boxing 世界戦

◆【結果】デイビッド・ベナビデス vs. ケイレブ・プラント ~ WBC(暫定)世界スーパーミドル級タイトルマッチ 2023.03.25

2023.03.25
WBC(暫定)世界スーパーミドル級タイトルマッチ


暫定王者 デイビッド・ベナビデス
vs.
1位 前IBF王者 ケイレブ・プラント



デイビッド・ベナビデス(26:米国)
これまでの戦績:26戦全勝〈23KO〉

2017.09.08 : WBC世界スーパーミドル級王座決定戦でロナルド・ガブリル(ルーマニア)に2-1(116-111,117-111,111-116)で勝利、スーパーミドル級史上最年少の20歳での世界王座獲得。

2018.02.17 : ロナルド・ガブリルとのダイレクトリマッチに3-0(120-108,119-109,120-108)で勝利、初防衛。

2018.10.03 : 8月に行われたドーピング検査で陽性だったため、WBCがべナビデスを休養王者に。

2019.09.28 : WBC正規王者アンソニー・ディレル(米国)と対戦、9RTKO勝利、王座返り咲き。

2020.08.15 : ロアメル・アレクシス・アングロ《2018年にWBO世界スーパーミドル級王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)に挑戦、0-3で敗れている。》(コロンビア)との初防衛戦で、ベナビデスが2.8ポンド(1.27kg)体重超過で王座はく奪。試合は、10RRTDでベナビデス勝利。

2021.11.13 : WBC世界スーパーミドル級挑戦者決定戦でカイロン・デイビス《2021年2月、元WBC王者アンソニー・ディレル(米国)と引き分け。》(米国)と対戦、7RTKO勝利。
※ホセ・ウスカテギ《元IBF王者》(ベネズエラ)と対戦予定だったが、ウスカデギに薬物陽性反応が出たため、対戦相手が変更された。

2022.05.21 : WBC世界スーパーミドル級暫定王者決定戦で、デイビッド・レミュー《元IBF世界ミドル級王者》に3RTKO勝利、暫定王座獲得。

ケイレブ・プラント(30:米国)
これまでの戦績:22勝〈13KO〉1敗

2019.01.13: IBF世界スーパーミドル級王者ホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)に挑戦、 3-0(116-110,116-110,115-111)で勝利、王座獲得。

2019.07.20: マイク・リー(米国:21戦全勝〈11KO〉)に3RTKO勝利、初防衛。

2020.02.15: ヴィンセント・ファイゲンブッツ(ドイツ)に10RTKO勝利、2度目の防衛に成功。

2021.01.30: 元IBF王者カレブ・トゥルアックス(米国)に3-0(120-108,120-108,120-108)で勝利、3度目の防衛に成功。

2021.11.06: WBA(super)・WBC・WBO(super)王者のサウル・アルバレス(メキシコ)と4団体統一戦。11RTKOで敗れ王座陥落。

2022.10.15: WBC世界スーパーミドル級王座挑戦者決定戦でアンソニー・ディレル《元WBC世界スーパーミドル級王者》に9RKO勝利。



1R
お互いジャブやフェイントで様子を見る。緊張感のある立ち上がり。

2R~4R
強打を当てたいベナビデスがじわじわプレスをかけるが、プラントがフットワークでかわし距離をキープ、ジャブからの連打を打ち込む。プラントがうまく戦っている。

5R
フットワークを使いベナビデスの強打をかわすプラント。
ベナビデスはプラントのスピードについていけないが、クリーンヒットはしないものの徐々にパンチを当て始める。

6R~7R
ベナビデスがフェイントをかけながらじわじわ接近して強打。
ベナビデスのプレッシャーに押される場面が増えるプラントだが、細かい連打で対抗。

8R
ベナビデスの強打がヒット、クリンチに来るプラントに強引にパンチを打ちこむ。
プラント鼻血、苦しい展開に。

9R
ベナビデスが、じわじわ接近して強打を振るう。
クリーンヒットはしないものの、プラントがバランスを崩す場面増える。

10R
近い距離でもうまくパンチを打ち込むベナビデス。
プラントは、スピードが鈍りフットワークが落ちクリンチでかわすことしかできない。かなりダメージが蓄積している。

11R
ベナビデスのジャブがほとんどクリーンヒット。
プラントは反応も鈍くなっているか。

12R
プラントが必死の反撃で連打をクリーンヒット。
ベナビデスの攻勢続くが、プラントが耐え抜き試合終了。


公式採点は、3-0(115-113、116-112、117-111)でベナビデスが勝利、暫定王座の防衛に成功しました。

ちなみに、私の採点 (→採点方法はこちら)は、無題1






序盤はプラントがスピードとテクニックで優位に立ち、中盤以降はベナビデスがパンチ力を武器に徐々に挽回、終盤は、攻め込むベナビデスに対し、ダメージを受けながらも必死に耐えるプラント。

