1995.12.19
WBA世界ミドル級タイトルマッチ

王 者 ホルヘ・カストロ
vs
挑戦者 竹原 慎二



ホルヘ・カストロ(アルゼンチン:28)
98勝〈68KO〉4敗2分

1991.12.13 WBC世界スーパーウェルター級王者(4度防衛中)のテリー・ノリス(米国)に挑戦、 0-3(112-120,111-117,110-118)で敗れる。

1994.08.12 WBA世界ミドル級王座決定戦で、元WBA世界ミドル級王者(3度防衛)のレジー・ジョンソン(米国)に2-1(116-114,116-114,115-116)で勝利、王座獲得。

1994.12.10 WBO世界スーパーウェルター級王者(5度防衛し返上)のジョン・デイビッド・ジャクソン(米国:32戦全勝〈19KO〉)に大逆転で9RKO勝利。2度目の防衛に成功。
この試合は、The RingのFight of the Yearに選ばれている。

その後2度防衛。 この試合が5度目の防衛戦。


竹原 慎二(23)
23戦全勝(18KO)

1991.10.28 日本ミドル級王座獲得、その後3度防衛。
1993.05.24 OPBF東洋太平洋ミドル級王座獲得。その後6度防衛。
この試合が世界初挑戦。


ミドル級での日本人初の世界挑戦となった試合。
世界王者に挑戦するだけでも快挙と言える、層の厚いミドル級。
日本国内やアジア圏では敵なしの竹原も、この挑戦は『長く日本や東洋の王者だった記念に』みたいな雰囲気で、勝利の可能性は極めて小さいと思われていました。



序盤、竹原はスピードのある左ジャブとボディブローでペースをつかむ。
3R、竹原が左ボディブローでタフなカストロからキャリア初のダウンを奪う。
中盤、「機関車」の異名通り、カストロがじわじわ前進し重量感のあるパンチを返す。
終盤は竹原も踏ん張り、試合終了。
フルラウンド激しく打ち合った、素晴らしい戦いでした。

結果は、3-0(116-114,118-112,117-111)で竹原の勝利。
奇跡とも言われた世界ミドル級王座奪取に成功。

私の採点 (→採点方法はこちら)は、
無題


(3Rの、ダウンしたときにカストロがマウスピースを吐き出して時間を稼いだ行為は、思いっきり減点したいところです。)

少年時代暴走族で暴れ回り「広島の粗大ごみ」とまで言われた竹原が、日本のボクシング界に新たな輝く1ページを加えました。

この当時は、ボクシングの世界戦はだいたい地上波で生中継されていましたが、竹原への期待があまりに小さかったことから、関東ローカルでの深夜録画放送のみでした。
私は見ることができず、とても残念に思った記憶があります。



竹原は、初防衛戦でウィリアム・ジョッピー(米国)と対戦、カストロ戦に比べ全くスピードがなく精彩を欠き9RTKOで敗れ王座を手放し、その後、左目の網膜剥離が明らかとなったことで引退しました。

実際には、竹原の左目は既にカストロ戦の後に異変が生じており、ジョッピー戦では、当然練習も不十分のままリングに上がることとなり、ほとんど見えていない状態だったようです。

ジョッピーは、竹原が万全のコンディションでもかなり厳しい相手だったと思うので、目がこの状態では、残念な結果になるのは当然でしょう。

なお、ジョッピーは、3度にわたり王座を獲得、通算8度防衛の名王者になっていきます。



竹原と、元世界王者の渡嘉敷勝男、畑山 隆則の3人がこの試合を振り返っています。
3人の軽妙な掛け合いがとても面白く、元ボクサー、元世界王者でなければ出てこないコメントはなかなか興味深いです。









 
 
 

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