年間表彰・展望

◆2022年 年間表彰決定

TV、新聞、専門誌の記者らの投票による2022年の年間表彰が決まりました。

【年間最高試合(世界戦)】
4/9 WBA(super)・IBF世界ミドル級タイトルマッチ
村田 諒太 vs. ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
 
バンタム級世界3団体統一戦 WBA(super)・IBF王者 井上 尚弥 vs. WBC王者ノニト・ドネアⅡ、ライトフライ世界2団体統一戦 WBC王者 寺地拳四朗 vs. WBA(super)王者 京口 紘人を抑えての受賞。

【年間最高試合(世界戦以外)】
11/1 WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチ
吉野 修一郎 vs. 中谷 正義 

中谷は、2020年のフェリックス・ベルデホ戦、2021年のワシル・ロマチェンコ戦に続き、3年連続の受賞。

【最優秀選手賞(MVP)】
井上 尚弥(5年連続6度目)
6/7にWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネアに勝利し3団体統一、12/13にWBO世界バンタム級王者ポール・バトラーに勝利し4団体統一、文句なしの受賞でしょう。
ただ、全員一致なのかと思いきや、36票のうち33票のようです。
残りの3人は、誰を選んだんでしょうか…。
4団体統一の偉業を成し遂げた井上のほかに誰がいるのか、とても不思議です。
この3人、もう投票しない方が良いのでは?と思ってしまいました。

【技能賞】 
寺地 拳四朗(初)
3/19に、矢吹正道からWBC世界ライトフライ級王座を奪回、11/1にWBA(super)世界ライトフライ級王者の京口紘人に勝利し2団体統一。

【KO賞】
井上 尚弥(3年連続6度目)
ノニト・ドネア戦は、初戦が激戦だっただけに、2Rでの圧倒的なKO勝利は衝撃的でした。

【殊勲賞】  
中谷 潤人(2年ぶり2度目)
4/9に山内涼太に勝利しWBO世界フライ級王座を防衛。その後王座を返上しスーパーフライ級に転級、11/1に元WBO・IBF世界ミニマム級王者フランシスコ・ロドリゲスJr.に勝利。

【努力・敢闘賞】

阿部 麗也(初)
5/15に、日本フェザー級タイトルマッチ・WBOアジアパシフィック・フェザー級王者決定戦で日本王者の丸田陽七太に勝利。3度目の日本タイトル戦でついに王座獲得。

【新鋭賞】
武居 由樹

8/26に獲得したOPBFスーパーバンタム級王座を獲得、12/13に初防衛に成功。

◆2023年の展望 part9 ライトフライ級・ミニマム級

ボクヲタおやじの勝手気ままな今年の展望part9です。
※ ランキングは、WBA、IBF、WBOが2022年12月現在、WBCは11月現在です。

【ライトフライ級】

各団体の王者は、
WBA・WBC王者 寺地 拳四朗
昨年3月に、矢吹正道に雪辱し王座を奪還。
昨年11月にWBA(super)王者の京口紘人と統一戦を行いTKO勝利で2団体統一に成功。

IBF王者 シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)
昨年9月に王者決定戦に勝利し新王者に。

WBO王者 ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)
6月にマーク・アンソニー・バリガ(フィリピン)、11月に岩田翔吉を相手に防衛に成功。


拳四朗とゴンサレスの統一戦が実現しそうです。
拳四朗は、2021年9月に矢吹に敗れ王座から陥落しましたが、矢吹とのリマッチや京口戦では、高く評価されているスピードや距離感に加え、攻撃的なボクシングで見事なKO勝利を収めており、ゴンサレスとは好ファイトが期待できそうです。
もし勝てば、4団体統一も夢ではないかもしれません。

日本勢では、 岩田翔吉(WBA3位、WBC2位、WBO11位)、京口紘人(WBA6位、WBC3位、IBF10位)、富田大樹(WBA12位)、矢吹正道(WBA13位、WBC11位、IBF8位、WBO5位)、加納陸(IBF11位)。

