1970.12.03

WBA世界スーパーフェザー級王者 小林 弘
vs.
WBA世界フェザー級王者 西城 正三



小林 弘(26)
これまでの戦績:59勝〈10KO〉8敗4引分

1963.08.19 デビュー後19連勝で日本フェザー級王座に挑むも失敗。

1964.04.26 ノンタイトル戦で東洋フェザー級チャンピオン関光徳に判定勝ち、世界ランキング入り。
1964.09.28 日本王座獲得。その後7度防衛。

1967.12.14 WBA/WBC世界スーパーフェザー級王者「精密機械」沼田義明に挑戦、12RKO勝利で王座獲得。
 2度防衛後、WBCとWBAとの分裂によりWBC王座ははく奪されたが、WBA王座を5度防衛中。


西城 正三(23)
これまでの戦績:27勝〈8KO〉5敗2引分

1968.06.06 : WBA世界フェザー級王者ラウル・ロハス(米国:34勝〈22KO〉1敗1分)とノンタイトル戦で2-0(8-2,5-4,5-5)の勝利。

1968.09.27 : WBA世界フェザー級王者ラウル・ロハス(米国)に挑戦、3-0(9-5,12-3,10-5)で勝利、王座獲得。日本人初の海外での世界王座奪取。 1968.11.18 : 帰国第1戦は、昭和43年度の年間最高試合となった、フィリピン同級王者フラッシュ・ベサンデ(18勝〈3KO〉5敗2分)とのノンタイトル戦。
1969.02.09 : ペドロ・ゴメス(ベネズエラ)に3-0(74-68,74-71,74-69)で勝利、初防衛。
その後、ホセ・ルイス・ピメンテル(メキシコ)に2RKO、ゴドフリー・スティーブンス(チリ)に3-0(74-64,73-66,74-66)、フランキー・クロフォード(米国)に2-0(70-67,71-70,69-69)で勝利、防衛回数を4度に伸ばす。



キャリア前半で5敗したものの、その後世界戦5試合を含め13連勝と勢いに乗る西城に、世界王座を5度防衛中の小林。

日本ボクシング史上初の現役世界王者同士の対戦、しかもノンタイトル戦。
今では考えられません。



 解説は、元WBA・WBC世界フライ級王者の海老原博幸。
ゲストが豪華で、プロ野球のレジェンド長嶋茂雄と1970年10月にWBA世界フライ級王座を獲得した大場政夫ですね。

立ち上がりは、互いに速いジャブの応酬で主導権争い。
2R以降、力みからか大振りが目立つ西城に対し、小林が適確にジャブやカウンターを当て、西城の前進を止める。 
中盤に入り、展開を変えたい西城が時折距離を詰め激しい打ち合いに。
小林が右目の上をカットした影響か、左ジャブが当たりだし攻撃にリズムが出てくる西城。
目が離せない打ち合いが続き、終了のゴング。

王者同士のプライドがぶつかった戦いは、 2-1(48-46,48-49,49-46)で小林の勝利。

私の採点 (→採点方法はこちら)は、
3










 
 
 

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