2021.09.22
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ

王 者 寺地 拳四朗
18戦全勝〈10KO〉
vs.
挑戦者 1位 矢吹 正道

12勝〈11KO〉3敗

WOWOWでじっくり観戦しました。

矢吹は、フットワークを使い距離を取りながら強打を放つ、相手からすると非常にやりにくいタイプですが、8度の防衛を積み重ねる中で、抜群の距離感、ジャブ、カウンター、ボディブローに磨きがかかり、安定感を増した拳四朗が優勢に試合を進めるだろうと思われた試合。

矢吹が、拳四朗のジャブにどう対応するかが、勝敗の鍵になると見ました。
拳四朗がジャブで矢吹を下がらせることができれば、距離が離れ、矢吹はパンチを当てることは難しくなり拳四朗のペース、一方の矢吹は、しっかり拳四朗のジャブをブロックして自分のパンチが届く距離で戦うことができれば、勝機が出てくると見ました。



序盤は、矢吹が、拳四朗のジャブをしっかりブロック、鋭く踏み込みパワーとスピードのあるパンチをヒット、優勢に試合を進める。

中盤は、ポイントをリードされた拳四朗が攻勢を強めるが、矢吹もビッグパンチで応戦、拮抗した展開が続く。

8Rの公開採点で更に差が開き、9Rに拳四朗が猛攻を仕掛ける。
矢吹のパンチもヒット、激しい打ち合いに。 拳四朗が打ち勝ち、矢吹はロープに詰まりダウン寸前に。

9Rのバッティングでの右瞼のカットがパンチでのカットとされ、ドクターストップの可能性も出てきたこともあり、10Rには拳四朗が更に猛攻を仕掛け、矢吹は何とかパンチを返すもののロープ際でダウン寸前に。
しかし、ラウンド終盤、矢吹の起死回生のパンチがヒット、一気にロープに詰め、怒涛の連打でレフェリーストップ。



矢吹の見事なKO勝利でした。

ただ、ポイントをリードされ、自分のスタイルを捨てて被弾覚悟で猛攻を仕掛け、矢吹をKO寸前まで追い込んた拳四朗の反撃はすごかった…。

そして、ダウン寸前になりながら、強打で一気に形勢逆転し、凄まじい連打でレフェリーストップを呼び込んだ矢吹の根性もすごかったです。

両者、あっぱれでした。

あっぱれいっぱい













 
 
 

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