2023.02.03
WBO世界スーパーフェザー級王者決定戦


フェザー級王者 エマヌエル・ナバレッテ
vs.
3位 リアム・ウィルソン


エマヌエル・ナバレッテ(28:メキシコ)
これまでの戦績:36勝〈30KO〉1敗

2018.06.02 WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦で、ホセ・サンマルティン(コロンビア)に12RKO勝利。

2018.12.08 WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエ(ガーナ)に挑戦、 3-0(115-113,116-112,116-112)で勝利、王座獲得。 

2019.05.11 アイザック・ドグボエ(ガーナ)と再戦、12RTKO勝利、初防衛。その後、9か月間で4度防衛を重ね返上。

2020.10.09 ルーベン・ビラ(米国:18戦全勝〈5KO〉)とWBO世界フェザー級王座決定戦。3-0(115-111,114-112,114-112で勝利し王座獲得、2階級制覇。

2021.04.24 クリストファー・ディアズ《2018年7月にWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦で伊藤雅雪に判定負け》(プエルトリコ)に12RTKO勝利、初防衛。

2021.10.15 ジョエ・ゴンサレス《2019.10.26にWBO世界フェザー級王座決定戦でシャクール・スティーブンソン(米国)に判定負け》(米国)に3-0(116-112、116-112、118-110)で勝利、2度目の防衛。

2022.08.20 WBO7位エデュアルド・バエス(メキシコ)に6RKO勝利、3度目の防衛。

リアム・ウィルソン
(26:オーストラリア)
これまでの戦績:11勝〈7KO〉1敗

2021.07.07 清水聡や坂晃典に勝利しているWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者ジョー・ノイナイ(フィリピン)に挑戦、5RTKOで敗れる。

2022.03.03 ノイナイに再挑戦し2RKO勝利、WBOアジアパシフィック王座獲得。

2022.06.29 WBOインターナショナル・スーパーフェザー級王座獲得。

世界戦は今回が初めて。




1R~3R
独特のゆったりしたリズムでややトリッキーな大きなパンチを打ち込み、時折急にギアを上げ連打するナバレッテ。
ウィルソンは、ジャブとショートパンチで応戦。

4R
ウィルソンの左フックがクリーンヒットしナバレッテがふらつき、連打でダウン。
再開後もウィルソンの右がクリーンヒットするがゴング。

5R
ウィルソンが攻勢だが、ナバレッテもダメージを感じさせない反撃。
ラウンド終盤、ナバレッテの連打でウィルソンが後退。

6R
ナバレッテがどんどん攻撃し乱打戦に。
ナバレッテ優勢だったが、ウィルソンの右がヒットしナバレッテの動きが止まる。

7R
時折スイッチしながらジャブとワンツーで攻勢のウィルソン。
ナバレッテも時折力を込めたパンチを振っていくが、手数ではウィルソン。
ナバレッテのボディブローでウィルソンの動きが止まり、ナバレッテが連打でロープに詰める。

8R
距離を詰めて攻撃するウィルソンだが、離れるとナバレッテの大きなパンチが優勢。
ナバレッテの連打が止まらず、ウィルソンも反撃するが、ボディを打たれて動きが止まる。

9R
ナバレッテの右がヒットし、ウィルソンがダウン。
再開後、ナバレッテが攻勢を強め、ウィルソンがロープに詰まり防戦一方となったところでレフェリーストップ。

ナバレッテが、苦しみながらも9RTKO勝利で王座獲得、3階級制覇。

いろんな角度からどんどん強打を打ち込み、圧倒的な勝利を重ねてきたナバレッテですが、今回は大苦戦でした。

スピードのあるタイプではないので、こういうタイプはやはり階級を上げていくと徐々に厳しくなっていくような気がします。

とはいえ、パンチは相変わらずパワフルで、破壊力は抜群でした。

ダウンを奪われ苦戦したことは今後にやや不安を残しましたが、派手なKO勝利を見せるナバレッテは、観る側にとっては非常に魅力的なボクサーの一人ですね。

ウィルソンは、大健闘でしたが一歩及ばず。
もう少しパワーがあれば勝っていたのではと思わせる、非常に惜しい試合でした。



8Rまでの採点は、77-74,77-74,76-75でナバレッテがリードしていました。

ちなみに、私の採点 (→採点方法はこちら)は、
12











 
 
 

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