ひとりごと

◆激闘を終えて ~ 井上尚弥 vs. ムロジョン・アフマダリエフ

2025.09.14
WBA(super)・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ


王者 井上 尚弥
30戦全勝〔27KO〕
vs.
暫定王者 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
14勝〔11KO〕1敗

結果は、井上がフルマークと言って良い試合内容で、3-0(117-111,118-110,118-110)で勝利。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

★じい井上がスーパーバンタム級に参戦したとき、主要4団体の王者は、WBCとWBOがスティーブン・フルトン(米国)、WBAとIBFがアフマダリエフ。
アフマダリエフは、2023年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に敗れ王座陥落。
7月にフルトンに勝利した井上の4団体統一戦の相手は、アフマダリエフではなくタパレスとなり、12月にタパレスに勝利し4団体を統一。
その後は、ルイス・ネリー(メキシコ)、TJドヘニー(アイルランド)、キム・イェジュン(韓国)、ラモン・カルデナス(米国)を相手に4団体王座を防衛。
その間、アフマダリエフは「井上が逃げている」などと挑発を繰り返しながら勝利を重ね、WBA暫定王者となり、ついに対戦が実現しました。

★との への字タパレスに負けた相手と戦う必要があるのかとも言われたけど、アフマダリエフは暫定王者となり井上への挑戦権を得たわけだし、他に強い相手もいないしね…。

★じいタパレスに敗れたとはいえ、パワフルでタフな元王者アフマダリエフは危険な相手であることに間違いはなく、井上危うしの声もチラホラ聞こえてくるほどでした。
井上は、帝拳ジムに出稽古に出向き、タパレスをスパーリングパートナーに招き練習を重ね、準備は万端。
アフマダリエフの実力を高く評価し最大限に警戒、ネリーやカルデナスに対して攻め過ぎで生まれた隙を突かれてダウンしたことを受け、今回は「判定勝利でも良い」と明言。
絶対に隙を見せない戦いをするとの決意を感じました。

★との にこ試合前、自分は、
「総合力では井上が上回り、スピードは圧倒的で、アフマダリエフは井上の最大の強みである前後の出入りのスピードに対応することはできない。
井上が前後の出入りの速さを活かしてアフマダリエフとの距離をキープできれば、フック系のパンチの多いアフマダリエフは射程が短いため、井上のジャブやストレートだけが当たりアフマダリエフのフックは当たらず、アフマダリエフが距離を詰めようとしたときは、井上得意のバックステップしながらカウンターが炸裂するといった井上圧勝の展開になりそう。
井上がKOを狙って攻めすぎると、どうしても距離が詰まり、ガードに隙も生まれ、ネリ戦やカルデナス戦のようにダウンを喫する危険性が生まれるので、KOすることではなく、隙を絶対に見せずパンチを当てさせないことを意識すれば、井上が負ける要素は見当たらない。」
と予想した。

★じい井上は、これまで、強敵が相手で接戦になるもしれないと思った試合も、圧倒的な差を見せつけてKOで勝ち続けてきました。
また、観ているファンが喜ぶ試合を目指し、倒せそうな場面では多少強引に攻撃していく傾向があるだけに、アフマダリエフ戦では、これを封印して戦うことが出来るのか注目でした。

★との にこ 試合が始まってみると、井上が丁寧にジャブを当て、アフマダリエフのパンチは井上に届かず、 スピードの差は歴然で、あとは、強引に倒しに行くことさえなければ、予想どおり井上圧勝の展開になると思った。
6Rに、ボディの連打でアフマダリエフを後退させた場面は、これまでの試合であれば、絶対に倒しに行っていた場面だった思うけど自重した。
アフマダリエフは、試合後半は勝利を諦めたのか防戦に終始したけど、やはりタフで、井上のパンチを浴びながらも耐え抜き、元王者のプライドを見せたような気がするね。

★じい結局、井上がフルラウンドに亘りヒットアンドアウェイを貫き、アフマダリエフに付け入る隙を与えず、ほぼ完封しました。

★との にこ終わってみれば、「アフマダリエフ弱かったんじゃね?」みたいな感じになるほどの実力差を見せつけての圧勝。
KO勝利よりも凄味を感じる、井上尚弥がこれをやってしまったら誰も勝てないと思わせる内容だった。

