2019年06月

◆井岡、今後どうする?


昨日、見事な10RTKO勝利でアストン・パリクテ(フィリピン)に勝利、4階級制覇を成し遂げた井岡。

KOシーンは、連打が正確にパリクテにヒット、それまでのラウンドでもミスが少なく、テクニックは相当なものだと改めて感心しました。

パリクテ陣営は、「ストップが早すぎる。あと2Rやっていたら結果は違っていた。」みたいなことを言っているようですが、もう少し続けていたら、おそらく、井岡の正確な連打を更に浴びて倒れていたでしょうから、確かに結果は違っていたでしょうね。

無題

さて、以前日本で試合をしていた頃は、かなり安全と思われる相手を選んでいる感じのマッチメイクで、いまいちワクワクしませんでしたし、急に引退宣言しちゃったり、なんだかイメージ良くないなぁなんて思ってたので、それほど井岡に思い入れはなかったのですが、昨日の試合ですべての雑音を吹き飛ばしたような気がします。

復帰後の3戦は、マックジョー・アローヨ、ドニー・ニエテス、アストン・パリクテと強豪ばかりですから、これからも、さらなる強敵との試合が期待されます。



スーパーフライ級の他団体の王者は、

WBAがカリッド・ヤファイ(英国)。
これまでの戦績は25戦全勝(15KO)。
6/29に、同級1位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ)と5度目の防衛戦。
ヒメネスは、デビュー後4連敗、初勝利後3連敗、1勝1引分を挟んで、また負け。11戦して2勝8敗1引分…。
その後3引き分けをはさんで27連勝。
2014年に河野公平と引き分けています。
対戦相手を「厳選」しているヤファイですが、結果やいかに。

WBCがファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)。
これまでの戦績は39勝(26KO)3敗。
2019.04.26 2018年2月に敗れたシーサケット・ソールンビザイ(タイ)に雪辱、2階級制覇達成。

IBFがヘルウィン・アンカハス(フィリピン)。
これまでの戦績は、31勝(21KO)1敗2引分。
2019.05.04 船井龍一に6RTKO勝利し7度目の防衛。

ほかにも、ロマン・ゴンサレス、シーサケット・ソールンビザイ、アンドリュー・モロニーもいます。

さて、次戦の相手は誰になるでしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。

ただ、もし減量がそれほど苦しくないのなら、フライ級のほうが適正体重に見えるのは気のせいでしょうか。
とはいえ、ややパワー不足な部分は、堅いディフェンステクニックと正確なパンチでカバーできることを、今回の試合で証明できたと思うので、スーパーフライ級でも心配はなさそうですけど。

【結果】アストン・パリクテ vs 井岡一翔 ~ 2019.06.19 WBO世界スーパーフライ級王座決定戦

2019.06.19
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
1位 アストン・パリクテ
vs 
2位 井岡 一翔


さっさと試合が見たいという方も多いと思いますが、相撲の仕切りのように、入場から国歌斉唱、選手紹介と徐々に緊張感が高まる感じが個人的には好きなので、今日のTBSはナイスです。

両者とも気合の入った良い表情。 パリクテの逆三角形の上半身の迫力がすごい。

パリクテが、開始からぐいぐい出てきて一気に勝負をかけてくると嫌な展開になりそう。
井岡は、前半をうまくしのげれば、中盤以降に勝機ありか。


さあ、いよいよゴング。

前半3Rあたりまでは、予想に反し、パリクテはあまり積極的には出てこない。
パリクテが遠くから速い左ジャブやアッパーを放ち、井岡は距離を縮めることができず。
井岡は、防戦を強いられ、手数も出せず、やや苦しい展開。

4Rにパリクテがプレスをかけてきたが、距離が詰まり、逆に井岡のパンチが当たり始める。

5R、パリクテは再び距離を取るも、ややスピードが落ちてきた。
井岡が前後のフットワークとスピードで上回り、ジャブも当たり始める。

6R、スピードの差がはっきりしてきて、井岡のペースに。

7R、井岡が接近したところに、パリクテの細かい連打で井岡ピンチ。
しかし、ラウンド後半は打ち疲れたパリクテに猛反撃。

8R、9R、井岡の前後の出入りの速いフットワークに、パリクテは対応できなくなってきた。

10R、井岡が連打で攻め立て、レフェリーストップ!

