6/7に、WBA(super)・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥がWBC王者のノニト・ドネア(フィリピン)に2RTKO勝利、3団体統一を達成しました。

4団体統一へ向けて、残るのは、WBO王者ポール・バトラー(英国)。

井上は、試合後、「年内に試合が実現するようなら4団体統一を目指すが、叶わなければ(4団体統一を諦め)スーパーバンタム級に階級を上げる」とコメント。

プロモーターも問題はなく、バトラーは対戦に乗り気ですから、実現の可能性は高そうです。楽しみですね。


ここで、統一王者の歴史を少し調べてみました。

1960年代にWBCが設立されWBAから分裂し2団体となりましたが、その前は、もちろん各階級に世界王者は一人で、日本では白井義男、ファイティング原田がいました。

WBCは、分裂後も暫くの間はWBAと同一の王者が多く、多くの階級は王者が1人の状態でした。

このころの日本の両団体統一王者は、海老原博幸、ファイティング原田、沼田義明。そして、沼田からベルトを奪取した小林弘。
1970年代には輪島功一が活躍しました。

その後、IBFが1983年、WBOが1988年に設立されましたが、日本ボクシングコミッション(JBC) は公認しなかったため、日本はWBA、WBCの2団体時代が続きます。

JBCは、2009年に、WBAとWBCの国内世界王者との対戦に限りIBFやWBOの世界王者との王座統一戦を容認したものの、公認したわけではなかったので、IBFやWBOのベルトは懸けずにWBA・WBCの国内世界王者にIBF・WBOの世界王者が挑戦する変則的な形で行われていました。
2010年4月のWBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエルとWBC王者の長谷川穂積が、この形での試合となりました。

JBCが、IBFとWBOを正式に公認したのが2013年4月。

2014年に、WBO・IBF世界ミニマム級王者決定戦で、高山勝成が大平剛に勝利し、2団体のベルトを獲得。

2012年6月に、ミニマム級でWBC王者の井岡一翔とWBA王者の八重樫東が両団体の統一戦を行い、井岡が勝利し2団体統一王者に。

2017年12月に、WBA(super)世界ライトフライ級王者の田口良一が、IBF王者ミラン・メリンドに勝利し2団体統一王者に。

井上尚弥は、2018年5月に、WBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネルに勝利しWBA王座を獲得。

井上は、2019年5月のWBSS準決勝で、IBF王者のエマヌエル・ロドリゲスに勝利しIBFのベルトを獲得しましたが、WBAにはスーパー王者がいたので、第2王者である井上とIBF王者エマヌエル・ロドリゲスとの試合は統一戦として承認されず、WBAのベルトを懸けずに井上がロドリゲスに挑戦する形でした。
この試合に勝利した井上は、統一王者ではなく、2本のベルトを持っていた状態ですね。

井上は、2019年11月のWBSS決勝でWBA(super)王者ノニト・ドネアに勝利し、 正式に2団体統一王者に。

そして、その後WBC王者となったノニト・ドネアと、2022年6月に3団体のベルトを懸けて対戦し、見事なKO勝利。


もし、井上が4団体制覇を成し遂げると、日本人としては1971年に輪島功一がカルメロ・ボッシ(イタリア)を破ってWBA・WBC世界ジュニアミドル級王者となって以来、日本人としては7人目の「階級唯一の王者」となります。

近年は、WBAやWBCが王座を濫造し、各階級に何人も世界王者がいたこともありましたから、 その階級でただ一人の世界王者となるのは、マッチメイクの難しさも含め至難の業と言えます。

日本ボクシング史上最高傑作と言われる井上が、はたして4本のベルトを手にすることができるのか注目です。

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