2019.12.07 WBC世界ミドル級タイトルマッチ
王 者 ジャーモール・チャーロ
vs
挑戦者 デニス・ホーガン


ジャーモール・チャーロ (29:米国)
これまでの戦績:29戦全勝(21KO)

2015.09.12 IBFスーパーウェルター級王者コーネリアス・バンドレイジ(米国)に挑戦、3RTKOで勝利、王座獲得。 

2016.12.10 ジュリアン・ウイリアムズ(米国)(22勝(14KO)1引分)との無敗対決となった3度目の防衛戦は、5RKO勝利。(ウイリアムズは、現WBAスーパー・IBF王者)  

2017年2月にミドル級に転向。

この当時のミドル級はゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)がWBAスーパー・IBF・WBC王者として君臨。
ゴロフキンは、2017.09.16にサウル・アルバレス(メキシコ)と対戦し引分け、2018.05.05に再戦の予定だったが、3月にアルバレスが薬物検出で資格停止となり延期となったことから、WBCが暫定王座を設置。

2018.04.21 WBCミドル級暫定王座をチャーロとウーゴ・センテーノJr(米国)が争い、チャーロが2RKO勝利、暫定王座獲得。

IBFは、ゴロフキンがセルゲイ・デレビャンチェンコ(ウクライナ)との指名戦を行わなかったため、王座はく奪。(2018.06)

2018.09.15ゴロフキンとアルバレスの再戦がようやく行われ、アルバレスが勝利しWBC・WBAスーパー王座を獲得。

チャーロがアル・ヘイモンと親密なTGBプロモーションズ所属、アルバレスが所属するゴールデンボーイ・プロモーションズはヘイモンとは敵対関係にあり、団体内統一戦が成立する可能性が小さい状況の中、アルバレスはスーパーミドル級に進出。
アルバレスは、2018.12.15にWBAスーパーミドル級正規王者ロッキー・フィールディングに挑戦、3RTKO勝利し3階級制覇に成功。
さらにアルバレスは、2019.05.04にIBFミドル級王者ダニエル・ジェイコブスと3団体王座統一戦を行い、3-0(115-113×2、116-112)で勝利しWBA・WBC両王座を初防衛、IBF王座獲得。

IBFは、アルバレスがランキング1位のデレイビャンチェンコとの指名戦を行わなかったため、王座はく奪。 (2019.08)

アルバレスは、WBAミドル級スーパー王座、WBCミドル級王座、WBAスーパーミドル級王座を保持したまま、2019.11.02 WBOライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフに挑戦、11RTKO勝利し王座獲得。


この状況のなかで、チャーロは、
2018.12.22 マット・コロボフ(ロシア)に3-0(116-112,119-108,116-112)で勝利、暫定王座初防衛。

2019.06.29 ブランドン・アダムス(米国)に3-0(120-108,120-108,119-109)で勝利、2度目の防衛。
※WBC正規王者アルバレスがフランチャイズ王座に昇格、チャーロが正規王座に認定された。(アルバレスvsチャーロの実現の可能性が低いための苦肉の策と言われている。)

 


デニス・ホーガン (34:アイルランド)
これまでの戦績:28勝(7KO)2敗1引分

2019.04.13 WBOスーパーウェルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑戦、0-2(113-115,114-114,112-116)で敗れたが、善戦し評価を上げる。

再起戦が、即世界戦となった。



ミドル級に転向後は、すぐにアルバレスやゴロフキンを脅かす存在になるかと思われたチャーロですが、 ゴロフキンやアルバレスとの対戦が実現しないまま、2度防衛したものの、派手な動きを見せるアルバレスに比べ目立たない存在に甘んじています。

ホーガンは、ムンギアに善戦し評価を上げたものの、チャーロ有利は動かないでしょう。

チャーロは、今後のことを考えると、インパクトのある勝ち方が求められるところです。

*ゴロフキンやアルバレスの経緯が複雑なので、もし、記事に誤りがあればご指摘ください。





 
 
 

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