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◆井上尚弥 vs ジョンリエル・カシメロ、4/25開催濃厚!

米国の「BoxingScene.com」が、トップランク社と契約したWBAスーパー・IBFバンタム級王者の井上尚弥の初戦は、4/25にラスベガスで、WBOバンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との統一戦となる可能性が高いと報じました。

これまで、対戦候補としては、カシメロのほか、WBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)やIBF1位のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)が挙がっていました。

ウーバーリにはノニト・ドネア(フィリピン)が挑戦することがほぼ確定でしたので、残るカシメロとダスマリナスのどちらかという状況になっていましたが、やはりカシメロですか。

IBFが指名試合にこだわった場合、井上がカシメロとの統一戦を選べば、最悪の場合IBF王座が剥奪となる恐れもありましたが、団体統一戦ということで特例として回避できたようですから、せっかく獲得した王座を手放さなくてもよくなりました。

カシメロに勝てば3団体の王者となり、夢の4団体統一に向けて一歩前進します。

その後は、ダスマリナスとの指名試合が入るかどうかわかりませんが、WBC王者との統一戦になれば、盛り上がること間違いなしです。

2/8にWBAの正規王者決定戦が、ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)とリボリオ・ソリス(ベネズエラ)との間で行われますが、この王者との対戦は最後でしょうね。

正式発表はまだですが、楽しみです。


【名勝負№45-2】チャベス vs テイラー 、そしてリチャード・スティール ~ WBC・IBF世界スーパーライト級王座統一戦 1990.03.17

1990.03.17
WBC・IBF世界スーパーライト級王座統一戦


WBC王者 フリオ・セサール・チャベス(27:メキシコ)
これまでの戦績:68戦全勝〈55KO〉
vs
IBF王者 メルドリック・テイラー(23:米国)

これまでの戦績:24勝〈14KO〉1分


残りわずか数秒でのチャベスの大逆転KO勝利という、あまりにも劇的な結末。

レフェリーのリチャード・スティールがストップせず再開していれば、まもなく終了のゴングが鳴り、テイラーの勝利となっていたでしょう。

このストップは、スティールがもともとストップの早いレフェリーと言われていたことも含め、様々な議論を呼びました。

もし試合が続行になっていたら、チャベスがとどめの一撃を当てる時間が残っていたかどうかは極めて微妙です。

ただ、その時間がわずかでも残っていたならば、ロープにつかまらなければ立っていられないような状況だったテイラーは、悲劇的な結末を迎える危険性がありました。

スティールは、「あのとき、テイラーに大丈夫かと尋ねたが、彼は答えなかった。もう限界でストップすべき状態だと判断した。時間があろうがなかろうが止める時は止める。人の命より価値のある試合はない。」と語りました。

あのストップに対しては、今でもいろいろな意見があると思いますが、正しい判断と評価すべきストップだったと私は思っています。



KOシーンがボクシングの醍醐味であることに異論はないでしょう。

観客が、わかりやすいKO勝利を求めるのは当然かもしれません。 (特に日本はその傾向が強いような気がします。)

しかし、KOは、しっかりしたレフェリングがなければ、悲惨な結果を招きかねません。

もし、レフェリーのストップが少しでも遅れたら、その後の長い人生に支障をきたすようなパンチを受けるかもしれません。

KOを見たいファン心理があることは理解しますが、ボクサーにとってその代償は小さいものではありません。

スポーツである以上、レフェリーは、勝負が決したと判断できる状況であれば、速やかに試合をストップすることに躊躇があってはいけないと思います。

観客あってのプロスポーツという側面との狭間で、観客が多少消化不良であってもストップするのは実に勇気のいる判断であろうと思いますが、レフェリーの躊躇のあとに残るのは、反撃する意思を失った相手に悲劇的な一撃を与え、そのことで一生精神的な傷を負うかもしれない勝者と、その一撃を浴び崩れ落ち、おそらくはその後輝きを失ってしまうだろう敗者です。

私は、ストップが明らかに遅い過去の試合の動画を見るたび、胸が痛くなります。

ボクシングを愛する者の大多数は、不必要な攻撃の先にある残酷なKOを望んではいないはずです。

残酷なKOは、悲劇しか生みません。

ボクシングは、残酷なKOを見るためのスポーツではないと考えます。

近年は、リング禍防止の観点から、レフェリーは積極的にストップするようになりました。

ストップが早いと批判されても曲げずに信念を貫いたスティールは、その先駆者でした。

スティールが試合後に残した言葉 "No fight is worth a man's life"『人の命より価値のある試合はない。』が尊重され、今につながっているのだと思います。



