2015.06.27
IBF世界フライ級タイトルマッチ
王 者 アムナット・ルエンロン
vs
挑戦者 ジョンリエル・カシメロ
アムナット・ルエンロン(35:タイ)
これまでの戦績:15戦全勝〈5KO〉
2014.01.22 IBF世界フライ級王座決定戦でロッキー・フエンテス(フィリピン)に3-0(117-111,116-112,116-112)で勝利、王座獲得。
2014.05.07 2階級制覇王者の井岡一翔の挑戦を受け、2-1(119-108,113-114,115-112)で勝利、初防衛。
2014.09.10 マックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)に2-1(114-113,113-114,114-113)で勝利、2度目の防衛。
2015.03.07 ゾウ・シミン《北京五輪、ロンドン五輪で金メダル。のちのWBO世界フライ級王者(1度防衛)》(中国)に3-0(116-111,116-111,116-111)で勝利、3度目の防衛。
この試合が4度目の防衛戦。
ジョンリエル・カシメロ(25:フィリピン)
これまでの戦績:21勝〈13KO〉2敗
2012.02.10 IBFライトフライ級暫定王座決定戦でルイス・アルベルト・ラサルテ(アルゼンチン)に10RTKO勝利、暫定王座獲得。
※ 2011年10月、IBFライトフライ級王者ウリセス・ソリス(メキシコ)がサウル・アルバレスとトラブルになり、アルバレスの兄弟がソリスを殴打、ソリスが歯と顎を骨折し長期休養となったため、暫定王座が設置された。
2012.07.31 ソリスの復帰戦の目処が立たずIBF世界ライトフライ級王座を剥奪され、カシメロが正規王者に。
2012.08.04 ペドロ・ゲバラ(メキシコ)に2-1(116-111,114-113,113-114)で勝利し初防衛。その後2度防衛。
2014.05.03 4度目の防衛戦で、体重超過で王座はく奪。
ルエンロンは、クリンチからの離れ際に投げ飛ばすわ、突き飛ばすわ、首に腕を押し付け無理矢理倒すわ、顔にグローブを押し付けるわ、クリンチしたらなかなか離れないわ、そのまま押し倒すわ、ホールディングやヘッドロック連発するわ、とにかくやりたい放題。
まるで総合格闘技…。
レフェリーどこにいるの?みたいな感じでした。
クリンチをブレイクせず数十秒もほったらかしたり、ルエンロンの反則を見逃しまくり、ルエンロンのダウンをスリップ判定、逆にバランスを崩して倒れたカシメロをダウン判定。
11Rにようやく減点しましたが、何やってんだかという感じでした。
結果は、3-0(116-110,115-110,113-112) でルエンロンの勝利。
ルエンロンの反則負けで良いぐらいひどい試合だったので、カシメロにしてみれば全く納得のいかない敗戦となりました。
この試合のレフェリーは、ラリー・ドゲット(米国)
BoxRecでは、ジャッジを6試合(うち世界戦4試合)、レフェリーとして17試合(うち世界戦5試合)の履歴が残っています。
人気のあるレフェリーだと年に2~30試合以上リングに上がりますが、ドゲットは年に1試合程度しかレフェリーをしてませんので、結構微妙な感じがします。
試合後、当然そのレフェリングは酷評され、カシメロ陣営がIBFに抗議、IBFはドゲットの公認レフェリーの資格を剥奪、ルエンロンとカシメロに再戦を指示しました。
この試合は、あまりにお粗末なレフェリーで、ボクシング史に残る迷勝負となってしまいましたが、 少し見方を変えて、これらの反則の数々を気にせずに見たとき、この試合の印象が変わってきます。
ルエンロンは鋭いジャブでカシメロの前進を許さず、2Rには強引に入ってきたカシメロにカウンターをクリーンヒットしダウンを奪います。
その後も、距離があるときはカウンターを狙いカシメロのアタックを簡単には許さず、カシメロが強引に入ってこようとすればうまくかわしクリンチで接近戦を回避。
終盤は、アウトボクシングで逃げ切りました。
カシメロは、ルエンロンの反則連発にエキサイト、ゴングが鳴っても攻撃しようとしたり、故意に見えるローブローもありました。
ルエンロンの打ち終わりを狙ってもなかなか当たらず、苛立ちもあってか単調な攻撃に終始し、決め手を欠きました。
ルエンロンの、カシメロに決定打を許さなかったディフェンス能力や、カシメロが全く追いきれなかった終盤のフットワークはなかなかのもので、ルエンロン有利のラウンドが多かったと思います。
ルエンロンは、反則まみれのボクシングをしなくても、これだけのテクニックを持っていれば充分戦えると思うのですが…。
そうでなければ、井岡一翔やゾウ・シミンには勝てなかったでしょうから。
なぜ、ここまで反則をするのか全く理解できないですね。