矢吹は昨年9月にWBO5位、WBA10位のタノンサック・シムシー(タイ)に見事なKO勝利。
1/28には、IBF王座挑戦者決定戦で7位のロナルド・チャコン(ベネズエラ)と対戦予定。
世界ランカー相手の強気のマッチメイクを続けています。
ぜひ勝利し、ノンティンガへの挑戦権を掴みとってほしいところです。


【ミニマム級】


各団体の王者は、
WBA(super)王者 サマヌーン・ニヨムトロング(ノックアウト・CPフレッシュマート)(タイ)
昨年7月に元WBC王者のワンヘン・ミナヨーティン(タイ)に勝利し防衛に成功。

WBA王者 エリック・ロサ(ドミニカ共和国)
昨年は試合なし。

WBC王者 パンヤ・プラダブスリ(ペッマニー・CPフレッシュマート)(タイ)
昨年3月に前王者ワンヘン、8月に田中教仁に勝利し防衛成功。

IBF王者 ダニエル・バラダレス(メキシコ)
昨年7月にレネ・マーク・クアルト(フィリピン)から王座を奪取、今年1/6の重岡銀次朗との防衛戦はバッティングによりノーコンテスト。

WBO王者 メルビン・ジェルサレム(フィリピン)
1/6に谷口将隆に2RTKO勝利し新王者に。



バラダレスは、1/6の重岡銀次朗戦で、バラダレスの頭と重岡の顎がぶつかり、そのダメージで試合を放棄、ノーコンテストとなりました。

どう見てもバラダレスにはさほど影響はなさそうに見え、重岡の方が痛かったんじゃないかと思われるバッティングでありながら、レフェリーに再開を促されても目が見えないとか耳が聞こえなくなったとか、挙句の果ては泣き出して拒否。

リングから降りるときも、セコンドに抱えられてふらつき加減でしたが、なんだかちょっと演技賞ものだなと思いました。

もちろん、本人でなければダメージの程度は分かりませんので、あまり勝手なことは言えませんが…。
ただ、あの情けない泣き顔を見ていると、王者の矜恃を感じませんでしたし、そんな相手と再戦する価値があるのかとも思ってしまいます。

銀次朗はWBAとWBOで上位にいますから、こちらの王座を狙った方が良いような気がしますが…。

ほかの日本勢は、重岡優大(WBA3位、WBC3位、WBO4位)、小浦翼(WBC14位、WBO11位)。

優大も世界のベルトは近いと思われます。
ぜひ兄弟で王座を掴んでほしいところです。

◆2023年の展望 part8 スーパーフライ級・フライ級

ボクヲタおやじの勝手気ままな今年の展望part8です。
※ ランキングは、WBA、IBF、WBOが2022年12月現在、WBCは11月現在です。

 【スーパーフライ級】

各団体の王者は、
WBA王者 ジョシュア・フランコ(米国)
昨年大晦日に井岡一翔と統一戦を行い引分けに終わり、王座統一ならず。

WBC王者 ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
フランチャイズ王者だったエストラーダは、昨年12月に王者決定戦でローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に勝利。フランチャイズ王者ではなく正規王者の扱いになっています。

IBF王者
 フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)
昨年2月にジェルウィン・アンカハス(フィリピン)から王座を奪取、10月の再戦でも勝利。

WBO王者 井岡 一翔
昨年7月にドニー・ニエテス(フィリピン)に勝利し王座を防衛。
昨年大晦日にジョシュア・フランコと統一戦を行い、引分けに終わり王座統一ならず。



WBOが、井岡に1位の中谷潤人との試合を指令しましたが、井岡はエストラーダとの交渉がうまくいけばWBO王座を返上してでもエストラーダとの対戦を選ぶ可能性がありそうです。

エストラーダ vs. 井岡が王座統一戦となるのか、井岡がWBO王座を返上しエストラーダに挑戦となるのかによって、かなり状況が変わってきそうです。

もし、井岡が王座を返上すれば中谷は王者決定戦になると思われますが、対戦相手は、ランキング上位のアンドリュー・マロニー(オーストラリア)か田中恒成になりそうですね。

