防衛後返上。

2018.05.25 WBA世界バンタム級王者《5度防衛中》ジェイミー・マクドネル(英国)に挑戦、1RTKO勝利で王座獲得。
※16戦目の三階級制覇は日本史上最速。


2018.10.07 WBSS準々決勝で元WBA世界バンタム級スーパー王者ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1RKO勝利、WBA王座の初防衛成功、WBSS準決勝進出。

2019.05.18 WBSS準決勝で、IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に2RKO勝利、IBF王座獲得、WBA王座は2度目の防衛。WBSS決勝進出。



2019.11.07 WBSS決勝で、WBA世界バンタム級スーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)に3-0(116-111,117-109,114-113)で勝利。WBSS優勝、WBAスーパー王座獲得(3度目の防衛扱い)、IBF王座初防衛。
※この試合は、2019年のThe RING Fight of the yearに選ばれた。










2020.04.25 WBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との統一戦が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止。

2020.10.31 4団体で世界ランキング上位の強豪ジェイソン・マロニー(オーストラリア:21勝〈18KO〉1敗)に7RKO勝利。WBA4度目、IBF2度目の防衛。







2021.06.19 IBF1位のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)に3RKO勝利、WBA5度目、IBF3度目の防衛に成功。




2021.12.14 IBF5位のアラン・ディパエン(タイ)に、8RTKO勝利。WBA6度目、IBF4度目の防衛に成功。




2022.06.07 WBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)と再戦。2RTKO勝利で3団体統一。


2022.12.13 WBO王者ボール・バトラー(英国)に11RTKO勝利、4団体統一に成功。





2023.07.25 4団体のバンタム級王座を返上しスーパーバンタム級に転級。
WBC・WBO世界王者のスティーブン・フルトン(米国)に8RTKO勝利し4階級制覇達成。












2023.12.26 WBA(super)・IBF王者のマーロン・タパレス(フィリピン)と4団体統一戦。10RKOで勝利し、テレンス・クロフォード(米国)に続き、2人目の2階級4団体統一に成功。






2024.05.06 WBC1位のルイス・ネリー(メキシコ)に、1Rにダウンを奪われるも6RTKO勝利。
4団体王座の防衛に成功。






2024.09.03 WBO2位、WBA6位、WBC7位、IBF7位のTJドヘニー(アイルランド)と防衛戦。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

世界戦22試合で全勝20KO、KO率91%。
漫画でもあり得ないような凄い戦歴に、あらためて驚きますね。
今後も、このページに「勝利」の文字を追記していくことができることを期待しています。

◆袴田さん事件に思う

今日のTBS「報道特集」で袴田さんの冤罪を取り上げていました。

どう見ても証拠が捏造されたことは明白で、ありもない自白を強要され、冤罪を擦り付けられた袴田さんの辛さは、想像を絶するものだったでしょう。

今後、袴田さんの名誉を回復するような状況になったとしても、この冤罪のおかげでめちゃくちゃになった袴田さんの人生を取り戻すことはできません。

権力のある者は、その権力を正しく使うことをしっかりと考えなければなりません。
間違って使うことで、多くの冤罪を生み、多くの方が苦しんでいます。
その方々の、失われた時間を取り戻すことはできないのです。

検察・警察は猛省し、もっと緊張感を持ってほしいです。
でも、権力を濫用して何だそれ?みたいなこと結構やってますから、言うだけ無駄なのかもしれません。

まぁ、身近なところでも、権力があると勘違いして威張りくさってるおバカな上司など、たくさんいますからねぇ。
困ったもんです。

そして、問題はもう一つ、この事件はもっと取り上げられるべきだと思いますが、報道特集ぐらいですね。

一日中どうでもいいWBCの話題ばかりやっています。
侍ジャパンがアメリカ到着とか、かなりの野球ファンでも気にしないようなことを延々と流しています。
野球のニュースさえ流していれば視聴者が食いつくとでも思っているのでしょうか。
TV局の制作者さんたちは、ずいぶんと熱心な野球ファンが多いんですね、きっと。
これじゃあTVのレベルが落ちたと言われても、マスゴミと言われても、関係者は文句を言えないでしょう。

