日本ボクシング界最高傑作、“モンスター”井上尚弥。
アマで8冠を獲得、2012年に鳴り物入りでプロデビューし、周囲の予想をはるかに上回る大活躍を見せ続ける井上は、以前から、日本人のボクシングファンなら知らぬ人はいないスーパースターでしたが、世界的に評価が高まったのは、あくまでも私の感覚ですが、比較的最近の数年前ごろのような気がします。
世界王座を通算27度防衛していたWBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に衝撃的な2RKOで勝利し王座を獲得しても、その実力に比べ世界的な知名度は低く、挑戦するには「勝ち目がなく、うま味のない王者」だったため、対戦相手探しにはかなり苦労していた状況でした。
バンタム級に転じ、ジェイミー・マクドネル(英国)に1RTKOで勝利し3階級制覇を達成しても、『マクドネルが減量失敗して本来の実力を出せなかった』と言われ、WBSSでWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)を破って優勝したときも、『すでにピークを過ぎたドネアに勝っても…』と言われ、その圧倒的な実力が正しく評価されていなかったような気がします。
世界王者レベルの相手を次々と倒してきた井上に対し、次の防衛戦の相手がジェイソン・マロニー(オーストラリア)だったときに、『井上の相手としては物足りない』との声がかなり出ました。
マロニーは世界4団体で上位にランクインしており、ランカーの中では最も世界王者に近いと思われたボクサーの一人でしたが、そのマロニー戦に対し批判的な声が多く出てきたことには、少し驚きました。
当時、井上はWBAスーパー王座、IBF王座を保持しており、WBC王者はノルディーヌ・ウバーリ(フランス)、WBO王者はジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)。
カシメロと3団体統一戦を行う予定でしたが、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響で中止となり、マロニー戦は、試合をすることすら難しい状況のなかで何とか実現にこぎつけ無観客で行われたものですが、そんな事情はお構いなく、もっと強い相手を戦うことを世界じゅうが期待し始めた、すなわち、井上の実力がかなり高く評価され始めたと感じました。
ただ、すでに、このとき井上はThe RINGのPound for Poundランキングで2位となっており、世界的知名度は赤丸上昇中(もう死語?)だったわけですが…。
その後、WBO王者カシメロとの統一戦は実現せず、マイケル・ダスマリナス(フィリピン)、アラン・ディパエン(タイ)に当然のようにKO勝利。
この2試合は、『完全にミスマッチ』『Pound For Poundにランクインしているボクサーが戦う相手ではない」とまで言われてしまいましたが、ダスマリナスはIBFの指名挑戦者で何の問題もないマッチメイクでしたし、ディパエン戦は、世界上位ランカーのルーシー・ウォーレン(米国)やゲイリー・アントニオ・ラッセル(米国)に対戦を避けられた結果のマッチメイクだったのですが、周囲はけっこう好き勝手言ってましたね。
それだけ、井上と強豪との緊張感のある対戦を期待する声が世界中から大きくなっていました。
井上は、その声に応えるかのように、WBC王者となっていたドネアとの再戦に2RTKO勝利で3団体統一、WBO王者ポール・バトラー(英国)に勝利し4団体統一を達成。
バンタム級4団体を統一後は、スーパーバンタム級に転じ、スティーブン・フルトン(米国)とマーロン・タパレス(フィリピン)を破ってあっという間に4団体を統一し、テレンス・クロフォード(米国)に続く2階級4団体制覇を達成、世界的にも、ボクシングファンなら知らぬ者はいないスーパースターとなりました。
(2)へ続く。
アマで8冠を獲得、2012年に鳴り物入りでプロデビューし、周囲の予想をはるかに上回る大活躍を見せ続ける井上は、以前から、日本人のボクシングファンなら知らぬ人はいないスーパースターでしたが、世界的に評価が高まったのは、あくまでも私の感覚ですが、比較的最近の数年前ごろのような気がします。
世界王座を通算27度防衛していたWBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に衝撃的な2RKOで勝利し王座を獲得しても、その実力に比べ世界的な知名度は低く、挑戦するには「勝ち目がなく、うま味のない王者」だったため、対戦相手探しにはかなり苦労していた状況でした。
バンタム級に転じ、ジェイミー・マクドネル(英国)に1RTKOで勝利し3階級制覇を達成しても、『マクドネルが減量失敗して本来の実力を出せなかった』と言われ、WBSSでWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)を破って優勝したときも、『すでにピークを過ぎたドネアに勝っても…』と言われ、その圧倒的な実力が正しく評価されていなかったような気がします。
世界王者レベルの相手を次々と倒してきた井上に対し、次の防衛戦の相手がジェイソン・マロニー(オーストラリア)だったときに、『井上の相手としては物足りない』との声がかなり出ました。
マロニーは世界4団体で上位にランクインしており、ランカーの中では最も世界王者に近いと思われたボクサーの一人でしたが、そのマロニー戦に対し批判的な声が多く出てきたことには、少し驚きました。
当時、井上はWBAスーパー王座、IBF王座を保持しており、WBC王者はノルディーヌ・ウバーリ(フランス)、WBO王者はジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)。
カシメロと3団体統一戦を行う予定でしたが、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響で中止となり、マロニー戦は、試合をすることすら難しい状況のなかで何とか実現にこぎつけ無観客で行われたものですが、そんな事情はお構いなく、もっと強い相手を戦うことを世界じゅうが期待し始めた、すなわち、井上の実力がかなり高く評価され始めたと感じました。
ただ、すでに、このとき井上はThe RINGのPound for Poundランキングで2位となっており、世界的知名度は赤丸上昇中(もう死語?)だったわけですが…。
その後、WBO王者カシメロとの統一戦は実現せず、マイケル・ダスマリナス(フィリピン)、アラン・ディパエン(タイ)に当然のようにKO勝利。
この2試合は、『完全にミスマッチ』『Pound For Poundにランクインしているボクサーが戦う相手ではない」とまで言われてしまいましたが、ダスマリナスはIBFの指名挑戦者で何の問題もないマッチメイクでしたし、ディパエン戦は、世界上位ランカーのルーシー・ウォーレン(米国)やゲイリー・アントニオ・ラッセル(米国)に対戦を避けられた結果のマッチメイクだったのですが、周囲はけっこう好き勝手言ってましたね。
それだけ、井上と強豪との緊張感のある対戦を期待する声が世界中から大きくなっていました。
井上は、その声に応えるかのように、WBC王者となっていたドネアとの再戦に2RTKO勝利で3団体統一、WBO王者ポール・バトラー(英国)に勝利し4団体統一を達成。
バンタム級4団体を統一後は、スーパーバンタム級に転じ、スティーブン・フルトン(米国)とマーロン・タパレス(フィリピン)を破ってあっという間に4団体を統一し、テレンス・クロフォード(米国)に続く2階級4団体制覇を達成、世界的にも、ボクシングファンなら知らぬ者はいないスーパースターとなりました。
(2)へ続く。
日本人同士無用なダメージは負わず、看板も傷付かずそれぞれの道を歩んで、あくまで空想推測の中だけの対戦にして欲しいという意見もあるだろうな。対戦しなければ2人とも大幅階級UPでもしない限り無敗で商品価値落とさずに引退できるだろうからな。
個人的には怖いけど観てみたい。何となく勝つのは中谷な気がする。井上のボクシングには全力投球の「誠実さ」を感じるが、中谷のそれ拳闘への尽きることない「愛」を感じる。飽くなき向上心、「愛」が井上を呑み込んでしまう気がする。
ボクオタおやじ
がしました