
【スーパーウェルター級】
ウェルター級から階級を上げ、昨年8/3にWBA王者イスライル・マドリモフに勝利し王座を獲得、また、同時にWBOの暫定王座も獲得したテレンス・クロフォードがランキング1位。
2位には、WBC暫定王者のバージル・オルティスJr.。
敗れたもののクロフォードやオルティスと接戦を演じたマドリモフが3位。
4位は、昨年4月にIBF王座を獲得したバクラム・ムルタザリエフ。
10月にティム・ズーを圧倒し3RTKO勝利で防衛に成功。
5位のセバスチャン・フンドラは、昨年3/30にWBO王者のティム・ズーに勝利しWBO・WBC王座を獲得。
これは、当初、ズーとノンタイトル戦の予定だったキース・サーマン《元WBC・WBA(super)世界ウェルター級王者》(米国)が怪我で欠場となったため、ズーは、セルヒー・ボハチュク(ウクライナ)とWBC王座決定戦を行う予定だったフンドラを急遽代役としてWBO王座の防衛戦を行うこととなり、空位のWBC王座も懸けられたもの。
フンドラは、2023年4月にブライアン・メンドーサにKOで敗れWBC暫定王座から陥落し世界トップ戦線から少し後退していたものの、この階級のトップに近い位置にいたズーを相手に番狂わせを起こし、再び先頭集団に復帰。
先頭にいるのはクロフォードで、フンドラとムルタザリエフが追う形ですが、 課題は、この3人があまりリングに上がっていないことでしょう。
クロフォードは、ここ数年は年1試合のペース。
今年9月にスーパーミドル級王者のサウル・アルバレスとの対戦が噂されていますが、保持する王座の防衛戦の話は聞こえてきません。
フンドラは、3/22に行われた防衛戦がほぼ1年ぶりのリング。
ムルタザリエフも、ズーに勝利した昨年10月から5か月を経過しましたが、防衛戦の話は聞こえてきません。
これだけ試合が少なく動きが乏しいと、やはり盛り上がりに欠けますね…。
活発に活動しているのは、この3人を追うバージル・オルティスJr.。
2022年から2023年にかけては、難病の横紋筋融解症のためリングを離れましたが、 復帰した2024年は、WBC暫定王者セルヒー・ボハチュクに勝利し暫定王座を獲得した試合を含め3試合をこなし、今年2/22にイスライル・マドリモフに勝利し暫定王座の防衛に成功。
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今後注目したいのが、22歳のザンダー・ザヤス。
ようやくThe RINGのランキング10位に入ってきました。
WBC-NABF(北米)王座を6度、WBO-NABO(北米)王座を7度防衛中で、WBOでは1位になっています。
また、The RINGのランキングにはまだ入っていませんが、3/1に元世界王者ジュリアン・ウィリアムス(米国)に勝利しWBA暫定王座を獲得したヨエニス・テレス(24:キューバ)も注目です。
ところで、2021年7月に4団体統一王者となったジャーメル・チャーロ(米国)は、 2023年9月にスーパーミドル級4団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)に挑戦し完敗、その後は、私生活でのトラブルも影響しているのか、リングに上がっていません。
この間、王座を次々と手放し、現在はWBAの休養王座のみ。
復帰があるのかどうか、注目です。