★じい 試合後のインタビューでは、「アウトボクシングもできるでしょ?」と観客に向かって言いましたが、これはKOを狙いに行かなかったことに対するお詫びというか、照れ隠しのような気持ちが入っていたかもしれません。
また、後のインタビューでの「倒しに行かないことがこれほど難しいとは…」との発言には、KOで勝てそうだっただけに、我慢した悔しさが混じっていたような気がしました。

★との にこ 極上のアウトボクシングを見ることが出来たファンは、KOできなかったことを誰も不満に思わなかったと思うけどね。
世界中からも、称賛の声ばかりだよね。

★越後屋 難敵のアフマダリエフを退け、残るのは、階級を上げてくる中谷潤人だけの状況となりました。

★代官個人的には、観たくない。
二人には、ずっと勝ち続けてほしい。
対戦が実現してしまえば、日本のボクシング復活に大きく貢献した不世出のボクサー井上尚弥に勝ってほしいとは思うが…。





◆決戦間近!井上尚弥 vs. ムロジョン・アフマダリエフ

2025.09.14
WBA(super)・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ


王者 井上尚弥
vs.
暫定王者 ムロジョン・アフマダリエフ


★との にこいよいよ迫ってきた4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ。
公開スパーリングの様子やインタビューが配信され、勝敗予想の記事も多く見かけるようになり、緊張感が徐々に高まってきたね。

★じい 個人的には、日本ボクシング界の史上最高傑作である井上には、フェザー級も4階級制覇し誰にも塗り替えることのできない記録を残し無敗のまま引退してほしいと思っていますし、井上がアフマダリエフに負けるはずがないと思っていますが、決して油断できない相手であることに疑問の余地はありません。
ということで、すでに多くの方によって語り尽くされていますが、私なりの予想をしてみたいと思います。

★越後屋 アフマダリエフの特長は、ぐいぐいプレッシャーをかけて、パワフルなパンチを休みなく出してくるところです。
動きが遅いと言われ、確かにパンチの回転やハンドスピードはそれほどでもない感じがしますが、体の動きは、無駄な動きをしないから遅く見えているのではないかと思います。
本当に遅ければ、これまでの相手が間合いを詰められ倒されることはなかったはずです。
油断はできないでしょうね。

★代官 ただ、井上と比べるとどうか。
これまでの対戦相手の多くは、井上の印象について、「パンチ力よりスピードの速さに驚いた」と言っておる。
アフマダリエフが、井上に対し距離を詰めるのはかなり難しいと思うぞ。

★越後屋あと、アフマダリエフの一番の短所は、射程が短いことではないかと思います。
アフマダリエフが敗れたマーロン・タパレスは、後傾の構えで頭の位置が遠くディフェンスも上手かったので、試合前半はアフマダリエフのパンチが届かず、タパレスが主導権を握りました。
後半は、プレッシャーを強め追い上げたものの、僅差の判定負けでした。
この射程の短さは、スピードが速い井上に対しては致命的な欠点ではないかと考えます。

★との への字 パンチを打っていっても、井上は、もうそこにはいないだろうね。

★越後屋井上は、タパレスに対しては、鋭くかつ大きく踏み込んでパンチをヒットしていました。
アフマダリエフとの射程の差は歴然です。
それを活かそうとすると、井上は、アフマダリエフのパンチが簡単に届くような位置には立たず、井上の最大の武器である凄まじい前後の出入りのスピードで、鋭く踏み込みジャブを打ち込んではすぐバックする戦い方をすると思います。
無理に連打を打とうとすると、アフマダリエフに近い距離に長い時間立つことになり、ネリ戦やカルデナス戦のようにカウンターを合わせられる危険性がありますから、特に序盤は、絶対にそのような戦い方はしないと思います。

★代官 ジャブだけでも十分にダメージを与える威力があるし、アフマダリエフが焦って出てくればカウンターを合わせていく、じっくりアフマダリエフを削っていく作戦ぢゃろうな、たぶん。