ちなみに私の採点法では、
無題

パリクテ陣営は、ストップが早いと抗議していましたが、妥当なタイミングだったと思います。



井岡らしさが存分に発揮された素晴らしい試合でした。

パリクテは、体も一回り大きく、当たればヤバいパンチでしたので、最後まで緊張感のあるナイスファイトでした。

井岡は、日本人初の4階級制覇の快挙達成。

一時引退するまでのマッチメイクに対し、強豪から逃げているとも言われましたが、ドニー・ニエテスと引き分けたパリクテに勝利しての王座は、誰も文句をつけることはできないでしょう。

これからも、強豪との試合になっていきそうなので、非常に楽しみです。


◆注目!京口紘人 vs タナワット・ナコーン ~2019.06.19 WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ

2019.06.19
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
スーパー王者 京口 紘人
vs
挑戦者 タナワット・ナコーン



京口 紘人(25)

これまでの戦績:12戦全勝(9KO)

2017.07.23 IBFミニマム級王者ホセ・アルグメド(メキシコ)に3-0(116-111,116-111,115-112)で勝利、王座獲得。
2度防衛後、返上。

2018/12/31 WBAライトフライ級スーパー王者エッキー・バドラー(南アフリカ)に10RTKで勝利、王座獲得。2階級制覇。


 

タナワット・ナコーン(タイ:26)

これまでの戦績:11戦全勝(5KO)

ムエタイで200戦以上こなし、2017年に国際式に転向。

この試合が世界初挑戦。

動画は、2018.07.31に行われたトーマス・トープ・フレック(インドネシア)戦。





ナコーンは、特に目立った対戦相手はおらず実力は測りかねますが、ムエタイでの経験は豊富なだけに、けっこう不気味な感じです。

試合の模様は、Paraviでライブ配信されるようです。 

近い距離での打ち合いになりそうですが、スカッとした内容での勝利を期待したいところです。


◆注目!A・パリクテ vs 井岡一翔 ~2019.06.19 WBO世界スーパーフライ級王座決定戦

2019.06.19
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
アストン・パリクテ
vs 
井岡 一翔


ニエテスが、王座決定戦で引き分けたパリクテとの再戦の前に井岡と王座決定戦を行い、勝利しWBO王者となるも、パリクテとの再戦をせず返上。 井岡とパリクテが王座を争うことになりました。


井岡 一翔(30)

これまでの戦績:23勝(13KO)2敗

2011.02.11 WBCミニマム級王者オーレードン・シッサマーチャイ(タイ)に挑戦、5RTKO勝利し王座獲得。

2011.08.10 フアン・エルナンデス(メキシコ)に3-0(116-112,117-111,118-111)で勝利、初防衛。

2011.12.31 ヨードグン・トーチャルンチャイ(タイ)に1RTKO勝利、2度目の防衛。

2012.06.20 WBA王者八重樫東と統一戦。 3-0(115-114,115-113,115-113)で勝利、2団体統一王者に。(後に返上)

2012.12.31 WBAライトフライ級王座決定戦で、ホセ・アルフレド・ロドリゲス(メキシコ)に6RTKO勝利、王座獲得。その後3度防衛。

2014.05.07 IBFフライ級王者アムナット・ルエンロン(タイ)に挑戦、 1-2(108-119,114-113,112-115) で敗れる。

2015.04.22 WBAフライ級王者フアン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)に挑戦、2-0(114-114,116-113,115-113)で勝利、王座獲得。その後5度防衛。