結果はベナビデスの勝利でしたが、両者が実力を存分に発揮した素晴らしい試合でした。

記者会見で一触即発の雰囲気になったり、試合前もグローブタッチをお互い拒否するなど、敵意むき出しの両者でしたが、試合後は、何度も抱き合い健闘をたたえ合っていました。

両者死力を尽くしての攻防は見ごたえがあり、試合後の二人の姿は感動的でした。

◆【結果】ローレンス・オコーリー vs. デイビッド・ライト ~ WBO世界クルーザー級タイトルマッチ 2023.03.25

2023.03.25
WBO世界クルーザー級タイトルマッチ


王者 ローレンス・オコーリー
vs.
挑戦者 1位 デイビッド・ライト


ローレンス・オコーリー(30:英国)
これまでの戦績:18戦全勝〈14KO〉

2020.12.12 WBOインターナショナル・クルーザー級王座決定戦に勝利。

2021.03.20 WBO世界クルーザー級王者決定戦で、元王者クシシュトフ・グウォヴァツキ(ポーランド)に6RKO勝利、王座獲得。

2021.09.25 ランキング1位のディラン・プラショビッチ(モンテネグロ15戦全勝〈12KO〉)と初防衛戦。 3RKO勝利で初防衛に成功。

2022.02.27 ミハル・チェスラック(ポーランド)に3-0(116-111、115-112、117-110)で勝利、2度目の防衛に成功。

デイビッド・ライト(31:ニュージーランド)
これまでの戦績:20戦全勝〈12KO〉

2019.05.18 WBOオリエンタル・クルーザー級王座獲得。その後2度防衛。

2022.05.07 WBOインターナショナル・クルーザー級王座獲得。

2022.12.02 WBOグローバル・クルーザー級王者のブランドン・グラントン(米国)との王座統一戦で、2-1(95-94、97-92、94-95)で勝利。



1R
じわじわ前進するライト。
遠い距離で戦いたいオコーリーは、距離が詰まるとすぐクリンチに。
クリンチだらけの塩試合になりそうな予感。

2R
オコーリーが距離をキープしながらジャブワンツーをヒット、距離が詰まるとカウンター。
ライトは何もできない感じで近づけなくなり、クリンチは減る。

3R~6R
オコーリーがジャブとフットワークでライトを近づけない。
近づくとクリンチ。
ライトは展開を変えることができない。

7R~9R
オコーリーがほぼ一方的に試合を進めているが、更に攻勢を強めることはせず、ジャブをこつこつ出すだけでポイントを稼いでいる。

10R
オコーリーの連打がヒット。

11R
オコーリーの右がクリーンヒットしライトがふらつく。
オコーリーが連打で畳みかける。

12R
再び、静かな展開で試合終了。

結果は、3-0(119-108、117-110、116-112)でオコーリーの勝利。

盛り上がったのは11Rの一瞬だけでした。
オコーリーは無理に攻めず安全運転に終始、ライトはオコーリーのジャブで前進を阻まれ、近づくとクリンチされて何もできず、塩味濃い目の試合内容でした。

オコーリーは、もっと野性的にどんどん攻めるイメージでしたが、ちょっと期待外れでした。

◆【結果】ティム・ジュー vs. トニー・ハリソン ~ WBO世界スーパーウェルター級暫定王者決定戦 2023.03.11

2023.03.11
WBO世界スーパーウェルター級暫定王者決定戦


1位 ティム・ジュー
vs.
3位 前WBC王者 トニー・ハリソン


※ ティム・ジューは、日本語表記では「チュー」と表記されることが多いですが、今日の実況では「ズー」に近く、明らかに「チュー」ではなかったので、「ジュー」としました。


ティム・ジュー(28:オーストラリア)
これまでの戦績:21戦全勝〈15KO〉

父は、元WBAスーパー・WBC・IBF世界スーパーライト級統一王者コスタヤ・ジュー。

2020.08.26 IBFオセアニア・WBOグローバル・スーパーウェルター級王座2度目の防衛戦で、ジェフ・ホーン《2017年7月にマニー・パッキャオに勝利しWBO世界ウェルター級王座獲得》(オーストラリア)に8RTKO勝利。

2021.03.31 WBOグローバル王座4度目の防衛戦で、デニス・ホーガン《2度世界挑戦経験あり》(アイルランド)に5RTKO勝利。

2021.11.17 WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター王者の井上岳志に3-0(120-107、120-107、119-108)で勝利。 WBOグローバル王座の6度目の防衛に成功、WBOアジアパシフィック王座獲得。

2022.03.26 テレル・ガウシャ(米国)に、1Rにダウンを喫したが3-0(114-113、116-111、115-112)で勝利、WBOグローバル王座7度目の防衛に成功。