スポーツ放送も、いまやネットの方が充実してますし、そのうちTVなんて誰も見なくなる時代が来るのかもしれないと、ふと思いました。


◆4/8はW世界戦ほか好カード目白押し、でも記者会見が…。

 4/8の興行に関しては、ポスターもいかがなものかと思いましたが、これに輪をかけて記者会見が酷かったですね。

那須川の注目度が高いとはいえ、那須川を中央に据え、記者の質問は殆ど那須川に対するもので、拳四朗に那須川の事を質問するという暴挙に出た記者もいました。
本人の意思とは関係なく、人気者はいじれるだけいじり倒す消耗品扱いですし、それ以外の出席者に対しては敬意のかけらもない失礼極まりない質問。
マスゴミと言われるのも当然で、その本領が充分に発揮された記者会見でした。



先日も、中学生の長距離ランナーの過熱報道が問題になりましたが、相手の状況などはお構いなし。
過去にも、震災の被災者の方々が食べるものに困っている状況の中で取材陣がコンビニの数少ないお弁当を買い占めたとか、ガソリンが不足しているのにガソリンスタンドには取材陣の車が長蛇の列を作っていたとか、土砂崩れの被災地で、救助犬がかすかな物音や声を頼りに生き埋めになっている人を探しているときに、取材ヘリが上空を轟音立てて飛び回り邪魔をしたなんてこともありました。

このような迷惑極まりない取材の在り方については、ことあるごとに不愉快に感じますし、このような姿勢で取材したニュースには共感できません。
まさか、このような、人の迷惑顧みず、ずかずかと土足で上がり込むような好き勝手で無神経極まりない取材のしかたを「報道の自由」などとは言わないでしょうね。

記者会見では、他の出場者が「那須川が出るということで大きな注目を集める大会に出場でき光栄。いい試合を見せて自分の存在を示したい。」と、静かに闘志を燃やし大人のコメントをしてくれていたのが救いです。

那須川がボクシングに転向することになったときに、「井上尚弥に今すぐでも勝てる」みたいな鼻息の荒い那須川ファンのコメントを多く見かけましたが、さすがにそれはないと思いますし、相手が日本バンタム級4位の与那覇ですから、那須川が負ける可能性もあると思います。
もし、そうなったら、マスコミはサーッと引いていくのでしょうね、おそらく。


◆4/8はW世界戦ほか好カード目白押し、でもポスターが…。

4/8は、寺地拳四朗の3団体統一戦、井上拓真の世界戦、阿部麗也の世界王座挑戦者決定戦、佐々木尽 vs. 小原佳太、さらにキックで絶大な人気と実力を誇った那須川天心のボクシング転向第1戦と、注目のカードが目白押しです。

非常に楽しみではあるのですが、このポスターには違和感を覚えました。 

1










人気のある那須川を目立たせれば観客も増え興行は大成功するわけですから、大人の事情としては理解できます。
ただ、デビュー戦の新人が大きく中央に写ったポスターを作りますかねぇ。
客を呼ぶためには何でもありというわけではないと思うのですが…。
ボクシングファンだけでなく、天心ファンでも「さすがに、これは…」と思うのではないでしょうか。

以前、WBO世界フライ級王者の木村翔に田中恒成が挑戦したときも、ヘンテコなポスター作ってたなと思い出しました。



ボクシング業界には、これで良いのかと問いたいですね。
別の場所で作り上げてきた那須川の人気に乗っかるのは、あまりに安易で節操がなく見えますし、他のボクサーに失礼なことをボクシング界自らがやってはいけないのではないかと思います。

那須川がキックの王者の地位を捨ててボクシング界に飛び込んできた心意気を買うならば、分相応に扱ってあげる方が良いと思います。
大人の事情が見え見えの打算の産物には那須川本人も困惑するのではないかと思いますし、他のボクサーにとっても決して愉快なものではないような気がします。

キックボクシングが生み出した那須川のスター性は、実力に加え、宣伝や演出のうまさが奏功したものと思います。
そして、その那須川がボクシングに転向すれば、ボクシングでどこまで行けるのかおおいに注目され、ボクシングの人気も高まるので、私を含めボクシングファンの多くは歓迎ムードだろうと思います。