★との にこスティーブン・フルトン戦のように慎重な試合運びをイメージすると、井上の負ける姿は、全く想像できないね。
井上は、ネリ戦では大観衆を前にして、また、カルデナス戦では塩試合は絶対に見せられない状況だったことから気負いがあり、攻めを急いでしまったことでわずかな隙が生まれダウンを喫してしまったけど、今回の試合は、アフマダリエフのパワーを充分に警戒し、無理に攻め込まないとのニュアンスの発言や判定でも良いとの発言をしているし、死角はないと思うね。

★じい また、帝拳ジムへの出稽古で、中野幹士や増田陸といった、パワーがありフィジカルの強い相手としっかり練習したことも、アフマダリエフ戦に向けては非常に効果的だったのではないかと思います。

★との にこどういう展開になるのかは、1R見ただけでわかりそうな気がするね。
とにかく、どのような内容でも良いから、勝ってほしいね。

★お梅試合当日まで、わくわくどきどきですね。







◆激闘を終えて ~ ブライアン・ノーマンJr. vs. 佐々木尽:WBO世界ウェルター級タイトルマッチ 2025.06.19

2025.06.19
WBO世界ウェルター級タイトルマッチ


王者 ブライアン・ノーマンJr.(24:米国)
これまでの戦績:27戦全勝〔21KO〕
vs.
2位 佐々木 尽
(23)
これまでの戦績:19勝〔17KO〕1敗1引分


結果は、ノーマンが5RTKO勝利で王座防衛、日本人初のウェルター級世界王者は誕生せず。

佐々木が勢いの良さやパンチ力を活かして攻めていけば、いくら総合力の高いノーマンが相手とはいえ、チャンスがあるのではと思っていましたが…。

ノーマンは、佐々木のパンチのパワーを脅威と感じず、攻めては鋭いパンチを正確に打ち込んできました。
1Rに2度のダウンを奪っても強引に倒しに行かず、じっくりと、そして全く隙を見せずに佐々木にダメージを与え続けました。
ウェルター級の世界トップの実力を思い知らされましたね…。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

佐々木が、開始からガードを固めてゴリゴリ前進し強打を打ち込んで行く作戦に出るだろうと思っていたので、開始ゴングが鳴った後、遠くに立ちボディにストレートを出したときは、少し拍子抜けしましたし、勝利のチャンスがしぼんでしまった気がしました。

ただ、ノーマンにはそうさせない迫力があったと思いますし、佐々木が突進していっても、さっとかわして強打を打ち込み、あっという間に試合を終わらせていたのではないかと思わされました。
ノーマンは、本当に強かった…。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

佐々木は、ダウンのダメージで記憶がかなり飛んでいたようですが戻ってきたようですし、脳に異常もなかったようで、一安心といったところです。

そして、早くも再起を宣言しました。

佐々木は、この試合で世界のトップレベルを肌で感じ、自身に足りないものを学ぶことが出来たと思います。

まだ23歳。 この敗戦の経験を活かして、じっくりと実力をつけ、また世界王座を目指して頑張ってほしいですね。





◆ブライアン・ノーマンJr. vs.佐々木尽? アンディ・クルスvs.三代大訓?

近年のボクシング界は、一時の低迷期を完全に脱し、井上尚弥を筆頭に、中谷潤人が続き、他にも多くの日本人ボクサーが世界王者となり、世界ランキングを賑わせ、黄金期を迎えつつあります。

ただ、軽量級では日本人ボクサーが席巻していますが、中量級では、なかなかそういうわけには行きません。

と思っていたら、WBO世界ウェルター級王者ブライアン・ノーマンJr.に佐々木尽が挑戦、東京五輪の金メダリストでプロ入り後も順調に勝利を重ね現在5連勝のアンディ・クルス(キューバ)と三代大訓が対戦の情報が飛び交っています。