2018.09.08 元WBCスーパーフライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)に勝利した強豪マックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)に 3-0(99-90,97-92,97-92)で勝利。



2018.12.31 WBO世スーパーフライ級王座決定戦で、3階級王者ドニー・ニエテス(フィリピン)に1-2(110-118,112-116,116-112)で惜敗。


アストン・パリクテ(28:フィリピン)

これまでの戦績:25勝(21KO)2敗1引分

2018.09.08 WBOスーパーフライ級王座決定戦で、3階級王者ドニー・ニエテス(フィリピン)と1-1(116-112,110-118,114-114)の引き分け。惜しくも王座獲得ならず。



2019.01.31 この試合まで20勝無敗2分のホセ・マルティネス(プエルトリコ)を2RKO。





引退前は、ワクワクするマッチメイクが少なかった井岡ですが、復帰後はアローヨ、ニエテス、パリクテと、強豪とのタフな試合が続きます。

井上尚弥のような派手さはないものの、緻密なボクシングは一級品ですから、ここは4階級制覇をぜひ達成してほしいものです。

井岡が、強打を振り回してくるパリクテをテクニックで上回ることができるか注目です。


◆こんなひどい記事も珍しい。『井上尚弥「強すぎて試合が面白くない」「キャラ立ちしてない」意外な弱点』

Yahooニュースに デイリー新潮が掲載した記事
『井上尚弥「強すぎて試合が面白くない」「キャラ立ちしてない」意外な弱点』
が酷いですね。

何を目的にこんな記事を世に出してきたのか全く理解できませんね。。。

こんな最低な記事も珍しいです。

私ごときがごちゃごちゃ言うまでもなく、このニュースの酷さは、山のような反論のコメントで言い尽くされていますのでそちらに譲りたいと思いますが、報道の質のあまりの低さには、すでに怒りを通り越して諦めさえ感じます。

こういう記事が個人のブログとかなら、「個人の勝手な意見」として理解は可能ですが、おそらくボクシングのことも井上尚弥のことも良く知りもしないで書いたであろう記者だけでなく、編集部内で何人か見ていると思われますが、世間に出せる内容かどうかの判断もつかないとは。

「報道の自由」は、何でも好き勝手書いて良いということではないということを、報道は改めて考えてほしいと思います。
自らのペンが、書かれた相手に少なからず影響を及ぼし、時に凶器にすらなり得るという緊張感が全くない、あまりに酷い記事です。

この記事に対し、井上尚弥もさすがに苦言。
『「失礼な記事だな」 井上尚弥、「名前も地味」報道に苦言』

井上尚弥には、こんな雑音を気にせず、また素晴らしい試合を見せてほしいと思います。



ボクシングは野球やサッカーに比べ注目度は大きく劣るとは思いますが、私の購読している一般紙では、日本のボクシング史上でもトップクラスの井上尚弥がロドリゲスに勝利した記事が、毎日やっている野球の記事がでかでかと載っているページの片隅程度の大きさでした。

日本は野球ファンが圧倒的に多いですから、野球をそれなりの扱いにするのは理解しつつも、ボクシングに限らず、他のマイナーなスポーツであっても、もう少しそれぞれの出来事をしっかり取材し、素晴らしい結果を出したプレーヤーに光を当てることも、報道する側のプライドとして重要なのではないかと思いますし、スポーツに限らず、読者の興味のあることばかりを記事にしようとしている自分たち報道側の根本的な姿勢を今一度見つめなおすべきではないかと思います。

こんなくだらない記事に反応する私も正直お馬鹿な感じですので、このぐらいでやめておきます。
管理人:ボクオタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が高鳴りました。以来40年以上ボクシングオタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
【選手名等は敬称略とさせていただきます。】

私の採点方法
ちょっと変わった独自の採点方法で勝手に楽しんでます。
⇒詳しくはこちら
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