2026.05.02
WBA(super)・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ


4団体統一王者 井上 尚弥
32戦全勝〔27KO〕
vs.
WBA・WBC・&WBO1位 中谷 潤人

32戦全勝〔24KO〕 

世紀の一戦が、いよいよ明日に迫ってきました。
正直言うと、この二人には全勝を続けてほしいと思っていたので、複雑な気持ちです。
しかし、対戦する以上、Pound for Poundランキングに名を連ねる2人の日本人の最高の戦いを見せてほしいところです。

さて、私の個人的な勝敗予想は井上勝利。

まず、これまで戦ってきた相手のレベルの違い、経験値の違い。
二人とも32戦全勝と奇しくも同じ戦績ですが、井上は6戦目で世界王座を獲得して以降、27試合続けて世界戦。
その中で世界のベルトを持っている相手との戦いが9試合。
中谷は、20戦目で初の世界戦で、世界戦は通算10試合。
そのうち、世界のベルトを持っている相手とは、バンタム級でWBC王者アルフレッド・サンティアゴ(メキシコ)に挑戦した試合と、IBF王者の西田凌佑との統一戦のみ。
様々な世界トップレベルの相手に勝ち続けてきた井上の経験値、それに基づく対応力は中谷を大きく上回ります。

そして、大きな試合での出来。
井上は、いきなり2階級上げて絶対王者のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦し、ダウン経験のないナルバエスから4度のダウンを奪い2RKO。
スーパーバンタム級に階級を上げたときは、2団体王者で階級最強と言われたスティーブン・フルトン(米国)をほぼ完ぺきな内容で8RTKO。
流石に無茶だろうと言われた試合で、素晴らしい結果を残してきました。
相手が強いと言われるほど完璧に仕上げて結果を出すその才能は、誰にも真似ができないだろうと思います。

技術的な部分では、やはりスピードの違い。
「パワーよりも、スピードに驚いた。」と対戦相手が口を揃えて言う井上のスピードは尋常ではなく、対応するのはかなり困難と思われます。
そして、アウトボクシングの封印を解いたこと。
井上は、期待されるKO勝利にこだわって攻撃偏重となり、生まれた僅かな隙を突かれダウンを2度経験しました。
その反省からか、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との試合では、隙を全く見せない完璧なアウトボクシングを見せました。
パワーやスピードだけではなくディフェンスも超一流の井上が隙の無いアウトボクシングをしてしまうと、もう勝てる相手はいないのではないかと思います。

さて、それでは中谷が圧倒的に不利なのかと考えると、決してそうではなさそうです。

体格で上回り少し後傾で構える中谷は、かなり距離が遠く、井上のパンチは簡単に届かないでしょう。
井上は、マーロン・タパレス(フィリピン)戦ではパンチを当てるのに結構苦労していた感じがしましたが、中谷はタパレス以上に遠い感じがします。

そして、中谷は、ジャブにしても左の強打にしても様々な打ち方をするので、非常にやりづらいはず。
井上が2度喫したダウンはいずれも左でした。
中谷がアンドリュー・モロニー(オーストラリア)をKOした左オーバーハンドは、井上にとって最も警戒すべきパンチになるでしょう。

そして、井上が距離を詰めていった場合、接近戦も得意な中谷のアッパーがヒットする場面があるかもしれず、色々考えていくと、二人の実力差はそれほど大きくはないような気がします。

お互いに慎重に戦ってジャブ一発にも歓声やどよめきが起こるようなヒリヒリした展開になるのか、どちらかが思い切った攻撃を仕掛け早いラウンドでのKO決着となるのか、全く予想がつきませんので、何も考えずに明日の試合を観たいと思います。












 
 
 

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