IBF世界フライ級タイトルマッチ
王 者 アムナット・ルエンロン
vs
挑戦者 ジョンリエル・カシメロ
アムナット・ルエンロン(35:タイ)
これまでの戦績:15戦全勝〈5KO〉
2014.01.22 IBF世界フライ級王座決定戦でロッキー・フエンテス(フィリピン)に3-0(117-111,116-112,116-112)で勝利、王座獲得。
2014.05.07 2階級制覇王者の井岡一翔の挑戦を受け、2-1(119-108,113-114,115-112)で勝利、初防衛。
2014.09.10 マックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)に2-1(114-113,113-114,114-113)で勝利、2度目の防衛。
2015.03.07 ゾウ・シミン《北京五輪、ロンドン五輪で金メダル。のちのWBO世界フライ級王者(1度防衛)》(中国)に3-0(116-111,116-111,116-111)で勝利、3度目の防衛。
この試合が4度目の防衛戦。
ジョンリエル・カシメロ(25:フィリピン)
これまでの戦績:21勝〈13KO〉2敗
2012.02.10 IBFライトフライ級暫定王座決定戦でルイス・アルベルト・ラサルテ(アルゼンチン)に10RTKO勝利、暫定王座獲得。
※ 2011年10月、IBFライトフライ級王者ウリセス・ソリス(メキシコ)がサウル・アルバレスとトラブルになり、アルバレスの兄弟がソリスを殴打、ソリスが歯と顎を骨折し長期休養となったため、暫定王座が設置された。
2012.07.31 ソリスの復帰戦の目処が立たずIBF世界ライトフライ級王座を剥奪され、カシメロが正規王者に。
2012.08.04 ペドロ・ゲバラ(メキシコ)に2-1(116-111,114-113,113-114)で勝利し初防衛。その後2度防衛。
2014.05.03 4度目の防衛戦で、体重超過で王座はく奪。
ルエンロンは、クリンチからの離れ際に投げ飛ばすわ、突き飛ばすわ、首に腕を押し付け無理矢理倒すわ、顔にグローブを押し付けるわ、クリンチしたらなかなか離れないわ、そのまま押し倒すわ、ホールディングやヘッドロック連発するわ、とにかくやりたい放題。
まるで総合格闘技…。
レフェリーどこにいるの?みたいな感じでした。
クリンチをブレイクせず数十秒もほったらかしたり、ルエンロンの反則を見逃しまくり、ルエンロンのダウンをスリップ判定、逆にバランスを崩して倒れたカシメロをダウン判定。
11Rにようやく減点しましたが、何やってんだかという感じでした。
結果は、3-0(116-110,115-110,113-112) でルエンロンの勝利。
ルエンロンの反則負けで良いぐらいひどい試合だったので、カシメロにしてみれば全く納得のいかない敗戦となりました。
この試合のレフェリーは、ラリー・ドゲット(米国)
BoxRecでは、ジャッジを6試合(うち世界戦4試合)、レフェリーとして17試合(うち世界戦5試合)の履歴が残っています。
人気のあるレフェリーだと年に2~30試合以上リングに上がりますが、ドゲットは年に1試合程度しかレフェリーをしてませんので、結構微妙な感じがします。
試合後、当然そのレフェリングは酷評され、カシメロ陣営がIBFに抗議、IBFはドゲットの公認レフェリーの資格を剥奪、ルエンロンとカシメロに再戦を指示しました。
この試合は、あまりにお粗末なレフェリーで、ボクシング史に残る迷勝負となってしまいましたが、 少し見方を変えて、これらの反則の数々を気にせずに見たとき、この試合の印象が変わってきます。
ルエンロンは鋭いジャブでカシメロの前進を許さず、2Rには強引に入ってきたカシメロにカウンターをクリーンヒットしダウンを奪います。
その後も、距離があるときはカウンターを狙いカシメロのアタックを簡単には許さず、カシメロが強引に入ってこようとすればうまくかわしクリンチで接近戦を回避。
終盤は、アウトボクシングで逃げ切りました。
カシメロは、ルエンロンの反則連発にエキサイト、ゴングが鳴っても攻撃しようとしたり、故意に見えるローブローもありました。
ルエンロンの打ち終わりを狙ってもなかなか当たらず、苛立ちもあってか単調な攻撃に終始し、決め手を欠きました。
ルエンロンの、カシメロに決定打を許さなかったディフェンス能力や、カシメロが全く追いきれなかった終盤のフットワークはなかなかのもので、ルエンロン有利のラウンドが多かったと思います。
ルエンロンは、反則まみれのボクシングをしなくても、これだけのテクニックを持っていれば充分戦えると思うのですが…。
そうでなければ、井岡一翔やゾウ・シミンには勝てなかったでしょうから。
なぜ、ここまで反則をするのか全く理解できないですね。