2018年11月

◆井上尚弥、The Ringの表紙に。


井上尚弥が、また、あり得ないことをやってくれました。

ボクシングの聖書「The Ring」2019年2月号の表紙を飾ることになりました。
1922年に創刊以来、表紙を日本人ボクサーが飾るのは初。

無題

The Ring の表紙と言えば、以前ならマイク・タイソンやマニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー、最近では、ゲンナジー・ゴロフキン、ワシル・ロマチェンコ、サウル・アルバレスといったスーパースタークラスのボクサーのみに許された場所だと思っていました。

まさか、日本のボクサーが載るとは思いませんでした。

ファン・カルロス・パヤノを70秒で倒した試合が注目されたことが、井上を起用した理由らしいですが、確かにこの試合はあり得ないKO劇でした。

オマール・ナルバエスを2RKOで倒したとき、あまりの衝撃的な試合内容に、「もう、二度とこんな試合は見れないだろう。」と思い、買ってきたスポーツ紙を記念に保管しましたが、パヤノ戦はそれをはるかに上回る内容で、まさに「Monster」 の面目躍如といったところでしょう。

井上尚弥は、まだ世界的なスーパースターとは言えないと思いますが、WBSSで優勝するようなことがあれば一気にビッグになる可能性があります。
あと2試合、頑張ってほしいものです。

【名勝負 22】 F・バルガス vs M・ベルチェルト ~2017.01.28 WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

2017.01.28
WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
王者 フランシスコ・バルガス
vs
挑戦者 ミゲール・ベルチェルト



フランシスコ・バルガス(31:メキシコ)

この試合までの戦績:23勝(17KO)2引分

2015.11.21 WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司に挑戦し9RTKO勝利、王座獲得。
2016.06.04 オルランド・サリド(メキシコ)と1-0(115-113,114-114,114-114)の引き分け、辛くも初防衛。

この試合が2度目の防衛戦。


ミゲール・ベルチェルト(25:メキシコ)

この試合までの戦績:30勝(27KO)1敗。

2016.03.12 WBO世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦でジョージ・ジャップ(英国)に6RTKO勝利、暫定王座獲得。
1度防衛後返上。


バルガスは、王者となった三浦隆司戦も、初防衛戦のサリド戦も激闘。
2試合ともThe Ring Magazine のFight of the yearとなりました。
ベルチェルトとはどんな試合になるのか注目。







近い距離ではしっかりとバルガスのパンチを防御し、遠い距離から正確なパンチを当てたベルチェルトの快勝でした。
バルガスはかなり打たれフラフラになってもダウンせず粘りを見せましたが、11Rに連打を浴びたところで
レフェリーストップとなりました。

10Rまでの私の採点は、97-85でベルチェルト。
無題34
動画の解説の採点も似たようなものでした。
ただし、公式の採点は95-95,96-94,96-94の2-0でベルチェルト。
どういう基準で採点したら、この試合内容でドローになるのか不思議でした。

◆次の世界王者は?part7 ~ 岡田 博喜

今後楽しみな、頑張ってほしい世界ランカー。

スーパーライト級
WBA3位、WBC9位、IBF5位、WBO3位
岡田 博喜

戦績:19戦全勝(13KO)

2014.03.04 日本スーパーライト級王座獲得。その後6度防衛し返上。

2017.12.19 WBOアジア太平洋スーパーライト級王座決定戦で、ジェイソン・パガラ(フィリピン) に6RTKO勝利、王座獲得。

2018.09.14  クリスチャン・ラファエル・コリア(アルゼンチン)と対戦し、2-1(95-94、94-95、95-94)の判定勝ち。
 ※ トップランク社と3年契約、米国進出の初戦。  

 

岡田陣営は、「チャンスがあれば誰でもやる」意向ですが、挑戦できる可能性が最も高いのは、岡田と同じトップランク社と契約しているWBC王者のホセ・カルロス・ラミレスのようです。
 


他の団体を見ると、WBA王者キリル・レリク(ベラルーシ)とIBF王者イバン・バランチェク(ベラルーシ)はWBSSに参加しています。

WBO王者のモーリス・フッカー(米国)は、
2018.06.09 WBO世界スーパーライト級王座決定戦で前ライト級王者テリー・フラナガン(英国)に2-1(117-111,111-117,115-113)の判定勝利。
2018.11.16  アレックス・サウセド(米国)に7RTKO勝利、初防衛に成功。
 ※ WBSS出場が内定していたが指名試合を優先。


ラミレスでもフッカーでも、もし実現すれば頑張ってほしいものです。

他に、スーパーライト級では、近藤明広(31勝(18KO)7敗1分)がIBF4位、世界ランキングにはまだ入ってませんが、内藤律樹が東洋太平洋王者、日本王者が細川バレンタイン。
この3人も今後どのように世界戦線に入ってくるのか楽しみです。

◆亀海喜寛、引退。お疲れさまでした。

今月初め、元東洋太平洋王者の亀海喜寛が引退を発表しました。
河野公平の引退も残念ですが、亀海の引退も残念です。


亀海 喜寛(35)

