WBC世界バンタム級王座挑戦者決定戦のエマヌエル・ロドリゲス vs ルイス・ネリは、ネリが、前日計量で1ポンド(約450グラム)オーバーし、再計量をギブアップ、ロドリゲス陣営に金銭補償での試合決行を申し入れるも、ロドリゲス陣営が拒否し、試合は中止となりました。

ほんとに、ネリはどうしようもないですね…。

再計量に向けて必死に努力したがわずかに届かなかったみたいな感じであればまだしも、再計量ギブアップとは、反省も全然していないということですね。

本気で体重作りに行くなら、全身の毛を剃ってサウナに2時間籠るぐらいのことは、他のボクサーならやっているわけで、ロドリゲスは、それをやらず全く努力しないネリと戦うつもりにはなれなかったのでしょう。

まぁ、金積めばいいんでしょ的なネリに、ロドリゲスが強烈なカウンターを食らわせたということですね。



ネリは、2018.03.01に行われた山中慎介との再戦では、1回目の計量で2.3㎏の大幅超過、再計量でも1.3㎏超過。
バンタム級は53.32㎏、スーパーバンタム級は55.34㎏ですから、スーパーバンタム級のリミットも超えていました。

この試合については、ネリの体重オーバーがあまりにひどく、中止されるべきと思いましたので、決行されたことには疑問を持ちました。

TV放送や興行の兼ね合いで、試合をキャンセルすることはかなり難しいことはわかりますが、山中は、非常に不公平な厳しい条件の試合を強いられた犠牲者でした。

ネリは、山中に勝ってリング上で大喜びしていましたが、これほど不公平な条件での試合に勝って喜べるものなのだろうかと不思議に思いました。



2019.07.20のフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦では、1回目の計量で0.5ポンド超過。
再計量でなんとかパス。


計量での騒動は今度が3回目ですから、もう確信犯としか言えません。

体重別でやっているスポーツで体重無視がまかり通るなら、もうスポーツとして成立しません。  

減量は、殆ど無駄のない体を更に限界ぎりぎりまで絞る厳しい作業です。
特にリミットまでのわずかな減量が肉体的には相当な負担になり、リミットまで落とさなかった場合と比べ体調面でかなり開きがあるはずです。

今回、ロドリゲスが拒否したのは当然のことと言えます。

ネリは、無理にリミットまで落とさず体へのダメージを減らし、金積んで試合を強行し、勝てばそのうちチャンスはまた巡ってくるみたいな考えでしょうから、リングに上がる資格すらないと思います。


もし、試合を強行するのであれば、両者が同じ条件で試合をするのは不公平ですから、体重オーバーした側は、ふわっふわのグローブで戦わせるべきですね。
そのぐらいのハンディキャップをつけるべきです。


もはや常習となり、反省の色もうかがえず、興行に穴を開ける大失態をやらかしたネリは、今後どの階級で戦うとしても、試合をすることすら難しくなっていくかもしれません。

「多少体重オーバーしても、金積めば相手は試合するだろうし、無理に減量して再計量しなくてもいいんじゃね?」みたいな緩い感覚でいたかもしれませんが、ロドリゲス陣営の厳しく正しい態度で、全てを失うことになったかもしれません。

また、ネリは、井上尚弥を挑発する言動もありましたが、対戦の可能性はほぼ無くなったと言っていいのではないでしょうか。

いつも冷静で紳士的な井上尚弥も、SNSで「ネリどうしようもねぇな、また計量失格」「こんな奴にゴタゴタ言われたくない。ボクシング界から追放でいい」と激怒。
完全同意です。

将来、対戦の話が持ち上がったとしても、拒否してほしいですね。







 
 
 

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