2019.11.23
WBC世界バンタム級王座挑戦者決定戦

前IBFバンタム級王者 エマヌエル・ロドリゲス
vs
前WBCバンタム級王者 ルイス・ネリ

エマヌエル・ロドリゲス(27:プエルトリコ)
これまでの戦績:19勝(12KO)1敗

2018.05.05 IBF世界バンタム級王座決定戦で、ポール・バトラー(英国)に3-0(118-108,120-106,120-106)で勝利、王座獲得。

2018.10.20 IBF世界バンタム級タイトルマッチ・WBSSバンタム級準々決勝で、ジェイソン・モロニー(オーストラリア)に2-1(115-113,113-115,115-113)で勝利し初防衛に成功、WBSS準決勝進出。

2019.05.18 WBA/IBF世界バンタム級王座統一戦・WBSSバンタム級準決勝で、2RTKOで井上尚弥に敗れる。

この試合が再起戦。


ルイス・ネリ(24:メキシコ)
これまでの戦績:30戦全勝(24KO)

2017.08.15 WBCバンタム級王者山中慎介に挑戦、4RTKO勝利しタイトル獲得。ネリから禁止薬物が検出され、再戦に。

2018.03.01 山中との再戦。大幅な体重超過で王座剥奪も、試合は行われ2RTKO勝利。
※ この後、WBCは無期限の資格停止、JBCは日本での事実上の永久追放処分である無期限の活動停止処分とした。(WBCの処分は、6か月に短縮された。)

2019.03.16 復帰後第3戦で、元IBFスーパーフライ級王者マックジョー・アローヨ(プエルトリコ)と対戦、開始からプレッシャーをかけ、4Rにダウンを奪い、ラウンド終了後アローヨが棄権。

2019.07.20 WBSS準々決勝で井上尚弥に1RKOで敗れたフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)と対戦、多少打たれても全然平気な感じで、パヤノをじわじわ削って9RKO勝利。
無題












WBCバンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)への挑戦を懸ける一戦。 

ロドリゲスは、元WBAスーパーバンタム級王者ルーシー・ウォーレン(米国)と対戦予定でしたが、ウォーレンが拳の負傷を理由に辞退したためネリと対戦することになりました。 
再起戦がいきなりネリとは、なかなかのマッチメイクです。 

井上尚弥と戦ったロドリゲス。
山中慎介との2試合で薬物疑惑と大幅体重超過を犯し、日本のリングには上がれなくなったものの、注目度が高いネリ。
世界タイトルマッチ以上の注目度になりそうです。


ロドリゲスは、井上戦では、前進しての打ち合いを選択し2RTKOで敗れました。

ロドリゲス陣営は、「同じ過ちは繰り返さないつもり」「井上戦で強打者との打ち合いは間違いであることを学んだ」。

本来のロドリゲスは、井上戦の1Rに見せた、ある程度前に出ながら相手のパンチをかわしてカウンターを当てにいくボクシング。

井上のスピードのある左フックに対応しきれず2RKOで敗れましたが、ネリのパンチは、井上より強いかもしれないが遅いと思われるので、ロドリゲスがネリのパンチを軽快にかわしてカウンターをぴしぴし当てていくような展開を期待しています。

また、ネリは、パンチをブロックしてもどんどん打ってくるので、ロドリゲスとしては、ボディワークでかわし、空振りさせてカウンターを当てたいところです。

ネリのプレッシャーにロドリゲスが下がってしまうと、ネリの回転の良く破壊力ある連打が飛んできます。

ロドリゲスがリング中央で、ネリのパンチをかわす戦いをできるかが鍵になりそうです。



ネリは、将来、井上との対戦も噂されますが、井上だけではなく他のボクサーも、薬物疑惑のネリと同じリングに上がってほしくないので、なんとかロドリゲスかウーバーリにネリの進撃を止めてもらいたいのが本音です。

ボクシングファンとして、過酷な減量や厳しいトレーニングに耐え勇気を持ってリングに上がるボクサーに対して敬意を払わなければならないと思い、基本的に、ボクサーをけなす記事を書かないように心がけていますが、ネリは別。

山中慎介との初戦のドーピング疑惑に再戦での大幅体重超過は、ボクサーとして認めることができないレベルですし、しかも、山中との再戦では、大幅体重超過しておきながら、勝ってリング上で大喜びしているネリは、ボクサーとしてのプライドの欠片すらない奴にしか見えませんでした。


ネリは3Rか4Rでのノックアウトを予告。「来年、WBC王者に返り咲いて井上と統一戦になれば歓迎したい。向こうがやりたいと希望すればだけど」と、ずいぶん上から目線です。

「たら」「れば」なら誰でも大きなことを言えます。
まずは、ロドリゲスとウーバーリに勝ってから言いましょう。

こういう人には早く消えてほしいと思っていますし、生意気なことを二度と言えないように、ロドリゲスに、井上に敗れた鬱憤を晴らす痛快な内容での勝利を期待したいものです。







 
 
 

にほんブログ村>