WBO世界バンタム級タイトルマッチ
王者 パウルス・アンブンダ
vs
挑戦者 同級5位 亀田 和毅
パウルス・アンブンダ(32:ナミビア)
この試合まで20戦全勝(10KO)
2013.03.02 WBO世界バンタム級王者 プンルアン・ソーシンユー(タイ)に挑戦、 3-0(115-113、116-112、116-112) で勝利、王座獲得。
この試合が、初防衛戦。
亀田 和毅(22)
この試合まで27戦全勝(18KO)。
WBCの地域タイトルやシルバー王座を獲得、ようやく巡ってきた世界戦。
※フルラウンドの動画は見つけれませんでした…。
結果は、和毅が速いジャブとボディ攻撃で確実にポイントを稼ぎ、大差での判定3-0(116-112,117-111,118-110)で和毅の勝利となり王座奪取、史上初の3兄弟世界王者となりました。
和毅にしてみると、アンブンダは腕が長くガードが堅かったのでパンチがなかなか当たらず、アンブンダも、和毅のジャブに対応しきれないまま試合が進んでしまった感じでした。
激しく打ち合う場面はありませんでしたが、兄2人よりは手数もよく出て、緊張感のある好試合だったと思います。
この兄弟は、なかなか防御が堅く、相手から有効打をもらいません。
これは、強い選手の大きな条件です。
以前、辰吉丈一郎は、類まれな攻撃力を武器にチャンピオンになりましたが、攻撃重視のスタイルだったため、残念ながら世界レベルの相手には長くは通用しませんでした。
どんなに強い選手でも、相手のパンチが先に効いてしまってはどうにもなりません。
もし、辰吉がもう少し防御を意識していれば、とてつもない記録を残していたかもしれないと思います。
話が若干逸れました。
3兄弟の最終兵器と言われる和毅のセンスとスピードはなかなかのものだと思いましたし、20戦無敗の王者に快勝したのですが、新聞などで、お互い効きもしないパンチでポイント稼ぎだけに終始した試合だったなどの酷評も見かけたのは、とても残念でした。