boxing 試合結果

◆【結果】井上岳志 vs. ウェイド・ライアン ~ OPBF&WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級タイトルマッチ 2024.03.18

2024.03.18
OPBF&WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級タイトルマッチ


WBO4位、IBF14位
 王者 井上 岳志(34)
20勝〔12KO〕2敗2引分
vs.
挑戦者 ウェイド・ライアン(34:オーストラリア)
22勝〔8KO〕11敗


国内では敵がいない井上も、 2019.01.26にWBO世界スーパーウェルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に善戦したものの0-3(109-119,108-120,108-120)で敗れ、2021.11.17には、WBOグローバル・スーパーウェルター級王者ティム・ジュー《のちの世界王者》に0-3(107-120,107-120,108-119)で敗れWBOアジアパシフィック王座陥落。

世界トップレベルの二人には敗れたものの、その後、2022.11.05にWBOアジアパシフィックとOPBFのスーパーウェルター級王座を獲得、その後WBOアジアパシフィック王座を2度防衛。
今回の試合が、WBOアジアパシフィック王座は3度目、OPBF王座は初の防衛戦。

対戦相手は、 IBFパンパシフィック&WBOオリエンタル王者のウェイド・ライアン(オーストラリア)。
ライアンは敗戦は多いものの、マイケル・ゼラファ(オーストラリア)、デニス・ホーガン(アイルランド)、ティム・ジュー(オーストラリア)といった世界トップレベルの相手との対戦があり、ジューからは1Rにダウンを奪っており、簡単な相手ではなさそうです。

ただ、激戦のこの階級で再び世界挑戦を目指すには、世界ランキングに入っていないライアンに敗れることは許されません。


 《試合経過》
1R
井上が、ボディへのジャブやストレートで攻勢。
ライアンは、井上の動きを慎重に見ながらジャブを出す。

2R
井上が踏み込んで右ストレートやオーバーハンド、ライアンはカウンターの右アッパーを見せるが、お互いにクリーンヒットせず。

3R~5R
ライアンが徐々に手数を増やす。
強いパンチではないがジャブやワンツー、井上が入ってくるとアッパーを合わせる。
井上は、接近してパンチを出していくがヒットしない。
4R終了後の公開採点は、三者とも38-38。

6R~7R
ボディを攻める井上。
ライアンは、こつこつジャブを当ててくる。

8R
井上が積極的にパンチを出し、ライアンの手数が少し減る。
井上が右ショートをヒット。
公開採点は、2-0(76-76,77-75,77-75)で井上がリード。

9R~10R
井上がワンツーやボディを効果的にヒットするのに対し、ライアンはアッパーをヒット。

11R~12R
やや疲れが見えるライアン。
スタミナで勝る井上が手数を出し攻勢だが、パンチはクリーンヒットせず。
お互いに決定打なく試合終了。

採点は、1-0(115-113,114-114,114-114)で引き分け。
井上が、辛くも王座を防衛。


★じい井上はなかなかパンチが当たらず苦戦しましたが、なんとか防衛に成功しました。

★との への字 ライアンはカウンターのアッパーが鋭く、戦績以上に手ごわい相手だったような気がするね。

★越後屋 ただ、ノーランカーのライアン相手に苦戦している状況だと、世界トップレベルには手が届かないような気もします。

★代官 次戦ではスカッとした勝利を期待したいところぢゃな。


◆【結果】ウィリアム・セペダ vs. マキシ・ヒューズ ~ WBA&IBF世界ライト級挑戦者決定戦 2024.03.16

2024.03.16
WBA&IBF世界ライト級挑戦者決定戦


WBA1位、IBF6位 ウィリアム・セペダ
vs.
WBA5位、IBF5位 マキシ・ヒューズ



ウィリアム・セペダ
(27:メキシコ)
これまでの戦績:29戦全勝〔25KO〕

2022.05.14:元WBA世界スーパーフェザー級王者のレネ・アルバラード(ニカラグア)3-0(96-94,97-93,98-92)で勝利。

2022.10.29:元2階級制覇王者ジョセフ・ディアス(米国)に3-0(119-109,118-110,119-109)で勝利。

2023.04.29:世界ランカーのハイメ・アルボレダ(パナマ)に2RKO勝利。

マキシ・ヒューズ(34:英国)
これまでの戦績:25勝〔5KO〕6敗2引分

2021.09.04:マイナー団体IBOのライト級王者でWBA9位のジョバンニ・ストラフォン(メキシコ)に3-0(120-107,120-107,119-109) で勝利、IBO王座獲得。

