boxing 世界戦

◆【結果】サニー・エドワーズ vs. ガラル・ヤファイ ~ WBC世界フライ級暫定王座決定戦 2024.11.30

2024.11.30
WBC世界フライ級暫定王座決定戦


元IBF世界フライ級王者 3位 サニー・エドワーズ
vs.
東京五輪フライ級金メダリスト 4位 ガラル・ヤファイ



サニー・エドワーズ(28:英国)
これまでの戦績:21勝〔4KO〕1敗

2021.04.30 IBF世界フライ級王者モルティ・ムタラニ(3度防衛中)に挑戦、3-0(120-108,115-113,118-111)で勝利、王座獲得。

2021.12.11 ジェイソン・ママ(フィリピン:16戦全勝〈9KO〉)に3-0(117-110,118-109,118-109)で勝利、初防衛に成功。

2022.03.19 モハメド・ワシーム(パキスタン)に3-0(116-110,115-111,115-111)で勝利、2度目の防衛に成功。

2022.11.11 元IBF王者のフェリックス・アルバラード(ニカラグア)に 3-0(115-113,116-112,115-113)で勝利、3度目の防衛に成功。

2023.06.10 アンドレス・カンポス(チリ)に3-0(117-111,117-111,117-111)で勝利、4度目の防衛に成功。

2023.12.16 WBO王者ジェシー・ロドリゲス(米国)と統一戦で、9RRTDで敗れる。

2024.06.29 前IBF世界ライトフライ級王者エイドリアン・クリエル(メキシコ)に9R負傷判定 3-0(90-82,88-84,87-85)で勝利。

ガラル・ヤファイ
(31:英国)
これまでの戦績:8戦全勝〔6KO〕

東京五輪フライ級金メダリスト。

2022.02.27:デビュー戦がWBCインターナショナル・フライ級王座決定戦。カルロス・バド・バウティスタ(メキシコ)に勝利し王座獲得。

2022.11.05:2度目の防衛戦でWBC10位のゴハン・ロドリゲス・ガルシア(メキシコ)に2-1(96-94,95-96,96-95)で勝利。

2023.04.01:3度目の防衛戦で、世界戦を3度経験しているモイセス・カレロス(メキシコ)に4RTKO勝利。

2024.04.06:5度目の防衛戦で、元世界ランカーのアウグスティン・ガウト(アルゼンチン)に8RTKO勝利。



《試合経過》

1R
ぐいぐい前進し強いパンチを打ち込んでいくヤファイ。
エドワーズは、左右のフットワークでかわそうとするが、ロープに詰められる場面が多い。

2R
ヤファイの攻撃が続く。
エドワーズの反撃も時折ヒットするが、ヤファイは構わず前進し適確にパンチをヒット。

3R
ヤファイが攻め続け、エドワーズはロープに詰まる。
エドワーズもアッパーを返していくが、ヤファイの攻撃が止まらない。

4R
ヤファイがどんどんパンチを出していく。
エドワーズは防戦一方。

5R
ヤファイが上下にパンチを打ち分けていく。
エドワーズもパンチを返すが、ヤファイが全くひるまず攻め続ける。

6R
ショートパンチを的確にヒットしていくヤファイ。
ヤファイがエドワーズをロープに詰めて連打、エドワーズが防戦一方になったところでレフェリーが割って入って試合終了。

ヤファイが、6RTKO勝利で暫定王座を獲得。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

★じいヤファイが攻め続け、エドワーズにほぼ何もさせない会心の勝利でした。

★との への字 左右に動いて相手の攻撃をかわすアウトボクシングが持ち味のエドワーズだけど、ヤファイのパンチが多少効いていたのか、まっすぐ下がってしまいロープに詰められる場面が目立ったね。