トニー・ハリソン(32:米国)
これまでの戦績:29勝〈21KO〉3敗1引分

2017.02.25 IBF世界スーパーウェルター級王座決定戦でジャレット・ハード(米国:19戦全勝〈13KO〉)に9RTKOで敗れる。

2018.12.22 WBC世界スーパーウェルター級王者ジャーメル・チャーロ(米国)に3-0(115-113,115-113,116-112)で勝利、チャーロの4度目の防衛を阻み王座獲得。

2019.12.21 ジャーメル・チャーロと再戦、11RKOで敗れ王座陥落。

2022.04.09 WBCスーパーウェルター級シルバー王者決定戦で、WBC4位セルヒオ・ガルシア(スペイン)に3-0(98-92、100-90、100-90)で勝利。



1R~2R
じりじりジューがプレッシャーをかけパワフルなパンチを打ち込めば、ハリソンは下がりながらも鋭いジャブを的確にヒット。
パンチの精度はハリソンが上回っているが、やや手数が少なく、ジューのほうが見栄えが良い印象。

3R
ジューの右フックがクリーンヒット、ジューが優勢に。

4R~
徐々にジューのパワフルなパンチがハリソンを捕らえ始める。
ハリソンも速いジャブをヒットするが、ほとんどジャブしか打たないため、ジューのプレスをしのぎきれず後退する場面が目立つ。

9R
ジューがパワフルな連打で、ダウンを奪う。
ハリソン立ち上がるも、レフェリーがストップ。

ハリソンの鋭いジャブを被弾しながらも、ガードを固めてパワフルなパンチを打ち込むストロングスタイルで、ジューがKO勝利。

ジューは、1/28に4団体統一王者ジャーメル・チャーロ(米国)に挑戦する予定でしたが、チャーロの怪我で中止。
チャーロの長期離脱に伴い設置された暫定王座を見事獲得。
次戦が、チャーロとの対戦となるのか、注目です。

◆重岡兄弟、W世界戦!

2023.04.16 東京代々木体育館
「3150FIGHT」で重岡兄弟が世界戦。

IBF世界ミニマム級暫定王者決定戦
3位 前王者 レネ・マーク・クアルト(フィリピン)
21勝〈12KO〉3敗2分
vs.
4位 重岡 銀次朗

8戦全勝〈6KO〉

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
王 者 パンヤ・プラダブスリ(タイ)
39勝〈23KO〉1敗
vs.
挑戦者 4位 重岡 優大
6戦全勝〈4KO〉

1/6にIBF王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦、バッティングでノーコンテストという残念な結果となった銀次朗は、バラダレスが長期離脱となるため設置された暫定王座を前王者クアルトと争うこととなりました。

バラダレスの頭が顎に当たり銀次朗のほうが痛そうだったバッティングの影響で長期離脱ですか…。
他人の体のことなのでわかりませんが、ずいぶんと弱いなと思いますね。

IBFは、バラダレスの王座を剥奪しないんですね。
尾川堅一に勝利しスーパーフェザー級王者となったジョー・コルディナ(英国)が怪我で離脱したときはあっさり剥奪したので、今回もバラダレスがぐずぐずしているようなら剥奪かと思っていましたが…。


優大が挑戦するパンヤ・プラダブスリは、これまでほとんどタイ国内での試合でしたので、日本に来るのは意外ですね。

亀田興毅ファウンダー、ファイトマネー結構はずんだのかもしれませんね。 なかなか敏腕ですね。

兄弟で同日に世界王者となれば、これまでにない快挙です。
そして、充分その可能性がありそうですから、ぜひ頑張ってほしいところです。

◆スティーブン・フルトン vs. 井上尚弥、5/7横浜アリーナ 正式決定!!

ついに正式決定となりました。

2023.05.07 横浜アリーナ
WBC/WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ


王者 スティーブン・フルトン 
21戦全勝〈8KO〉
vs. 
挑戦者 1位 前バンタム級4団体統一王者 3階級制覇王者
井上 尚弥
24戦全勝〈21KO〉



階級を上げて、テストマッチを挟まずにいきなり2団体王者への挑戦。
漫画でも描かないだろうと思われる、非現実的な展開。
井上尚弥でなければ、暴挙と言われるレベルです。

おそらく、これまでで最もテクニックのある相手だけに、井上にとって、ほんのわずかな隙も見せないよう無理なKO狙いを避け勝負に徹する初の試合になるのではないかと思います。
とにかく、ぎりぎりの判定でも良いから勝ってほしい。


もう、すでにワクワクし始めています。
試合が待ち遠しいですね。

配信は、来月から始まる「Lemino」(レミノ)で無料独占生配信。
dTVがリニューアルになって、「Lemino」になるようですね。

管理人:ボクヲタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が熱くなりました。以来40年以上ボクシングヲタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
※ 選手名等は敬称略とさせていただいております。
あしからずご了承ください。

※ 記載内容に誤りなどありましたら、遠慮なくご指摘ください。
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