かの名トレーナー、エディ・タウンゼントもタオルの投入が早いと言われました。

しかし、彼は毅然として、「ボクシングを辞めた後の人生の方が長い。無事に家に帰してあげるのも私の仕事である。」と語っています。

本当に、そのとおりだと思います。




リチャード・スティール: 

中量級のスーパースター、シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズ、マービン・ハグラー、ロベルト・デュランらが活躍した1980年代に名レフェリーとして一時代を築き、2014年に、2011年のジョー・コルテス、2013年のミルズ・レーンに続き3人目の国際ボクシング殿堂入りレフェリーとなった。 

1972年から2006年まで507試合、そのうち150試合近い世界戦のレフェリーを務めた。 

日本では、1984.7.5 渡辺二郎vsパヤオ・プーンタラト戦で初来日、その後1999.8.29 ウイラポン・ナコンルアンプロモーションvs辰吉丈一郎戦まで計13試合行っている。 

そのうち5試合が辰吉戦。( vs 薬師寺保栄、 vsビクトル・ラバナレス(2試合)、 vs シリモンコン・ナコントンパークビュー、 vs ウイラポン・ナコンルアンプロモーションⅡ) 

米国で行われた辰吉戦でもレフェリーを務めており、辰吉とは縁が深い。

◆元日本フライ級王者黒田雅之、現役続行!

元日本フライ級王者の黒田雅之が、現役続行を発表しました。

昨年12月23日に行われたIBF世界フライ級タイトルマッチ、モルティ・ムザラネ(南アフリカ)と八重樫東の試合を見て、 再び火がついたようです。

ムザラネは37歳、八重樫は36歳。

他にも、2/8にWBAバンタム級正規王座決定戦を行うギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)は39歳、 リボリオ・ソリス(ベネズエラ)は37歳。

年齢を重ねてもなお、トップレベルで戦い続ける猛者たちがたくさんいます。

黒田はまだ33歳、時間は残されています。

黒田は、 2019.05.13にIBFフライ級王者モルティ・ムザラネに挑戦、 強打と堅守のムザラネに惜しくも敗れたものの、序盤は優勢に試合を進めました。

この試合を見て「黒田、まだ可能性あり!」と思いましたので、現役続行に拍手です。

過去記事
◆もうすぐ!! M・ムザラネ vs 黒田雅之 ~ 2019.05.13 IBF世界フライ級タイトルマッチ2019.05.13 
【結果】M・ムザラネ vs 黒田雅之 ~ 2019.05.13 IBF世界フライ級タイトルマッチ2019.05.13
 
  

復帰戦は3月30日予定。世界の頂点を目指し頑張ってほしいと思います。

今後、フライ級若しくはスーパーフライ級で世界挑戦を目指すとのことですが、両階級ともWBSS開催の可能性がありそうです。
WBSSが始まってしまうと、かなり待たされますから、早目にチャンスが来ることを祈りたいところです。

◆ボクオタおやじの2019各賞

勝手に、2019年の年間表彰をしてみました。

・Fighter of the year
井上 尚弥

サウル・アルバレス(メキシコ)は、単純に、好みではないので選びません。
やはり、WBSSでIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBAスーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)を破った井上尚弥です。 


・Round of the year
 
田中恒成 vs 田口良一 12R(2019.03.16 WBO世界フライ級タイトルマッチ)

『The Ring』が選んだ アンソニー・ジョシュア(英国)vsアンディ・ルイスJr.(米国)(2019.06.01 WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ) の3Rもすごいラウンドでしたが、 私は、田中vs田口の12Rです。

ポイントで大きくリードしていながら逃げずに闘った田中、試合終了後に田中にもたれかかりしばらく動けなくなるほど死力を尽くした田口。
とても印象的なラウンドでした。

田口・田中











・Knockout of the year
ロブ・ブラントvs村田諒太Ⅱ(2019.07.12 WBA世界ミドル級タイトルマッチ)
村田・ブラント











過去記事⇒【結果】ロブ・ブラント vs 村田諒太 ~ 2019.07.12 WBA世界ミドル級タイトルマッチ

背水の陣で臨んだ村田の圧倒的なTKO勝利。

ブラントとの初戦に敗れた後は、ガードを固めて前進し強打を振るう村田のスタイルでは勝てないと酷評されましたが、村田はスタイルを変化させるのではなく、更に強化して、ブラントを倒しました。

村田が、ボクシングスタイルに対する迷いが払しょくできた一戦になったのではないでしょうか。

・Upset of the year 
アルベルト・マチャド vs アンドリュー・カンシオ(2019.02.19 WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ)

カンシオが圧倒的不利予想のなか、4RKO勝利で王座獲得。
建設現場で働いているボクサーがマチャドを倒すことは、あまりに想定外でした。
6月の再戦でも3RKO勝利し、実力があることを示しました。