★じいヤファイは東京五輪で金メダルを獲得、プロデビュー後も世界ランカーレベルの相手に勝利を続け実力は高く評価されていましたが、それにしても強かったですね。

★との にこ確かに期待は大きかったけど、エドワーズに完勝とは驚いたね。

★越後屋 10月に寺地拳四朗が王座決定戦に勝利し王座を獲得したばかりで、この暫定王座を設置した意味がよくわかりませんし、3位と4位による暫定王座決定戦というのも全く解せませんが、 ヤファイは、王者の拳四朗と1位のフランシスコ・ロドリゲスJr.との勝者と戦うことになりそうですね。

★代官 暫定王座は意味がよく分からんが、試合自体は非常にたのしみぢゃな。

★きゃさりんちなみに、5Rまでの私の採点 (→採点方法はこちら)は、

無題





◆【結果】ヒルベルト・ラミレス vs. クリス・ビラム・スミス ~ WBA(super)・WBO世界クルーザー級タイトルマッチ 2024.11.16

2024.11.16
WBA(super)・WBO世界クルーザー級タイトルマッチ


WBA王者 ヒルベルト・ラミレス
vs.
WBO王者 クリス・ビラム・スミス


ヒルベルト・ラミレス(33:メキシコ)
これまでの戦績:46勝〔30KO〕1敗

2016.04.09:WBO世界スーパーミドル級王者(5度防衛中)のアルツール・アブラハム《IBFミドル級を10度防衛、WBOスーパーミドル級王座を2度獲得》(ドイツ)に挑戦、3-0(120-108,120-108,120-108)で勝利、王座獲得。
5度防衛後返上、ライトヘビー級に転向し5連続KO勝利。

2022.11.05:WBA(super)世界ライトヘビー級王者ドミトリー・ビボル(ロシア)に挑戦、0-3(110-118、111-117、111‐117)で敗れ、デビュー以来の連勝が44でストップ。

2023.10.07:前WBO王者ジョー・スミスJr.(米国)に3-0(99-91,99-91,99-91)で勝利。

2024.03.30:WBA王者アルセン・グラミリアン(フランス)に挑戦、3-0(118-110,118-110,118-110)で勝利、王座獲得。

クリス・ビラム・スミス(34:英国)
これまでの戦績:20勝〔13KO〕1敗

2023.05.27:WBO世界クルーザー級王者ローレンス・オコリー(英国)に挑戦、2-0(116-107,112-112,115-108) で勝利、王座獲得。

2023.12.10:5位のマテウス・マステルナク(ポーランド)に8RRTD勝利、王座防衛。

2024.06.15:1位のリチャード・リアクポール(英国)に、3-0(116-111,115-112,115-112) で勝利、2度目の防衛に成功。



ハイライトはこちら↓


《試合経過》

1R
スミスがジャブやコンビネーションをヒット、ラミレスが後退。

2R
スミスが踏み込んできたところに、ラミレスが左フックのカウンターをヒット。
ラミレスが距離を詰めて連打を打ち込む。
スミスはラミレスのカウンターを警戒しているのか、やや手数が減っている。

3R
再び、スミスがジャブや連打を出していく。
ラミレスはじわじわ前進、ジャブやワンツーをヒット。
スミスも打ち返すがパンチの精度はラミレスがやや上回っている。
終了間際、ラミレスの左フックが続けてヒット。

4R
近い距離での打ち合い。
ラミレスのパンチの精度が高く、適確にスミスの顔面を捕える。

5R
重そうなパンチを上下に打ち分けていくラミレス。
スミスも反撃するがラミレス優勢。

6R
ラミレスのパンチが適確。
頭を付けての打ち合いになるがラミレス優勢。
スミスはダメージが溜まってきたか、ややバランスが悪くなっている。
スミスが左目の上をカット、瞼も腫れ始めている。