中谷、田中以外の日本勢は、中川健太(WBC15位)、石田匠(IBF8位)。
石田は、WBA6位のバンタム級のほうが世界に近そうです。


【フライ級】

各団体の王者は、
WBA王者 アルテム・ダラキアン(ウクライナ)
昨年は試合無し。

WBC王者 フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)
昨年3月にWBCスーパーフライ級ダイヤモンド王者決定戦でローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に敗れましたが、12月にサミュエル・カルモナ(スペイン)に勝利し防衛成功。

WBC暫定王者 マック・ウィリアムズ・アローヨ
(プエルトリコ)
昨年12/3に予定されていたマルティネスとのリマッチは、自身のけがでキャンセル。

IBF王者 サニー・エドワーズ
(英国)
昨年3月にムハマド・ワシーム(パキスタン)、11月にフェリックス・アルバラード(ニカラグア)を相手に防衛成功。

WBOは中谷潤人が王座を返上し、現在空位。



WBA王者ダラキアンは、今年1/28に、1位のデイビッド・ヒメネス(コスタリカ)との防衛戦。

WBC王者マルティネスの次の相手は、昨年4月に挑戦者決定戦で勝利している現在1位のアンヘル・アヤラ(メキシコ)でしょうか。

WBOは、WBCスーパーフライ級王座を返上したランキング1位のジェシー・ロドリゲス(米国)と2位のクリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)が4/8に王者決定戦。

日本勢は、ユーリ阿久井政悟(WBA2位、WBC4位、IBF5位、WBO5位)、桑原拓(WBC9位、IBF12位)、畑中建人(WBC15位)、加納陸(WBO3位) 。

WBO3位の加納は、ロドリゲス vs. ゴンサレスの勝者に挑戦できる可能性が高そうです。
また、4団体で上位の阿久井の世界挑戦を期待したいところです。

◆2023年の展望 part7 バンタム級

ボクヲタおやじの、勝手気ままな今年の展望 part7です。
※ ランキングは、WBA、IBF、WBOが2022年12月現在、WBCは11月現在です。

【バンタム級】

各団体の王者は、
WBA(super)・WBC・IBF・WBO王者 井上尚弥 
昨年6月にWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)に勝利、3団体統一。 12月にWBO王者ポール・バトラー(英国)に勝利、4団体統一。

先日、井上がすべてのベルトを返上し、一気に流動的になってきました。

現在のバンタム級の上位ランカーは以下のとおり。
10





















ランキング上位には、ジェイソン・マロニー(オーストラリア)、ノニト・ドネア(フィリピン)、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)。

井上の敗者復活戦の様相ですが、それだけ井上が強かったということでしょうね。

他には、ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)が昨年2月にギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)に快勝、12月にIBFの王座挑戦者決定戦でニコライ・ポタポフ(ロシア)に勝利、ランキング1位に上がり、トップ戦線に入ってきました。
ポタポフは、以前、井上に勝てると豪語し挑戦を希望していましたが、ランカー対決で負けてしまいました。

今後、各団体の王者決定戦が行われることになりますが、 各団体のランキング上位を見ると、 WBAは、おそらく2位の井上拓真vs.3位メルビン・ロペス(ニカラグア)でしょうね。

IBFは、ともに昨年の王座挑戦者決定戦で勝利しているアストロラビオとロドリゲスでしょうか。

WBCとWBOで1位のマロニーは、昨年10月にWBC王座挑戦者決定戦で現在WBC4位のナワポーン・ソー・ルンビサイ(タイ)に勝利しているので、WBC王座狙いで2位のドネアと対戦でしょうか。

ただ、マロニーがWBC狙いだと、WBOは上位ランカーを他の団体に取られてしまい困ってしまいますね。
となると、WBCとWBOは、マロニーの動向によっては、下位でもチャンスが巡ってくる可能性がありそうです。

さらに、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)がバンタム級に進出するようですから、かなり混沌としてきますね。


