2018年09月

【名勝負17】 薬師寺保栄 vs 辰吉丈一郎 ~ 1994.12.04 WBC世界バンタム級王座統一戦

1994.12.04 
WBC世界バンタム級王座統一戦
正規王者 薬師寺 保栄
vs
暫定王者 辰吉 丈一郎


日本人対決と言えば、この二人を忘れるわけにはいきません。
抜群の人気を誇る辰吉に対し、王者でありながらかませ犬的な扱いを受けた薬師寺。
ほとんどの人は、辰吉が華麗にKO勝利し復帰戦を飾ると思っていたことでしょう。
私は、薬師寺の基本に忠実なボクシングは、見栄えは派手でもガードが甘い辰吉に通用すると思っていて、薬師寺勝利の予想でした。


薬師寺 保栄(26)

戦績:22勝(16KO)2敗1引分

1993.12.23 世界初挑戦。
左眼網膜剥離となった辰吉丈一郎の代役として、WBC世界バンタム級王者辺丁一(韓国)に挑戦。
判定勝利で世界王座獲得も、微妙な判定で物議を醸しました。

1994.07.31 2度目の防衛戦は辺丁一との再戦。
薬師寺が5度のダウンを奪い、11回TKO勝利。

1994.12.04 3度目の防衛戦が辰吉との王座統一戦。


辰吉 丈一郎(24)

戦績:10勝(8KO)1敗1引分

1991.09.19世界初挑戦。
WBC世界バンタム級王者グレグ・リチャードソン(米国)に10R終了TKO勝ち。
具志堅用高の9戦を抜き国内最短新記録(当時)となる8戦目で世界王座奪取に成功。

1991.12 「網膜裂孔」で入院・手術。

1992.09.17 初防衛戦。
暫定王座ビクトル・ラバナレス(メキシコ)と統一戦。
9RTKOに敗れ王座陥落。プロ初黒星。

1993.07.22 世界再挑戦。
3月にラバナレスに勝ちWBC世界バンタム級王者となった辺丁一(韓国)が5月の初防衛戦で左手を骨折したため、同級暫定王座決定戦としてラバナレスと再戦、僅差の判定勝ち。

その後、左目網膜剥離で、1993.11.25に予定されていた正規王者・辺との統一戦をキャンセル。
暫定王座返上、事実上引退の危機に。

手術後、現役続行を表明し、ハワイで復帰戦を強行。
WBCから、返上していた暫定王座を再び与えられ、JBCも特例で辰吉の現役続行を許可。

1994.12.04 WBC世界バンタム級正規王者薬師寺保栄との統一戦。


動画はこちら。(試合開始は17:45ごろ)


【結果】
フルラウンド激しい打ち合いを繰り広げ、判定にもつれ込んだ。
こつこつ丁寧にパンチを当てた薬師寺が、2-0(116-112,115-114,114-114)で勝利。
私の採点は、116-111で薬師寺。
無題
もっと薬師寺の一方的な試合の記憶だったのですが、あらためて見てみると、辰吉が結構反撃して接戦でした。
敗れたとはいえ、辰吉は、目が腫れて視界が悪い状態でありながら、勇敢な戦いを見せてくれました。


辰吉は、「統一戦に敗れた場合は即座に引退」を条件とされていたため、再度引退の危機に立たされることになりました。

【名勝負16】 沼田義明 vs 小林弘 ~ 1967.12.14 WBA・WBC世界ジュニアライト級タイトルマッチ

1967.12.14
WBA・WBC世界ジュニアライト級タイトルマッチ
王者 沼田 義明
vs 
挑戦者 小林 弘


主要団体が4つに増えた今は日本人同士の世界戦は珍しくないですが、WBCがWBAから完全に分裂して間もない頃で、チャンピオンになること自体が非常に難しかったこの時代に、世界を争う選手が2人いたことは驚きです。
世界戦で初の日本人対決となった2人の対戦は、当時は衝撃的だったでしょう。


沼田 義明(22)


戦績:33勝(9KO)4敗

デビューから23連勝で1965.04.01東洋太平洋ジュニアライト王者ラリー・フラビアノ(フィリピン)に勝利、王座獲得。

1966.06.09世界ジュニアライト級王者・東洋太平洋ライト級王者フラッシュ・エロルデ(フィリピン)の東洋太平洋ライト級タイトルに挑戦。
判定で勝利し王座奪取(のちに返上)。