7R
スミスは前に出ていくが、パンチがあまり出ない。
ラミレスが巧みなステップワークで回りこみながら攻撃。

8R
ラミレスのコンビネーションがヒット。
スミスの反撃は単発。

9R
ラミレスのコンビネーションがヒット。
スミスもワンツーを返し前に出ていくが、下がりながらラミレスが連打をヒット。

10R
前進してボディを攻めるスミス。
ラミレスは、下がりながら左ストレートをヒット。

11R
前に出続けるスミスだが、有効な攻撃はできていない。
ラミレスが上手く距離をキープ、コンビネーションを打ち込む。

12R
最後の力を振り絞って攻めていくスミスだが、ラミレスが反撃し打ち合いが続く。
お互いに決定的な場面は作れず試合終了。

結果は、3-0(116-112,116-112,116-113)でラミレスが勝利、2団体統一に成功。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

★じいラミレスがパンチの精度で上回り、快勝でした。


★との にこラミレスは、バックステップや回り込むステップのうまさが光ったね。

★じい敗れはしましたが、スミスは非常にタフでした。


★との にこかなり被弾していたけど、前に出ていく気持ちも強さもすごかったね。

★越後屋クルーザー級は、ウシクがヘビー級に転級して以降やや地味になっていましたが、ラミレスがまた盛り上げてくれそうです。

★代官IBF王者のジャイ・オペタイアも強いし、ウシクもそのうち戻ってくるかもしれん。
今後が楽しみになってきたな。

★きゃさりんちなみに、私の採点 (→採点方法はこちら)は、

無題





◆【結果】ウィリアム・セペダ vs. テビン・ファーマー ~ WBC世界ライト級暫定王座決定戦 2024.11.16

2024.11.16
WBC世界ライト級暫定王座決定戦


1位 ウィリアム・セペダ
(28:メキシコ)
31戦全勝〔27KO〕
vs.
元IBF世界スーパーフェザー級王者
13位 テビン・ファーマー
(34:米国)
 33勝〔8KO〕6敗1分

セペダは、世界ランカーに勝ち続け4団体全てで1位。
一方、ファーマーは、2020年1月にIBF世界スーパーフェザー級王座から陥落後3年半リングから離れ、2023年6月にライト級で再起し3連勝するも、2024年7月にレイモンド・ムラタラ(米国)に敗れ、世界ランキングから外れていましたが、10月のランキングでWBC13位にランクイン。

ランキング1位のセペダと10月のランキングで13位に顔を出したファーマーが暫定王座戦というのはいかにも奇妙ですが、10月に予定されていた王者シャクール・スティーブンソン(米国) の前IBF世界スーパーフェザー級王者ジョー・コルディナ(英国)との防衛戦がスティーブンソンの右手の負傷で流れたため、この試合が暫定王座戦となり、ファーマーをランキングに無理矢理入れたみたいな感じなんでしょうか。



《試合経過》

1R
プレスをかけるセペダ。
ジャブで牽制するファーマー。

2R
ファーマーの左カウンターがヒット。
ファーマーは、ジャブでセペダの接近を防ぎ、距離を詰められるとクリンチでセペダの攻撃を止める。
ファーマ―は上手く戦っているが、セペダのパンチが止まらず徐々に被弾。

3R
セペダがパンチを出し続ける。
ファーマーもジャブやボディを打っていくが、パワーと手数で上回るセペダが優勢。

4R
上下にパンチを散らしていくセペダ。
ファーマーもカウンターの左アッパーをヒット、ジャブを上下に散らして対抗。
セペダの手数は落ちないが、ファーマーは下がらずにボディワークでセペダのパンチをかわしながら反撃。
ファーマーの左がクリーンヒット、セペダがダウン。
立ちあがったセペダがプレスをかけ、ファーマーは追撃できず。

5R
ファーマーの左ストレート、左アッパーがヒット。
セペダが距離を詰めていくが、クリンチで防ぐファーマー。
セペダの手数は多いが、ファーマーにかわされている。
至近距離での打ち合いは、ファーマーのパンチが適確にヒット。