もしこの2試合が正式に決まるとすると、選手層が厚い中量級では世界トップレベルと対戦すること自体が非常に困難なことですから、快挙と言えるでしょう。

正直、不利は否めない相手ですが、頑張ってほしいところです。

ネット配信が主流となり、U-NEXTやLemino、Amazon Primeといった配信大手が豊富な資金力を活かしてビッグマッチをどんどん実現してくれる時代になっています。

今後も、ボクシングファンがワクワクする試合が多く実現することを期待したいですね。





◆WBA、王座濫造再開か。

なんだか、WBAが、王座濫造を始めそうな雰囲気になっていますね。

ベルトの価値を下げないためには、王座をいたずらに増やすべきではないことは間違いないのですが、近年は、なかなか試合をせず試合間隔が長い王者も多く、また、ビッグネームとの対戦を目指し団体の指名試合を行わないことも珍しくないですし、統一戦志向の王者が増えてきていることも、各団体のランカーが長い間挑戦できない状況を加速させており、各団体もなかなか辛いところで、暫定王座や休養王座を設置するのもやむを得ないような気がします。

王座の管理や指名試合の運用が厳格なIBFは暫定王座などは無しですが、WBOやWBCには、このような事情による暫定王者や休養王者が少なからずいます。

ただ、やはりWBAは問題ありです。
何故設置するのか意味が全く分からず大顰蹙を買った暫定王座を再び作り始めてしまいました。
また、ランキングの中に入れていたゴールド王者をまた独立させ始めています。
完全に悪乗りして、再び濫造に動き出したような気がします。

- ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ ー ◇ -

WBAは、2021年7月のランキングでは、ほとんどの階級にスーパー王者、レギュラー王者、暫定王者がいたとんでもない状態で、17階級で、スーパー王者16人、レギュラー王者16人、暫定王者10人、ゴールド王者12人、休養王者2人、全部で56人の「王者」がいました。

この状況に業を煮やした米国ボクシング・コミッション協会が、WBAに対し、複数の王座があることに強く抗議し、米国内でのWBAタイトルマッチを積極的には承認しない方針を打ち出したことを受けて削減に動き、現在は、スーパー王者5人、レギュラー王者15人(空位のライトフライ級も1人とカウント)、暫定王者3人、休養王者が1人、ゴールド王者が3人、全部で27人と、かなり減っています。

複数の王者がいる階級は、
ヘビー級(スーパー王者:ウシク《3団体統一王者》、レギュラー王者:マフムード・チャー)
ライト・ヘビー級(スーパー王者:ベテルビエフ《4団体統一王者》、レギュラー王者:デイビッド・モレルJr.)
スーパーミドル級(スーパー王者:サウル・アルバレス《3団体統一王者》、暫定王者:ケイレブ・プラント)
スーパーウェルター級(王者:テレンス・クロフォード、休養王者:ジャーメル・チャーロ)
スーパーフェザー級(王者:レイモント・ローチJr.、暫定王者:アルベルト・バティルガジエフ)
スーパーフライ級(王者:フェルナンド・マルティネス《2団体統一王者》、暫定王者:デイビッド・ヒメネス)
の6階級。

4つは複数団体統一王者のいる階級で、暫定王座設置はやむを得ないような気がしますし、チャーロは、アルバレスに挑戦したりしてスーパーウェルター級の防衛戦をおこなっていないので、休養王者にするのは理解ができます。
また、スーパーフェザー級は、王者のローチがライト級王者ジャーボンテイ・デイビスに挑戦する予定なので、これもやむを得ないような気がします。

他団体に比べ特に問題だと感じるのは、堤聖也が王者となったバンタム級で、暫定王座は全く必要ない状況と思われますが暫定王座決定戦が行われることです。

また、井上尚弥を煽り続けているムロジョン・アフマダリエフのしつこさに根負けしたのか、スーパーバンタム級でも暫定王座決定戦が行われる予定です。

せっかく削減したににもかかわらず、意味のわからない王座を再び作り始めたWBAは、また米国ボクシング・コミッション協会に怒られるでしょうね。

管理人:ボクヲタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が熱くなりました。以来50年以上ボクシングヲタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
※ 選手名等は敬称略とさせていただいております。
あしからずご了承ください。

※ 記載内容に誤りなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。
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