戦績:27勝(24KO)5敗2分

2010.04.12 日本スーパーライト級王座獲得、その後1度防衛し返上。

2013.12.07 東洋太平洋ウェルター級王座決定戦で、ティム・ハント(オーストラリア)に5RTKO勝利、王座獲得。その後1度防衛し返上。

2014.06.21 元4階級王者ロバート・ゲレーロと対戦、0-3(112-116,111-117,111-117) で敗れる。

2016.04.15 ヘスス・ソト・カラス(メキシコ)と 1-1(97-93、95-95、94-96) の引き分け。
※ この激闘はRing誌の2016年の年間最高試合の候補にもなり、亀海が本場で注目されることになりました。



2016.09.10 4月に激闘を演じたヘスス・ソト・カラス(メキシコ)に8回終了TKO勝ち。

2017.08.26  WBO世界S・ウェルター級王座決定戦で、元4階級制覇のビッグネーム、ミゲール・コット(プエルトリコ)に0-3(108-120,109-119,110-118)で敗れる。

2018.08.17 再起戦。ノーランカーのグレグ・ベンデティ(米国)に0-3(92-98,92-98,93-97)で敗れる。
この試合を最後に引退。



2011年10月にラスベガスで試合をして以降、積極的に米国のリングに上り、攻撃的なスタイルで人気となり、ヘスス・ソト・カラスとの激闘は記憶に残る名試合でした。

コットとの試合は残念な結果に終わりましたが、日本人がこれほどのビッグマッチを戦うこと自体が信じられませんでした。

コット戦もそうだったようですが、再起戦でも、序盤で腕に力が入らなくなり強いパンチを打てなくなる症状が出たようで、これが引退の直接の理由のようです。

お疲れ様でした。

◆注目!ロマチェンコ vs ペドラサ ~2018.12.08 WBAスーパー・WBO世界ライト級王座統一戦

2018.12.08
WBAスーパー・WBO世界ライト級王座統一戦

WBAスーパー王者 ワシル・ロマチェンコ
vs
WBO王者 ホセ・ペドラサ
 


ワシル・ロマチェンコ(30:ウクライナ)

戦績:11勝(9KO)1敗。

アマチュアで2009年と2011年の世界選手権フェザー級優勝、北京五輪フェザー級、ロンドン五輪ライト級で金メダル。
アマチュア通算戦績は397戦396勝1敗。(唯一の敗戦は2007年度世界選手権の決勝。) 

2014.3.1に、史上最短となるプロ2戦目での王座獲得を目指し、WBOフェザー級王者オルランド・サリド(メキシコ)に挑戦、判定負け。 
※  この試合は、サリドが意図的とも取れる体重超過で王座はく奪、当日はリミットから10㎏近く重いウエルター級並みの体重だったとも言われ、ロマチェンコは、サリドのパワーとベテランプロらしいさまざまなテクニックに対応しきれず、11R、12Rにサリドをかなり追いつめたものの、1-2(115-113ロマチェンコ、他の2者は116-112、115-113でサリド)の判定負け。

2014.06.21 3戦目でWBO世界フェザー級王者ゲイリー・ラッセルJr(米国)に2-0(114-114,116-112,116-112)の判定勝利で王座獲得、その後3度防衛。

2016.06.11 WBO世界スーパーフェザー級王者ローマン・マルティネス(プエルトリコ)に5RKO勝利し王座獲得。2階級制覇達成。
その後、ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)、ジェイソン・ソーサ(米国)、ミゲール・マリアガ(コロンビア)、ギジェルモ・リゴンドウ(キューバ) といった強敵を全て棄権に追い込み、4度防衛。 

2018.5.12 ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)に10RKO勝利、WBA世界ライト級王座獲得。3階級制覇達成。
※ ロマチェンコはこの試合で右肩を負傷。


ホセ・ペドラサ(29:プエルトリコ)

戦績:25勝(12KO)1敗

2015.06.13 IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で、アンドレイ・クリモフ(ロシア)に3-0(120-108,120-108,119-109)の判定で勝利し王座獲得。その後2度防衛。

2017.01.14 ガーボンタ・デイビス(米国)に 7RTKOで敗れ王座陥落。

2018.08.25  WBO世界ライト級王者レイムンド・ベルトラン(メキシコ)に挑戦、3-0(115-112,117-110,117-110)で勝利し王座獲得、2階級制覇達成。 



手術明けの復帰戦がいきなりWBO王者との統一戦と、ロマチェンコにとっては、ハードなマッチメイクとなりました。

ロマチェンコのアマ時代の活躍は凄まじいですが、ペドラザも2009年の世界選手権銀メダルの実績を持ち、なかなかのテクニシャンで、トップアマ出身同士のテクニック対決となりそうです。



管理人:ボクオタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が高鳴りました。以来40年以上ボクシングオタクです。
過去の名勝負や他のいろんなスポーツも取り上げていこうと思います。
【選手名等は敬称略とさせていただきます。】

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