アンソニー・ジョシュア(英国)vs アンディ・ルイスJr.(米国)もすごかったですが...。


・Comeback of the year
岩佐 亮佑

2018年8月にTJ・ドヘニー(アイルランド) に敗れIBF世界スーパーバンタム級王座陥落。
2019年2月に、IBF王座挑戦者決定戦でセサール・フアレス(メキシコ) に勝利。
2019年12月、王者ダニエル・ローマンの怪我による長期離脱で設置された暫定王座を元WBOバンタム級王者マーロン・タパレス(フィリピン)と争い、11R一発KOで勝利、王座獲得。

米国開催の試合で強豪タパレスにKO勝利。価値があると思います。



 あとは、『The Ring』と同じです。

・Fight of the year

2019.11.07 
WBA・IBFバンタム級タイトルマッチ、WBSS決勝
ノニト・ドネア vs 井上 尚弥


・Prospect of the year 
ヴァージル・オルティスJr.(米国)



他に印象に残った試合は、

エマヌエル・ロドリゲス vs 井上尚弥(2019.05.18 IBFバンタム級タイトルマッチ) 

 過去記事⇒【結果】 E・ロドリゲス vs 井上尚弥 ~ 2019.05.18 IBF世界バンタム級タイトルマッチ  

井上尚弥・ロドリゲス












京口紘人 vs 久田哲也(2019.10.01 WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ)

過去記事⇒【結果】京口紘人 vs 久田哲也 ~ WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 2019.10.01
 
過去記事⇒◆京口 vs 久田 激闘を終えて…


 2020年も、たくさんの名勝負が生まれることを期待したいところです。


◆『The Ring』各賞。

『The Ring』の年間各賞が昨年末に発表されました。

・FIGHTER OF THE YEAR
サウル・アルバレス(メキシコ)

アルバレスは、2019.05.04 WBAスーパー・IBF・WBCミドル級王座統一戦でダニエル・ジェイコブス(米国) に3-0(115-113,115-113,116-112)で勝利。

2019.11.02 WBOライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)に挑戦、11RTKO勝利。


・FIGHT OF THE YEAR

2019.11.07 
WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ
井上尚弥 vs ノニト・ドネア(フィリピン)


試合が終わった直後は、「衰えたドネアをKO出来ず、井上尚弥の評価は大きく下がるだろう」との意見もけっこう見かけましたが、そのようなことを言う方は、この試合を何度も観返して、KO至上主義のようなものを捨てていただきたいと思いますね。

ボクシングはKOを競うスポーツではありませんから、KO決着でなくても素晴らしい試合はあることを再認識してほしいと思います。

アメリカのスポーツ専門局ESPNなどでも年間最高試合に選ばれています。

過去記事⇒【結果速報】ノニト・ドネア vs 井上尚弥 ~WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ、WBSS決勝 2019.11.07 
過去記事⇒◆激闘を終えて…井上尚弥 vs ノニト・ドネア (1) 


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・UPSET OF THE YEAR

2019.06.01
WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ

アンソニー・ジョシュア(英国)vs アンディ・ルイスJr.(米国)

ルイスが7RTKO勝利。
文句なしですね。

ジョシュアの左フックで叩きつけられるようにダウンしたルイスが、その後の打ち合いの中で ジョシュアから2度のダウンを奪い返した3RがROUND OF THE YEARとなっています。 

過去記事⇒【結果】アンソニー・ジョシュアvsアンディ・ルイス~2019.06.01 WBAスーパー・WBO・IBF世界ヘビー級タイトルマッチ 


・KNOCKOUT OF THE YEAR
2019.11.23 
WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
デオンテイ・ワイルダー(米国) vs ルイス・オルティス(キューバ)


見事なKO勝利は他にもたくさんありますが、ヘビー級ならではの迫力あるKO勝利は賞にふさわしいと思います。

過去記事⇒【結果】デオンテイ・ワイルダー vs ルイス・オルティス Ⅱ ~WBCヘビー級タイトルマッチ 2019.11.23 


COMEBACK OF THE YEAR
ジャメル・ヘリング(米国)

ヘリングが何故この賞なのか、私にはちょっとわかりません。
米軍海兵隊からプロ入りし、世界王座を獲得したからでしょうか…。


・PROSPECT OF THE YEAR

ヴァージル・オルティスJr.(米国)

強豪を撃破、現在15戦全勝全KO勝利。
管理人:ボクオタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が高鳴りました。以来40年以上ボクシングオタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
選手名等は敬称略とさせていただいております。
私の採点方法
ちょっと変わった独自の採点方法で勝手に楽しんでます。
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