6R
ファーマーは、リング中央では打ち合いに応じ、ロープに詰められるとクリンチでセペダの攻撃を寸断。
セペダがボディに連打を打ち込む。
ファーマーも打ち負けていないが、セペダの手数が優る。

7R
セペダの攻撃が止まないが、ファーマーはボディワークで被弾を最小限に抑え下がらずに応戦。

8R
前に出続けるセペダ、下がりながらもカウンターで応戦するファーマー。
セペダが攻め続けているが、ファーマーがボディワークでかわす。

9R
セペダが前進してパンチを出し続けるが、ファーマーが下がらずに打ち返す。
お互いに被弾しながらも手を休めない。

10R
ファーマーの左が連続してヒット。
セペダは手を出し続けるが、ファーマーはボディワークでかわしクリーンヒットを許さず試合終了のゴング。

結果は、2-1(95-94,94-95,95-94)でセペダが勝利、WBC暫定王座を獲得。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

★じい4団体全てでランキング1位につけていたセペダが、暫定とはいえ、ついにベルトを掴みました。

★との への字 ただ、薄氷の勝利だったね。
セペダが圧勝するのではないかと思ってたけど、ファーマー頑張ったね。

★じい セペダはいつも通りパンチを出し続けましたが、ファーマーのディフェンステクニックに空転が目立ちました。

★との にこ ファーマーは多少被弾しつつも打ち合う場面もあり、タイミングの良いカウンターを再三ヒット、セペダを苦しめたね。
ファーマーは非常に上手く戦ったけど、一歩及ばなかった。

★越後屋 際どい勝利でしたが、セペダの次戦は、王者シャクール・スティーブンソンへの挑戦になりそうです。

★代官 ファーマーになかなかパンチが当たらなかったからな。
スティーブンソンが相手だと、さらに厳しいかもしれんが、頑張ってほしいところぢゃな。

★きゃさりんちなみに、私の採点 (→採点方法はこちら)は、

無題






◆【結果】ジェシー・ロドリゲス vs. ペドロ・ゲバラ ~ WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 2024.11.09

2024.11.09
WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ


王者 ジェシー・ロドリゲス
vs.
暫定王者 ペドロ・ゲバラ


ジェシー・ロドリゲス(24:米国)
これまでの戦績:20戦全勝〔13KO〕

2020.12.12:サウル・フアレス《2度世界挑戦あり》に2RKO勝利。

2022.02.05:WBC世界スーパーフライ級王者決定戦に、体調不良のシーサケット・ソールンビサイ《元WBC世界スーパーフライ級王者》(タイ)の代役として出場。カルロス・クアドラス《元WBC世界スーパーフライ級王者》に3-0(115-112、117-110、117-110)で勝利し王座獲得。

2022.06.25:シーサケット・ソールンビサイ《元WBC世界スーパーフライ級王者》(タイ)に8RTKO勝利、初防衛に成功。

2022.09.17:イスラエル・ゴンサレス《3度世界挑戦経験あり》(メキシコ)に3-0(118-109、117-110、114-113)で勝利、2度目の防衛に成功。(のちに返上)

2023.04.08:WBOフライ級ランキング1位となり、2位のクリスチャン・ゴンサレス(23:メキシコ:15勝〈5KO〉1敗)とWBO世界フライ級王者決定戦。3-0(116‐112,117‐111,118‐110)で勝利し王座獲得、2階級制覇。

2023.12.16:IBF王者サニー・エドワーズ(英国)との統一戦で、9RRTD勝利。(のちに王座返上)

2024.06.29:WBC世界スーパーフライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に挑戦、7RKO勝利で王座獲得。


ペドロ・ゲバラ(35:メキシコ)
これまでの戦績:42勝〈22KO〉4敗1引分

2012.08.04 IBF世界ライトフライ級王者ジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)に挑戦、1-2(111-116,113-114,114-113)で敗れる。

2014.12.30 WBC世界ライトフライ級王座決定戦で、ミニマム級、フライ級に続く3階級制覇を狙った八重樫東に7RKO勝利、王座獲得。

2015.04.11 リチャード・クラベラス(フィリピン)に1RTKO勝利。初防衛。

2015.07.04 ガニガン・ロペス《のちにWBC世界ライトフライ級王座獲得》(メキシコ)に3-0(116-112,116-112,117-111)で勝利、2度目の防衛。