1967.06.15 WBA/WBC世界ジュニアライト級タイトルマッチでフラッシュ・エロルデ(フィリピン)と再戦。
判定勝利しタイトル奪取。

小林戦が世界ジュニアライト級王座の初防衛戦。 


小林 弘(23)

戦績:50勝(7KO)6敗2引分

デビュー後19連勝で挑んだ日本タイトル奪取に失敗。

その後3連敗するも、4連勝で1964.09.28日本フェザー級タイトルに再挑戦、日本王者に。

ノンタイトル戦を挟みながら7度防衛。

この試合が世界初挑戦。


今とはずいぶん違うなと思うのが、2人とも防衛戦の間にノンタイトル戦をかなりやっていて、けっこう負けてたりするんですよね。
試合間隔も短く、毎月どころか、2~3週間ぐらいで次の試合やってたりしてます。
調整試合程度で勝ち負けはあまり気にしてなかったのでしょうか…。
どちらにしても、昔は、けっこう無茶なことしてたんだなと思いますね。




【結果】
パンチの届く距離に入った瞬間に鋭いパンチを交換する緊張感のある戦い。
やや沼田優勢で迎えた6Rに、小林がダウンを奪い形勢逆転。
その後も一進一退が続き、10R、11R、沼田が積極的にパンチを出し挽回を狙う。
12Rに小林が3度ダウンを奪いKO勝利。
11Rまでの採点は53-51,54—52,54-51で三者とも小林でした。

◆元IBF世界スーパーバンタム級王者小國以載が現役復帰!

 元IBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載が現役復帰、12.01に再起戦。

2012年からずっと痛めていた右手首を今年1月に手術したことで、再起を決意したようです。

昨年9月の初防衛戦の岩佐亮佑戦は、いくら苦手なサウスポーとはいえ、見事な負けっぷりだっただけに、すっきりしての引退だったのかと思ってましたが、怪我が理由だったんですね。

完治したようなので、また、タイトルを奪取したジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)戦のような素晴らしい試合をまた見せてくれると期待しています。



◆木村翔vs田中恒成 採点結果その2

採点に関しては、さまざまな意見が出ていますね。
このブログに頂いたコメントも、
モメンタムさん「114-114のドローが妥当だと思う。 田中のパンチは軽かった。」  
S.O.Bさん「118-110で田中。僅差のスコアは意外だった」
と、見方が分かれています。

7Rのスリップがダウンだった、また12Rの田中10-木村9は納得できないとして、木村陣営は抗議を考えているようです。
(私は、7Rのスリップは印象に残っておらず田中10-木村9としましたが…。)

この主張が取り入れられれば、ダイレクトリマッチの可能性も出てきそうです。

木村には、是非再起していただいて、今度は全国中継で2人の試合を見たいですね。

◆木村翔vs田中恒成 採点結果

昨日行われたWBO世界フライ級タイトルマッチは、田中恒成が2-0(116-112、115-113,114-114)の判定で勝利、3階級制覇を達成しました。

映像を見た印象では、田中のほうが前半からよく動き手を出し、木村にプレッシャーをかけていて、木村もボディとかで地味に反撃はしていたものの、田中の快勝と言える試合だったと思いました。

私の採点法では、田中がクリーンヒットを決めた2Rなど、はっきりと差の出たラウンドは10-8としていますので、かなり田中優勢の採点となりましたが、実際の採点は結構微妙でしたね。

木村。田中 スコア















joeさんから、「5~6ポイントは田中が離していたように見えました。さすがにドローは無いかな」とのコメントいただきましたが、 たしかにドローは無いと思いますね。
これほど僅差の判定とは、ちょっと意外でした。
私は、木村選手を応援して見ていましたが、田中選手の出来が素晴らしかったですね。

木村は、後退する場面が多く、パンチも空振りが目立ち、持ち前の粘りもやや空回りした感じでした。
それだけ田中がうまく木村に対応したということでしょう。

この両者、そのうち再戦が実現すれば、盛り上がるかもしれませんね。


管理人:ボクオタおやじ
輪島功一、大場政夫、具志堅用高…。少年時代に往年の名ボクサーをテレビで見て、胸が高鳴りました。以来40年以上ボクシングオタクです。
過去の名勝負なども取り上げていこうと思います。
おことわり
選手名等は敬称略とさせていただいております。
私の採点方法
ちょっと変わった独自の採点方法で勝手に楽しんでます。
⇒詳しくはこちら
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