日本勢は、井上拓真のほかには、 石田匠(WBA6位、WBC15位)、西田凌佑(WBC13位、IBF9位、WBO12位)、千葉開(WBC14位)、栗原慶太(IBF10位)、堤聖也(IBF11位)。
さらに、武居由樹が階級を下げてくる可能性もあるかもしれません。

井上尚弥のベルト返上で、遠くない時期に石田や西田にチャンスが巡ってくる可能性が出て来ました。
健闘を期待したいところです。

◆2023年の展望 part6 スーパーバンタム級

ボクヲタおやじの、勝手気ままな今年の展望 part6です。
※ ランキングは、WBA、IBF、WBOが2022年12月現在、WBCは11月現在です。

【スーパーバンタム級】

各団体の王者は、
WBA(super)王者 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
昨年6月にWBA1位のロニー・リオス(米国)に12RTKO勝利し王座防衛。

WBC・WBO王者 スティーブン・フルトン(米国)
昨年6月に元WBA(super)王者ダニエル・ローマン(米国)に勝利し王座防衛。

アフマダリエフは、IBF1位のマーロン・タパレス(フィリピン)との指名試合が4/8に予定されています。

フルトンは、2月に元王者ブランドン・フィゲロア(米国)とWBCフェザー級王者決定戦を行う予定と報じられていましたが、どうやら、WBO1位にランクされた井上尚弥を相手に今春に防衛戦を行うようです。


この階級の注目は、なんといっても、バンタム級4団体の世界王座を返上し参戦してきた井上尚弥。

WBOは、王者が階級を変えた場合、1位にランキングされ指名挑戦権を与えられるシステムなので、井上が1月ランキングで1位となりました。

フルトンはフィゲロアとWBCフェザー級王者決定戦を行うと報じられていたので、スーパーバンタム級王座を返上し、井上は現在2位のライーズ・アリーム(米国)と王者決定戦を行うことになるのかと思っていましたが、フルトンへの挑戦の交渉が進展している模様で、いきなり2団体のベルトへの挑戦になりそうです。
実現すれば、非常に楽しみな戦いとなります。

ランキング上位には、ライームのほかに、山中慎介との2試合で薬物疑惑と体重超過をやらかしたルイス・ネリー(メキシコ)がいます。

ネリーは現在WBC1位で、2/18に2位のアザト・ホバネシアン(アルメニア)とWBC王座挑戦者決定戦を行う予定。

ネリーとはあまり関わってほしくないので、井上には、フルトンに勝利した後は、アフマダリエフとの4団体統一戦にまっすぐ進んでもらいたいところです。

他の日本勢は、 亀田和毅(WBA2位、IBF12位、WBO9位)、井上拓真(WBC6位、IBF5位、WBO4位)、武居由樹(WBC14位)、赤穂亮(IBF14位、WBO7位)、小國以載(IBF15位)。

亀田は試合枯れしている感じですが、WBA2位ですから、じっと挑戦のチャンスを待つことになりそうです。
ただ、井上尚弥がフルトンに勝てば、年内にアフマダリエフとの4団体統一戦とも報じられていますから、なかなか順番が回ってこない感じです。

拓真は、おそらくバンタム級に転級するでしょう。

武居も尚弥と同じ大橋ジムですから、階級を上げるのか下げるのかわかりませんが、いずれにせよスーパーバンタム級では戦わないのではないかと思われます。

赤穂は、昨年12月に、元WBOバンタム級王者ジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)に2RTKOで敗れました。
1月のWBOランキングでは、赤穂の代わりにカシメロがランクインするかと思いましたが、赤穂が1ランクダウンで8位にとどまり、カシメロはランクインせず。
ただ、今後、カシメロはランキングを上げてくると思われるので、バンタム級では実現しなかった井上尚弥との対戦の可能性もあるかもしれません。
管理人:ボクヲタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が熱くなりました。以来40年以上ボクシングヲタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
※ 選手名等は敬称略とさせていただいております。
あしからずご了承ください。

※ 記載内容に誤りなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。
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