2015.11.28 木村悠に、1-2(113-115、113-115、117-111)で敗れ王座陥落。 その後4連勝。

2017.10.22 WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗に挑戦、0-2(112-116,113-115,114-114)で敗れる。
その後、スーパーフライ級で10連勝。

2023.11.17 WBC世界スーパーフライ級暫定王座決定戦で、カルロス・クアドラス(メキシコ)に0-3(111-115,115-111,110-116)で敗れる。
※2022年12月のローマン・ゴンサレスとの王座決定戦で勝利して王者となったファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)の試合の目処が立っていないため、暫定王座が設置された。

2024.05.12 WBC世界スーパーフライ級暫定王座決定戦で、アンドリュー・マロニー(オーストラリア)に2-1(113-116,115-113,115-113)で勝利。
※暫定王者クアドラスが、アンドリュー・マロニーと防衛戦を行う予定だったが、クアドラスがアキレス腱負傷により3月に暫定王座を返上したため、ゲバラとマロニーが暫定王座決定戦を行うこととなった。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

今最も勢いのある王者と言っても過言ではないロドリゲスの初防衛戦。
相手は、2012年にカシメロに挑戦以降、トップ戦線で長く戦い続けてきたゲバラ。



《試合経過》

1R
プレスをかけながらジャブやボディを打ち込むロドリゲス。
ゲバラは、軽快にステップを踏みながら重そうなパンチを返す。

2R
右が多彩なロドリゲス。ジャブやボディにアッパーも混ぜる。
ロドリゲスの左アッパーがヒット。
ゲバラもボディや右フックで反撃するが、ロドリゲスの左ストレートがヒットし、ゲバラが守勢に。

3R
プレスをかけ続け手数も多いロドリゲスの左アッパーがヒット。
防御を強いられるゲバラは手数が減り後退。
ロドリゲスの左ストレートがクリーンヒット、ゲバラがダウン。
ゲバラ立ち上がるが、ロドリゲスの右アッパーがクリーンヒットし2度目のダウン、レフェリーがストップ。

ロドリゲスが、3RTKO勝利で王座防衛に成功。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

★じいロドリゲスの完勝でした。


★との にこ ゲバラはこの試合まで4敗しているけど全て僅差の判定で、今回が初のKO負け。
タフなゲバラを簡単に倒してしまったロドリゲスは、本当に強いね…。

★越後屋 この勢いだと、簡単に4団体統一をやってのけそうな気がします。

★代官 フェルナンド・マルティネスとの統一戦は、ぜひ観てみたい。



◆【結果】ジャロン・エニス vs. カレン・チュカジャン ~ IBF世界ウェルター級タイトルマッチ 2024.11.09

2024.11.09
IBF世界ウェルター級タイトルマッチ


王者 ジャロン・エニス
vs.
挑戦者 1位 カレン・チュカジャン


ジャロン・エニス(27:米国)
これまでの戦績:32勝〔29KO〕

2021.04.10 セルゲイ・リピネッツ《元IBF世界スーパーライト級王者》(ロシア)に6RKO勝利。

2021.10.30 トーマス・デュロルメ《2度世界戦経験あり》(プエルトリコ)に1RKO勝利。

2023.01.07 IBF世界ウェルター級暫定王者決定戦でカレン・チュカジャン(ウクライナ)に3-0(120-108,120-108,120-108)で勝利、暫定王座獲得。

2023.07.08 ロイマン・ビリャ(コロンビア)に10RKO勝利、暫定王座の初防衛に成功。 (のちに正規王者に昇格)
※IBFは、4団体統一王者テレンス・クロフォードに、暫定王者エニスとの団体内王座統一戦を行うよう指令したが、クロフォードがIBFの指令に従わずエロール・スペンスJr.との再戦に向かったため、クロフォードの王座を剥奪しエニスを正規王者に昇格させた。