しかし、人気者に乗っかるだけだと、この興行は成功しても、ボクシングファンはしらけてしまい、長期的にはボクシング業界にとっては得策とは言えないと思います。
ボクシング業界は、那須川の人気に甘えるのではなく、この点についてもっと深く掘り下げ、今後に活かしていくべきだと思います。

きれいごとばかりを言うつもりはありませんが、今回の興行では、普通に、拳四朗の3団体統一戦をメインにするべきではないかと思います。
個人的には、那須川がトリで出てくるのはさすがにやめてほしいと思いますし、ボクシング界もそのぐらいはプライドを持って、メインは拳四朗、セミは拓真、天心はせいぜいその前くらいにしてほしいところです。

日本国内では那須川の人気はものすごいようですが、海外では、当然ですが、拳四朗や拓真のタイトルマッチの話題が主です。
もし那須川がトリで登場となれば、海外からは、日本のボクシング業界は試合の順番すらわからないのかと言われそうです。

ただ、こんなこと書くと、那須川ファンから、ボクシングファンのひがみと言われそうですが…。

最後に、このような状況になったのは那須川本人のせいではありませんから、那須川に対する筋違いのバッシングがないことを祈りますし、周囲は、那須川が実力を存分に発揮できるストレスのない環境を作ってあげてほしいと思います。

◆井上尚弥、4団体統一戦まであと5日

2022.12.13
WBA(super)・WBC・IBF・WBO世界バンタム級タイトルマッチ


WBA(super)・WBC・IBF王者 井上 尚弥
23戦全勝〈20KO〉
vs.
WBO王者 ポール・バトラー(英国)
34勝〈15KO〉2敗

世紀の一戦まで、あと5日。
4団体統一の偉業達成なるかという試合だけに、普段はボクシングにあまり注目しない新聞やTVでも取り上げられ始めており、ムードが高まってきました。

それでも、WorldCupサッカーで、日本が決勝まで進んだというのならまだしも、一次リーグの試合で報道が異常なほど過熱していたのに比べて、日本ボクシング史に残る一戦でありながら扱いが小さくてちょっと悔しいと思うのは、ボクシングファンのひがみなのでしょうかね…。


ここで、井上がどれだけ凄い実績を積み重ねてきたのか、確認しておこうと思います。

井上は、2014年4月にアドリアン・エルナンデス(メキシコ)を破りWBC世界ライトフライ級王座を獲得、1度防衛後返上。

同年12月に、2階級上げてWBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦、衝撃の2RKO勝利で王座獲得。7度防衛し返上。

2018年5月に、WBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(英国)に1RTKO勝利で王座獲得。

同年10月に、WBSS1回戦でフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1RKO勝利で初防衛に成功し、WBSS準決勝に進出。

2019年5月、WBSS準決勝で、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に2RKO勝利、 IBF王座を獲得するとともにWBSS決勝に進出。

同年11月にWBSS決勝でWBA(super)王者ノニト・ドネア(フィリピン)に勝利、WBSS優勝。

その後、ジェイソン・マロニー(オーストラリア)、マイケル・ダスマリナス(フィリピン)、 アラン・ディパエン(タイ)を相手に防衛を重ね、2022年6月に、WBC王者ノニト・ドネアに2RTKO勝利し3団体統一。

世界戦は18連勝〈16KO〉中で、そのうち世界王者への挑戦もしくは統一戦が6試合。
ドネアとの初戦で苦戦した以外は、圧倒的な内容で勝利を重ねてきました。

世界戦を多く戦っている井岡一翔と比べてみると、井岡は世界戦22試合で、20勝〈10KO〉2敗。
世界王者への挑戦もしくは統一戦が2試合。

井岡も素晴らしい戦績ですが、 相手のレベルや試合内容、結果を見ると、いかに井上が凄いボクサーかが改めてわかります。

呆れるほどの強さを見せ続けてきた井上が期待通り4団体統一を達成できるか、ワクワクが止まりません。


管理人:ボクヲタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が熱くなりました。以来50年以上ボクシングヲタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
※ 選手名等は敬称略とさせていただいております。
あしからずご了承ください。

※ 記載内容に誤りなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。
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