2022.03.26:WBC12位のライアン・ウォルシュ(英国)に3-0(120-108,119-109,118-110)で勝利、IBO王座初防衛。

2022.09.24:前IBF世界フェザー級王者キッド・ガラハド(英国)に2-0(116-111,114-114,114-113)で勝利、IBO王座2度目の防衛.

2023.07.22:IBF世界ライト級王座挑戦者決定戦でジョージ・カンボソスJnr(オーストラリア)に0-3(111-117,113-115,114-114)で敗れる。IBO王座陥落。


セペダは、2021年に世界ランキングに入り、世界レベルの強豪に勝ち続け徐々に上位に進出、ようやく世界王座に近づく一戦を迎えました。

一方のヒューズは、世界ランカーを相手にIBO王座を防衛、カンボソスには敗れ王座から陥落したものの、すぐにチャンスが巡ってきました。



《試合経過》
1R
ジャブの差し合い。ほぼ互角。

2R
セペダが上下にパンチを打ち分け優勢に。
手数が減るヒューズ。

3R
セペダ、プレスをかけながらジャブを適確にヒット。
セペダのパンチが止まらず、後退する場面が目立ち始めるヒューズ。
ヒューズはボディがかなり効いている様子。

4R
ぐいぐい攻め込みパンチを出し続けるセペダ。
セペダの手数に防戦一方になるヒューズ。

4R終了後、ヒューズがギブアップ。
セペダが4RRTD勝利。


★じい セペダが手数で圧倒しました。


★との にこWBAは既に1位だったけど、IBFも1位になることが確実だね。

★越後屋IBFの王座は現在空位で、ジョージ・カンボソスJnrとワシル・ロマチェンコの王座決定戦が5月に予定されています。
WBAは、ジャーボンテイ・デイビスが王者です。

★代官どちらの王座に挑戦するにしても、非常に楽しみな戦いになりそうぢゃな。





◆【結果】矢吹 正道 vs. ケビン・ビバス ~ 2024.03.16

2024.03.16
ライトフライ級10R


矢吹 正道
vs.
ケビン・ビバス



矢吹 正道(31)
これまでの戦績:15勝〔14KO〕4敗

2016.12.23 日本フライ級新人王決定戦で中谷潤人《のちに世界3階級制覇》に0-3(37-39,37-39,38-39)で敗れる。

2018.04.08 ユーリ阿久井政悟《のちに世界王座獲得》に1RTKOで敗れる。

2018.09.29 ダニエル・マテヨン《のちにWBA世界ライトフライ級暫定王座獲得》 (キューバ)に1-2(77-76,75-78,74-78)で敗れる。

2018.06.17 ヒルベルト・ペドロサ《2017.12.30にWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗に挑戦し4RTKO負け》(パナマ)に2RKO勝利。

