2023.01.28
IBF世界ライトフライ級王座次期挑戦者決定戦


8位 矢吹 正道(30)
14勝〈13KO〉4敗
vs.
7位 ロナルド・チャコン(31:ベネズエラ)
28勝〈20KO〉1敗1分

矢吹は、2021.09.22にWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗に挑戦、10RTKOで勝利し拳四朗の9度目の防衛を阻み王座を獲得。
2022.03.19に寺地拳四朗と再戦、3RTKOで敗れ王座陥落。
2022.09.10の再起戦では、WBO4位、WBA9位のタノンサック・シムシー(タイ)と対戦、3度ダウンを奪って7RTKO勝利。
そして、続けて世界ランカーとの対戦。
世界のベルトを再び腰に巻くためには、避けて通れないハードなマッチメイクです。

対戦相手のチャコンは、デビュー戦で敗れたものの、その後29戦負けなしで、現在8連続KO勝利中。
ただ、戦った相手の戦績があまりに酷いんですね。➡ 戦績はこちら
チャコンは、WBA、IBFとも2019年終盤に世界ランキングに入ってきましたが、弱い相手ばかりでも勝ち続けていたからでしょうか…。
その後も、勝ち続けていたからだと思いますが、順位の変動はあれど世界ランキングを維持しています。
弱い相手でも取りこぼしなく勝ち続けていることを評価するとすれば、ランキング入りも理解はできますが…。

チャコンは、これまでベネズエラ国内でしか試合をしておらず、初の国外での試合のため試合映像等がほとんどなく、どのようなボクシングをするのかすらよくわからない相手です。

なんとも、強いのか弱いのかよくわからない不気味な印象ですが、世界ランカーであることには間違いないですから、矢吹は、世界のベルトに向けてしっかり勝利してほしいところです。


1R~2R
遠い距離で戦える矢吹のジャブがヒット。
チャコンは、タイミングの良いカウンターを合わせてくる。

3R~4R
チャコンがボディを狙ってくる。
矢吹は、チャコンが入ってくるところに右をヒット、ジャブやボディも的確にヒットし優勢を保つ。

5R~6R
チャコンは思い切ってパンチを振ってくるが、矢吹との距離が遠く空振り目立つ。
矢吹の鋭いジャブや左ボディがヒット。

7R
チャコンは距離を詰めることができない。
矢吹の細かい連打が当たってチャコンがダウン、さらに連打で畳みかけ2度目のダウン。

8R
矢吹の連打でチャコンがダウン。
チャコンは全くパンチが届かず、ダメージが残りスピードもなくなる。

9R~10R
矢吹がジャブでしっかり距離をキープ、チャコンが入ってくるところにアッパーもヒット。
チャコンは、接近するとカウンターが飛んでくるので近づけない。

11R
チャコンは、矢吹のパンチを受けふらつく場面が増える。
矢吹のカウンターの右フックからの連打で、レフェリーが割って入って試合終了。

矢吹が見事な11RTKO勝利。


矢吹は、再戦では敗れたものの、安定王者の寺地拳四朗を破り一度世界のベルトを巻いたことが自信になっているような気がします。
その自信からか、非常に落ち着いた戦いぶりで、チャコンに付け入る隙を見せない完勝でした。

矢吹は、これでIBF2位にランキングされると思われます。
1位は現在空位ですが、2/25に行われる挑戦者決定戦、4位マーク・ビセレス(フィリピン) vs. 6位レジー・スガノブ(フィリピン)の勝者が1位となる見込みで、矢吹は、王者ノンティンガ vs. ビセレスとスガノブの勝者に挑戦することになりそうです。
かなり待たなければなりませんが、ぜひ世界のベルトを再び手にしてくれること期待したいところです。

ちなみに、10Rまでの私の採点 (→採点方法はこちら)は、 

12











 
 
 

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