アムナット・ルエンロン(タイ)がジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と反則まみれの試合を繰り広げた日と奇しくも同じ日に、米国でも珍妙なレフェリングがありました。



2015.06.27
WBO世界ウェルター級暫定王者決定戦

WBA世界スーパーライト級王者
ジェシー・バルガス
vs.
元WBC・WBO世界スーパーライト級王者
元WBO世界ウェルター級王者
ティモシー・ブラッドリー Jr.


ジェシー・バルガス(26:米国)
これまでの戦績:26戦全勝〈9KO〉

2014.04.12 : WBA世界スーパーライト級王者カビブ・アーラフベルディエフ(ロシア)に挑戦、3-0(115-113,117-111,115-113)で勝利、王座獲得。

2014.08.02 : アントン・ノビコフ(ロシア)に3-0(118-111,118-111,117-111)で勝利、初防衛。

2014.11.23 : アントニオ・デマルコ《元WBCライト級王者》(メキシコ)に3-0(116-112,116-112,116-112)で勝利、2度目の防衛。(のちに返上)


ティモシー・ブラッドリー Jr.(31:米国)
これまでの戦績:31勝〈12KO〉1敗1引分

2008.05.10 WBC世界スーパーライト級王者(2度防衛中)のジュニア・ウィッター(英国)に2-1(112-115,114-113,115-113)で勝利、王座獲得。

2009.04.04 2度目の防衛戦は、WBO王者ケンドール・ホルト(米国)との統一戦。3-0(115-111,114-112,115-111)で勝利、王座統一。
※ その後、WBC王座は、指名試合を行わなかったため剥奪された。

2009.08.01 前WBAスーパー・WBO・IBF世界ライト級王者ネイト・キャンベル(米国)を相手に初防衛戦。3Rのバッティングによるカットで無効試合に。

2009.12.12 暫定王者ラモン・ピーターソン《後に2階級制覇》(米国:27戦全勝〈13KO〉)と団体内統一戦。3-0(118-110,119-108,120-107) で勝利、防衛成功。

2011.01.29 WBC王者デボン・アレキサンダー《後にIBFウェルター級王座獲得、2階級制覇》(米国:21戦全勝〈13KO〉)に10R負傷判定で勝利、WBO・WBC王座統一。
※ WBC王座は、その後長期間防衛戦を行わなかったため休養王者となった。

2011.11.12 ホエル・カサマヨール《元WBA世界スーパーフェザー級王者(6度防衛)、元WBC世界ライト級王者(1度防衛)》(キューバ)を相手にWBO4度目の防衛戦。8RTKOで防衛成功。(のちに返上)

2012.06.09 WBO世界ウェルター級王者マニーパッキャオ《6階級制覇王者》(フィリピン)に 2-1(115-113,115-113,113-115)で勝利で王座獲得、無敗で2階級制覇。
※ この試合は圧倒的にパッキャオが有利と言われ、極めて疑問の残る判定だった。

2013.03.16 ルスラン・プロボドニコフ《のちにWBO世界スーパーライト級王座獲得》(ロシア)に3-0(115-112,114-113,114-113)で勝利、初防衛成功。

2013.10.12 WBO世界スーパーライト級王者ファン・マヌエル・マルケス《4階級制覇王者》(メキシコ)に2-1(115-113,116-112,113-115)で勝利、2度目の防衛。

2014.04.12 マニー・パッキャオと再戦。 0-3(112-116,110-118,112-116)で敗れ、33戦目でキャリア初黒星を喫し、王座陥落。



テクニックがありバランスの良いスタイルで全勝街道を突っ走るバルガス。

爆発力とスピード豊かな連打が武器のブラッドリー。

好ファイトが期待されました。



試合は、スピードとフットワークに勝るブラッドリーのペース。
バルガスも手を出すが、ブラッドリーはディフェンスも良く、当たらない。

ブラッドリーは終盤に入ってもスピードが落ちず、バルガスはやや手数が減り苦しい展開が続く。

ブラッドリー快勝と誰もが思った最終ラウンド残り22秒にドラマが待っていた。

バルガスの起死回生の右がクリーンヒット、ブラッドリーがふらつく。
攻めるバルガス、逃げるブラッドリー。

ロープ際でクリンチしたところで、残り10秒の拍子木の合図。
ここで、レフェリーが割って入り、バルガスに向かって「試合は終わった」と言いながら両手を振る。

わずか残り7秒でレフェリーストップ、バルガスの大逆転KO勝利!

大喜びのバルガス。ブラッドリーは唖然。

しかし…、レフェリーが10秒前の合図を終了のゴングと聞き間違えての「試合は終わった」だった。

結局、試合は判定となり、ブラッドリーが3-0(116-112 ,117-111,115-112)で勝利。

7秒あれば決定的なパンチを打ち込める可能性が高かっただけに、バルガスにとっては、全く納得のいかない敗戦。



レフェリーは、パット・ラッセル(米国)。

アムナットvs. カシメロのレフェリー、ラリー・ドゲット(米国)とは違い、1983年から30年余り、450戦以上行っている大ベテランでしたが、御年67歳、少し耳が遠くなっていたのでしょうか…。

完全にやらかしたラッセルでしたが、この後もリングに上がり、年末まで9試合レフェリーを務め引退しました。 

※ 2015.05.02にパッキャオからWBO世界ウェルター級王座を奪ったフロイド・メイウェザーJr.がWBC世界スーパーウェルター級王座も保持しており、複数階級王座を同時に保持することを禁じたWBOルールに違反していました。

メイウェザーが王座返上を表明したため、この試合が王座決定戦として行われる予定でしたが、メイウェザーがまだ正式に返上していなかったため、暫定王座決定戦として行われました。

WBOは7/6にメイウェザーの王座を剥奪、ブラッドリーが正規王座に認定されています。







 
 
 

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