2020.07.26 日本ライトフライ級王者決定戦で佐藤剛に1RKO勝利、王座獲得。

2020.12.26 大内 淳雅に3-0(99-91、99-91、100-90)で勝利、初防衛に成功。

2021.09.22 WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗に挑戦。10RTKOで勝利、拳四朗の9度目の防衛を阻み王座を獲得。

2022.03.19 寺地拳四朗と再戦。3RTKOで敗れ、王座陥落。

2022.09.10 WBO4位、WBA9位のタノンサック・シムシー(タイ)と対戦。3度ダウンを奪って7RTKO勝利。

2022.01.28 IBF世界ライトフライ級王座挑戦者決定戦で、WBA8位、IBF7位のロナルド・チャコン(ベネズエラ)に11RTKO勝利。

2023年5月、スパーリングでアキレス腱断裂。

ケビン・ビバス(28:ニカラグア)
7勝〔2KO〕1敗

2023年9月にWBO15位にランクイン。

2023.10.27 WBO世界ライトフライ級暫定王座決定戦でレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に12RKOで敗れる。


《試合経過》

1R
ビバスが積極的に前進しパンチを出してくる。
矢吹は慎重な立ち上がり。

2R
矢吹のジャブや右のカウンターがヒット。

3R
矢吹の連打からの左フックがクリーンヒット、ビバスがダウン。

4R
矢吹のジャブやカウンターの右がヒット。
前に出れなくなっているビバス。
矢吹が連打でダウンを奪ったところでレフェリーがストップ。

矢吹が4RTKO勝利。


★じい 矢吹は、アキレス腱断裂でフットワークに不安を残しながらも、安全な相手を選ばず、元世界ランカー相手の復帰戦となりました。

★との にこ 試合間隔が空いていたし、慎重な立ち上がりだったけど、2R以降はジャブが当たりだし、3R、4Rにダウンを奪っての快勝だったね。

★越後屋 これで、世界再挑戦に近づきました。


★代官 再び世界のベルトを腰に巻くことを期待したいところぢゃな。



◆【結果】レイ・バルガス vs. ニック・ボール ~ WBC世界フェザー級タイトルマッチ 2024.03.08

2024.03.08
WBC世界フェザー級タイトルマッチ


王者 レイ・バルガス
vs.
挑戦者 1位 ニック・ボール


レイ・バルガス33:メキシコ)
これまでの戦績:36勝〔22KO〕1敗

2017.02.25:WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦でギャビン・マクドネル(英国)2-0(114-114,117-111,116-112)で勝利、王座獲得。

2017.08.26:ロニー・リオス(米国)に3-0(118-110、118-110、115-113)で勝利、初防衛に成功。

2017.12.02:オスカル・ネグレテ(米国)に3-0(120-108,119-109,119-109)で勝利、2度目の防衛。

2018.05.12:アザト・ホバネシヤン(アルメニア)に3-0(115-112,117-111,118-110)で勝利、3度目の防衛に成功。

2019.02.09:フランクリン・マンサニージャ(ベネズエラ)に3-0(117-108,117-108,117-108)で勝利、4度目の防衛に成功。

2019.07.13:暫定王者の亀田和毅に3-0(117-110,117-110,117-110)で勝利、5度目の防衛に成功。

2022.07.09:WBC世界フェザー級王者マーク・マグサヨ(フィリピン)に挑戦、2-1(115-112,113-114,115-112)で勝利し王座獲得、2階級制覇達成。

2023.02.11:WBC世界スーパーフェザー級王者決定戦で、ランキング1位のオシャキー・フォスター(米国)と対戦。0-3(109-119,111-117,112-116)で敗れ3階級制覇ならず。キャリア初黒星。

ニック・ボール(27:英国)
これまでの戦績:19戦全勝〔11KO〕

2022.07.16:WBCフェザー級シルバー王座決定戦で、世界ランカーのアイザック・ロウ(英国)に勝利しシルバー王座獲得、世界ランキング入り。
その後3度防衛を重ね、ランキング上位に。

2023.11.18:WBC世界フェザー級王座挑戦者決定戦で、元WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエ(ガーナ)に3-0(119-108,116-111,118-109)で勝利、シルバー王座4度目の防衛。



《試合経過》

1R~6R
ボールが飛び込んでいくが、バスガスにフットワークでかわされ、パンチが届かない。
バルガスは、ボールの突進が止まるとジャブやワンツー、ボディーブローを打ち込み、ボールが飛び込んでくるところにカウンターを合わせる。

7R
ボールの右がヒット、バルガスの動きが一瞬止まる。

8R
ボールが、多少の被弾を覚悟で、ガードを固めて突進しパンチを打ち込んでいく。
ボールがバルガスのパンチをかいくぐって接近する場面が増える。
ラウンド終盤、もみ合いでボールがバルガスを投げ、バルガスがバランスを崩したところにボールのパンチが軽くヒット、倒れたバルガスには不運なダウン判定。

