新型コロナ感染が再び拡大傾向で、ボクシングもまた自粛になってしまうのではないかと心配になる状況になってきました。

新型コロナの感染状況について、感染者数は人口が多ければ当然多いですし、現在の感染状況がよくわからないので、ちょっと調べてみました。
感染者は、4週間後には治癒もしくは死亡していると仮定し、その週までの累計感染者数から4週間前の累計感染者数を差し引いた数値を現在の感染者数とし、その国の人口1万人あたりの感染者数を計算しました。 

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徐々にボクシング興行が再開され始めた7月は、米国は約50人でしたが、9月には30人台に減少して推移、10月以降急増し78人となっています。
英国は、8月ごろまでは落ち着いていましたが、10月以降急増し91人。 
欧米を中心に明らかに感染は再爆発し、収まる気配がありません。
メキシコは十数人程度、日本は1~2人で推移しています。

ちなみに、 人口100万人以上の国・地域のうち、米国は23番目、英国は18番目、メキシコは66番目、 日本は92番目です。
現在、上位はほぼすべてが欧州の国で、1位はベルギーの285人。桁が違います。



いろんな活動を自粛して何とか落ち着いた状況になっても、少し緩めると再び感染が爆発するどうしようもない状況になっています。

ボクシング興行も、春先は自粛していましたが、7月ころから徐々に再開。
再び自粛することは業界全体に深いダメージになりますから、これだけ感染が再拡大しても、しっかり感染防止策をとりながら開催する方法を続けていくしかないのでしょうね。

ただ、無観客もしくはごく少数の観客しか会場に入れない状況はしばらく続くでしょうから、興行主にとっては、非常に頭の痛い問題です。

TopRank社のボブ・アラムCEOは、「入場料収入なしでビッグマッチを実現することは経営的に難しい。井上尚弥vs.ジョンリエル・カシメロは、観客ありでなければ、ファイトマネーを払うことが難しい。」 と言っており、コロナの感染が明らかに収まって観客を入れて開催できる状況にならない限り、 井上vs.カシメロの実現は難しく、実現するとしてもかなり先になりそうです。

ビッグネイムであればあるほどファイトマネーがかさみ、試合開催が困難になっていきそうな状況を打開するためには、 インターネットでの配信等、別な収益確保の手法を早急に構築して円滑に開催できるようにしていく必要がありそうです。

とりあえず、海外で戦うボクサーがコロナに感染することなく、無事に試合をすることができることを祈りたいものです。





 
 
 

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