2024.07.13 デイビッド・アバネシアン(ロシア)に5RRTD勝利、防衛成功。

カレン・チュカジャン(28:ウクライナ)
これまでの戦績:24勝〔13KO〕2敗

2023.01.07:IBF世界ウェルター級暫定王座決定戦で、ジャロン・エニス(米国)に0-3(108-120,108-120,108-120)で敗れる。

2024.05.17:IBFウェルター級王座挑戦者決定戦で、9位のハリー・スカーフ(英国)に3-0(116-112,116-112,116-112)で勝利。



《試合経過》
1R
エニスが鋭いジャブをヒット。
チュカジャンは、やや距離が遠くジャブが届かない。
エニスが踏み込んで左を打とうとしたところに、チュカジャンの左フックがカウンターでヒット、エニスがバランスを崩す。
距離が詰まって打ち合いとなり、エニスの連打がヒット。

2R
リーチの長いジャブでチュカジャンを近づけないエニス。
チュカジャンがフェイントをかけながら距離を詰めに行くが、エニスのカウンターがヒット。
チュカジャンは、踏み込んでの左フックが軽くヒット。

3R
やや距離が詰まり、チュカジャンのパンチも当たる距離に。
チュカジャンが踏み込んでパンチを出すが単発。
近づいたチュカジャンに、エニスの回転の速い連打が適確にヒット。

4R
エニスのジャブをかいくぐって前進するチュカジャン。
チュカジャンが手数を増やしているが、エニスのディフェンスが良くヒット少ない。

5R
至近距離で打ち合う場面が増える。
チュカジャンがエニスのスピードに慣れてきたかと思った矢先、エニスの左フックや右アッパーがヒットし、チュカジャンがダウン。

6R
エニス攻勢強める。
チュカジャンも下がらずに果敢に反撃するが、エニスがボディワークでかわす。

7R
チュカジャンが左右に動きながら左右のフックをヒットするが、エニスが回転の速い連打で反撃。

8R
エニスの連打がヒット、チュカジャンが後退。
チュカジャンも左フックをヒット。
ラウンド終盤の接近戦での打ち合いは、ほぼ互角。

9R
チュカジャンが踏み込んで積極的にパンチを出していく。
エニスの左ジャブが減り、至近距離での打ち合いになり、クリンチも増える。

10R
至近距離での揉み合いに。
エニスが打ち勝ち、攻勢に。
チュカジャンにホールディングで減点。

11R
チュカジャンの細かいパンチが続けてヒット。
エニスは、大振り目立ち攻撃が雑になっている。
チュカジャンの左フックがヒット。

12R
至近距離での打ち合い。
チュカジャンの細かいパンチがヒットするが、決定打とはならず試合終了。

結果は、エニスが3-0(119-107,117-109,116-110)で勝利、王座防衛に成功。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

★じい再戦も、スピードで優るエニスの大差判定勝利でした。


★との にこ エニスは、中盤以降ジャブが減り至近距離での打ち合いになったけど、ジャブを突いてチュカジャンを近づけない序盤の戦い方の方が良かったと思うね。

★越後屋敗れはしましたが、チュカジャンは下がらずに果敢に反撃、終盤はやや精度を欠いたエニスを上回る場面がありました。

★代官エニスにしては、ややすっきりしない勝利だったような気がするな。

★きゃさりんちなみに、私の採点 (→採点方法はこちら)は、
無題





管理人:ボクヲタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が熱くなりました。以来50年以上ボクシングヲタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
※ 選手名等は敬称略とさせていただいております。
あしからずご了承ください。

※ 記載内容に誤りなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。
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