9R~10R
再び、元の展開に。

11R
ボールが猛然と飛び込みながら攻撃、バルガスが下がってかわそうとしたところにボールのパンチが軽くヒット、足がもつれて倒れたバルガスには不運なダウン判定。

12R
ボールが攻め続けるが、バルガスが何とかかわして試合終了のゴング。

結果は、 1-1(112-114,113-113,116-110)で引き分け、バルガスが辛くも防衛に成功。


★じい6Rまではバルガスのペースでしたが、7Rにパンチがヒットしてからはボールが攻勢を強め、きわどい判定になりました。

★との への字 ボールの攻撃がかなりラフだったのでバルガスは持て余し気味で、終盤はボールの勢いに圧されていたね。

★越後屋 ボールが2度ダウンを奪いましたが、パンチが効いてのものではなく、バルガスは不満そうでした。

★代官 ダウンがスリップ気味だったことを考えると、もしバルガスが負けていたらかなり疑問の残る判定になったと思うぞ。

★きゃさりん
ちなみに、私の採点 (→採点方法はこちら)は、
無題






◆【結果】イスライル・マドリモフ vs. マゴメド・クルバノフ ~ WBA世界スーパーウェルター級王座決定戦 2024.03.08

2024.03.08
WBA世界スーパーウェルター級王座決定戦


1位 イスライル・マドリモフ
vs.
2位 マゴメド・クルバノフ



イスライル・マドリモフ
(29:ウズベキスタン)
これまでの戦績:9勝〔6KO〕1引分

2021.12.17:WBA世界スーパーウェルター級王座挑戦者決定戦で、1位のミシェル・ソロ(フランス)に9RTKO勝利。

2022.07.09:ソロと再戦。3Rにバッティングでソロが負傷、続行不可能となり引き分けに。

マゴメド・クルバノフ
(28:ロシア)
これまでの戦績:25戦全勝〔13KO〕

2021.05.07:元WBO世界スーパーウェルター級王者リアム・スミス(英国)に勝利、WBOインターナショナル王座獲得。

2022.07.09:元WBO世界スーパーウェルター級王者パトリック・テイシェイラ(ブラジル)に3-0(97-92,99-90,98-91)で勝利。

2023.05.06:WBA2位のミシェル・ソロ(フランス)に2-1(116-112,115-113,113-115)で勝利。


2年以上前に王座挑戦者決定戦に勝利して以来、ずっとランキング1位で世界挑戦を待ち続けていたマドリモフがようやく世界戦を戦うことになりました。
ただ、王者への挑戦ではなく、ジャーメル・チャーロが王座を剥奪されたことによる王座決定戦。
相手は、実力者に勝利しランキングを上げてきたクルバノフ。



《試合経過》

1R
マドリモフがプレスをかけ積極的に手を出す。
マドリモフが上下にパンチを散らし優勢。
マドリモフの右がヒット。

2R
攻撃してくるマドリモフに対しクルバノフはカウンターを放つが、マドリモフの攻撃に圧されている。

3R~4R
攻勢続くマドリモフ。
クルバノフのパンチはマドリモフにかわされ、マドリモフの攻撃だけが目立つ展開に。

5R
マドリモフが右をクリーンヒットし、クルバノフの動きが止まる。
マドリモフが攻撃を強めクルバノフにロープを背負わせ、右のオーバーハンドをクリーンヒット、さらに連打を打ち込みクルバノフが腰を落としかけたところでレフェリーが割って入って試合終了。

マドリモフが5RTKO勝利で、新王者に。


★じいマドリモフの積極的な攻撃が目立ちました。


★との にこ 接戦になるかと思ったけど、スピードにかなり差があり、マドリモフの圧勝だったね。



管理人:ボクヲタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が熱くなりました。以来50年以上ボクシングヲタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
※ 選手名等は敬称略とさせていただいております。
あしからずご了承ください。

※ 記載内容に誤りなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。
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