なんだか、WBAが、王座濫造を始めそうな雰囲気になっていますね。
ベルトの価値を下げないためには、王座をいたずらに増やすべきではないことは間違いないのですが、近年は、なかなか試合をせず試合間隔が長い王者も多く、また、ビッグネームとの対戦を目指し団体の指名試合を行わないことも珍しくないですし、統一戦志向の王者が増えてきていることも、各団体のランカーが長い間挑戦できない状況を加速させており、各団体もなかなか辛いところで、暫定王座や休養王座を設置するのもやむを得ないような気がします。
王座の管理や指名試合の運用が厳格なIBFは暫定王座などは無しですが、WBOやWBCには、このような事情による暫定王者や休養王者が少なからずいます。
ただ、やはりWBAは問題ありです。
何故設置するのか意味が全く分からず大顰蹙を買った暫定王座を再び作り始めてしまいました。
また、ランキングの中に入れていたゴールド王者をまた独立させ始めています。
完全に悪乗りして、再び濫造に動き出したような気がします。
WBAは、2021年7月のランキングでは、ほとんどの階級にスーパー王者、レギュラー王者、暫定王者がいたとんでもない状態で、17階級で、スーパー王者16人、レギュラー王者16人、暫定王者10人、ゴールド王者12人、休養王者2人、全部で56人の「王者」がいました。
この状況に業を煮やした米国ボクシング・コミッション協会が、WBAに対し、複数の王座があることに強く抗議し、米国内でのWBAタイトルマッチを積極的には承認しない方針を打ち出したことを受けて削減に動き、現在は、スーパー王者5人、レギュラー王者15人(空位のライトフライ級も1人とカウント)、暫定王者3人、休養王者が1人、ゴールド王者が3人、全部で27人と、かなり減っています。
複数の王者がいる階級は、
ヘビー級(スーパー王者:ウシク《3団体統一王者》、レギュラー王者:マフムード・チャー)
ライト・ヘビー級(スーパー王者:ベテルビエフ《4団体統一王者》、レギュラー王者:デイビッド・モレルJr.)
スーパーミドル級(スーパー王者:サウル・アルバレス《3団体統一王者》、暫定王者:ケイレブ・プラント)
スーパーウェルター級(王者:テレンス・クロフォード、休養王者:ジャーメル・チャーロ)
スーパーフェザー級(王者:レイモント・ローチJr.、暫定王者:アルベルト・バティルガジエフ)
スーパーフライ級(王者:フェルナンド・マルティネス《2団体統一王者》、暫定王者:デイビッド・ヒメネス)
の6階級。
4つは複数団体統一王者のいる階級で、暫定王座設置はやむを得ないような気がしますし、チャーロは、アルバレスに挑戦したりしてスーパーウェルター級の防衛戦をおこなっていないので、休養王者にするのは理解ができます。
また、スーパーフェザー級は、王者のローチがライト級王者ジャーボンテイ・デイビスに挑戦する予定なので、これもやむを得ないような気がします。
他団体に比べ特に問題だと感じるのは、堤聖也が王者となったバンタム級で、暫定王座は全く必要ない状況と思われますが暫定王座決定戦が行われることです。
また、井上尚弥を煽り続けているムロジョン・アフマダリエフのしつこさに根負けしたのか、スーパーバンタム級でも暫定王座決定戦が行われる予定です。
せっかく削減したににもかかわらず、意味のわからない王座を再び作り始めたWBAは、また米国ボクシング・コミッション協会に怒られるでしょうね。
ベルトの価値を下げないためには、王座をいたずらに増やすべきではないことは間違いないのですが、近年は、なかなか試合をせず試合間隔が長い王者も多く、また、ビッグネームとの対戦を目指し団体の指名試合を行わないことも珍しくないですし、統一戦志向の王者が増えてきていることも、各団体のランカーが長い間挑戦できない状況を加速させており、各団体もなかなか辛いところで、暫定王座や休養王座を設置するのもやむを得ないような気がします。
王座の管理や指名試合の運用が厳格なIBFは暫定王座などは無しですが、WBOやWBCには、このような事情による暫定王者や休養王者が少なからずいます。
ただ、やはりWBAは問題ありです。
何故設置するのか意味が全く分からず大顰蹙を買った暫定王座を再び作り始めてしまいました。
また、ランキングの中に入れていたゴールド王者をまた独立させ始めています。
完全に悪乗りして、再び濫造に動き出したような気がします。
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WBAは、2021年7月のランキングでは、ほとんどの階級にスーパー王者、レギュラー王者、暫定王者がいたとんでもない状態で、17階級で、スーパー王者16人、レギュラー王者16人、暫定王者10人、ゴールド王者12人、休養王者2人、全部で56人の「王者」がいました。
この状況に業を煮やした米国ボクシング・コミッション協会が、WBAに対し、複数の王座があることに強く抗議し、米国内でのWBAタイトルマッチを積極的には承認しない方針を打ち出したことを受けて削減に動き、現在は、スーパー王者5人、レギュラー王者15人(空位のライトフライ級も1人とカウント)、暫定王者3人、休養王者が1人、ゴールド王者が3人、全部で27人と、かなり減っています。
複数の王者がいる階級は、
ヘビー級(スーパー王者:ウシク《3団体統一王者》、レギュラー王者:マフムード・チャー)
ライト・ヘビー級(スーパー王者:ベテルビエフ《4団体統一王者》、レギュラー王者:デイビッド・モレルJr.)
スーパーミドル級(スーパー王者:サウル・アルバレス《3団体統一王者》、暫定王者:ケイレブ・プラント)
スーパーウェルター級(王者:テレンス・クロフォード、休養王者:ジャーメル・チャーロ)
スーパーフェザー級(王者:レイモント・ローチJr.、暫定王者:アルベルト・バティルガジエフ)
スーパーフライ級(王者:フェルナンド・マルティネス《2団体統一王者》、暫定王者:デイビッド・ヒメネス)
の6階級。
4つは複数団体統一王者のいる階級で、暫定王座設置はやむを得ないような気がしますし、チャーロは、アルバレスに挑戦したりしてスーパーウェルター級の防衛戦をおこなっていないので、休養王者にするのは理解ができます。
また、スーパーフェザー級は、王者のローチがライト級王者ジャーボンテイ・デイビスに挑戦する予定なので、これもやむを得ないような気がします。
他団体に比べ特に問題だと感じるのは、堤聖也が王者となったバンタム級で、暫定王座は全く必要ない状況と思われますが暫定王座決定戦が行われることです。
また、井上尚弥を煽り続けているムロジョン・アフマダリエフのしつこさに根負けしたのか、スーパーバンタム級でも暫定王座決定戦が行われる予定です。
せっかく削減したににもかかわらず、意味のわからない王座を再び作り始めたWBAは、また米国ボクシング・コミッション協会に怒られるでしょうね。