日本ボクシングコミッション(JBC)が、寺地拳四朗に対し、 12月1日から3か月ライセンス停止、制裁金300万円、半年間で48時間以上200時間以内の社会貢献活動を義務付けたことを発表。

これを受け、拳四朗が記者会見。

処分に対する率直な気持ちを問われ、「本当に真摯に受け止めたい。これからは自分自身を見つめ直して、ひとつずつ信頼を取り戻したい。そして品格のある人になりたい。」

進退に関して問われ、「信頼を取り戻すにはボクシングしかない、ここでやめたら何も返せなくなる。」

ベルトを 持ち続けて防衛していきたい意向かと問われ、「そうですね。いまのところ剥奪とかは(ない)」



王座を保持したまま3か月ライセンス停止。
JBCは、WBCが王座はく奪しないぎりぎりの期間設定をしたようにしか見えませんね…。

剥奪されないからベルトを持ちづつけるということに、かなり違和感を覚えます。
この期に及んで、ベルトや連続防衛記録に固執しているようにしか聞こえません。
完全に受け身です。
こういうことは、受け身ではなく、考えや態度を自らしっかり示すことが重要ではないでしょうか。

対戦相手の久田哲也は、これだけ迷惑をかけられ、拳四朗との試合ができるかどうかもわからないまま宙ぶらりんの状態で3か月待たなければならないのでしょうか。

品格のある人間になろうとするなら、迷惑をかけた久田哲也や関係者に対する誠意として、王座は、剥奪ではなく自ら返上し、久田が王者決定戦などを行える環境を速やかに作ることが、彼が一番にやらなければならないことではないでしょうか。

迷惑をかけたことに対ししっかりと対応ができないのであれば、自らの信頼回復は覚束ないと思います。

このような事件を起こしたから返上しろということではなく、久田や関係者にかけた多大な迷惑に対して、また、今後の長い人生を考えたとき、連続防衛記録や世界王者のベルトに固執するのではなく、いったん王座を返上し、またゼロからスタートするべきではないかと思います。

やり直すチャンスは与えられるべきですし、また頑張れば、多くの人が応援してくれると思います。
ただ、それは、王者でなければできないわけではないと思います。

王座返上に関しては様々な意見があると思いますが、個人的には、長い目で将来を考えたとき、JBCの処分が出る前に自ら王座返上を申し出たほうが良いのではないかと思っていたので、そういう結果になっていないことは残念に思います。

一番違和感を覚えるのは、久田にとっては何の前進にもなっていないことで、JBCや拳四朗サイドの思慮不足を感じます。

才能豊かな、将来を期待させるボクサーだけに、一連の対応は本当に残念に思います。
本人は頭の中真っ白状態なのだから、周囲の人たちがきちんとしないと。

なんとなく、JBCや陣営は、世界王座を維持することばかり考えて、拳四朗本人の今後を考えてあげれていないような気がしますね…。






 
 
 

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