マイク・タイソン。
ボクシングファンなら知らぬ人はいない規格外のボクサー。
この試合まで37勝(33KO)無敗の3団体統一王者(IBF6回防衛、WBA8回防衛、WBC9回防衛)。
主な戦績は、
1986-11-22 トレバー・バービック(カナダ)に2RKO勝利、WBC王座獲得。
1987-03-07 WBA王者ジェームス・スミス(アメリカ) に判定(3-0)勝利、2団体統一。
1試合防衛戦(ピンクロン・トーマス(アメリカ)を6RKO)を挟み、
1987-08-01 IBF王者トニー・タッカー(アメリカ)に判定(3-0)勝利、3団体統一。
その後、タイレル・ビッグス(アメリカ)を7RKO、ラリー・ホームズ(アメリカ)を4RKO、トニー・タッブス(アメリカ)を2RKO、マイケル・スピンクス(アメリカ)を1RKO、フランク・ブルーノ(イギリス)を5RKO、カール・ウィリアムス(アメリカ)を1RKO、6連続KO防衛。
もう誰も勝てないとまで言われたタイソンに挑んだジェームス・ダグラス(アメリカ)。
当時日本ではダグラスって誰?みたいな雰囲気で、ほとんどの人は、タイソンが軽くKOするだろうと思っていたはずです。
始まってみると、タイソンは動きにキレがなく、ダグラスの鋭い左ジャブ、ストレートを浴び大苦戦。
しかし、「タイソンは多少油断しているのだ。そのうちタイソンの強烈なパンチがダグラスを捕えるだろう。」と思っていました。
万全の調整で最高のコンディションでリングに上がったダグラス優勢のまま試合が進みますが、8Rにタイソン起死回生の右フックでダグラスがダウン。
ダグラスが立ち上がり試合再開となったものの、これが後に問題となる13秒の「ロングカウント」でした。
タイソンの強烈な一撃をくらったダグラスにもはや勝機は残されていなかったはずでしたが、ダグラスはダウンしたことが嘘のような動きを9Rに見せます。
再びダグラスが攻勢に転じ、10R、史上最強と呼ばれたマイク・タイソンを逆転KOしました。
タイトル獲得後、ロングカウント問題が法廷に持ち込まれ、その対応でダグラスは調整不足での初防衛戦となり、イベンダー・ホリフィールド(アメリカ)に3RKOで敗れました。
ダグラスは、「まぐれで勝った。」「ロングカウントがなければ負けていた。」と言われ、最強の男に勝利したことが正当に評価されぬままリングを去りました。
しかし、ダグラスが、一瞬とはいえ強烈に輝いた試合は忘れることができません。
改めて見てみました。
1R
タイソンがぐいぐい前進、ダグラスも応戦するが、タイソンがやや優勢か。 タイソン10-9
2R
ダグラスが軽快なフットワークと左ジャブで優勢に。
タイソンの反撃は単発で、前進してはダグラスのパンチを浴びる苦しい展開。 ダグラス10-9
3Rダグラスの手ジャブが冴える。手数も多い。
ダグラスのパンチが正確にタイソンを捕える。 ダグラス10-9
4R
クリンチが多い。ダグラスのジャブが正確タイソン時折反撃するもは当たらない。 ダグラス10-9
5R
ダグラス、タイソンの反撃をフットワークで軽快にかわし連打を打ち込む。 ダグラス10-8
6R
ややダグラスの手数が減ったが、ジャブは正確、攻勢かわらず。 ダグラス10-9
7R
ダグラスの手数が減りタイソン前進するも、ペースを握るまでには至らない。 タイソン10-9
8R
両者やや疲れたか、クリンチが増える。
ラウンド終盤ダグラスのパンチがヒットし攻勢に出たところで、タイソンの右アッパー一閃。
ダグラスたまらずダウン。なんとか立ち上がったところでゴング。 タイソン10-6
9R
タイソン一気に攻めるが、ダグラスが奇跡的に回復、連打で猛反撃。
ラウンド中盤からはダグラスの一方的な攻勢、タイソンはダウン寸前に。 ダグラス10-7
10R
ダグラスの優勢続き、連打でKO。
ダグラスはもっと圧倒的に優勢だったような記憶でした。
確かに、ダグラスのジャブは試合をほぼ試合を支配していましたが、タイソンが苦戦すること自体が想定外だったので、そういう記憶になっていたのだと思います。
ボクシングファンなら知らぬ人はいない規格外のボクサー。
この試合まで37勝(33KO)無敗の3団体統一王者(IBF6回防衛、WBA8回防衛、WBC9回防衛)。
主な戦績は、
1986-11-22 トレバー・バービック(カナダ)に2RKO勝利、WBC王座獲得。
1987-03-07 WBA王者ジェームス・スミス(アメリカ) に判定(3-0)勝利、2団体統一。
1試合防衛戦(ピンクロン・トーマス(アメリカ)を6RKO)を挟み、
1987-08-01 IBF王者トニー・タッカー(アメリカ)に判定(3-0)勝利、3団体統一。
その後、タイレル・ビッグス(アメリカ)を7RKO、ラリー・ホームズ(アメリカ)を4RKO、トニー・タッブス(アメリカ)を2RKO、マイケル・スピンクス(アメリカ)を1RKO、フランク・ブルーノ(イギリス)を5RKO、カール・ウィリアムス(アメリカ)を1RKO、6連続KO防衛。
もう誰も勝てないとまで言われたタイソンに挑んだジェームス・ダグラス(アメリカ)。
当時日本ではダグラスって誰?みたいな雰囲気で、ほとんどの人は、タイソンが軽くKOするだろうと思っていたはずです。
始まってみると、タイソンは動きにキレがなく、ダグラスの鋭い左ジャブ、ストレートを浴び大苦戦。
しかし、「タイソンは多少油断しているのだ。そのうちタイソンの強烈なパンチがダグラスを捕えるだろう。」と思っていました。
万全の調整で最高のコンディションでリングに上がったダグラス優勢のまま試合が進みますが、8Rにタイソン起死回生の右フックでダグラスがダウン。
ダグラスが立ち上がり試合再開となったものの、これが後に問題となる13秒の「ロングカウント」でした。
タイソンの強烈な一撃をくらったダグラスにもはや勝機は残されていなかったはずでしたが、ダグラスはダウンしたことが嘘のような動きを9Rに見せます。
再びダグラスが攻勢に転じ、10R、史上最強と呼ばれたマイク・タイソンを逆転KOしました。
タイトル獲得後、ロングカウント問題が法廷に持ち込まれ、その対応でダグラスは調整不足での初防衛戦となり、イベンダー・ホリフィールド(アメリカ)に3RKOで敗れました。
ダグラスは、「まぐれで勝った。」「ロングカウントがなければ負けていた。」と言われ、最強の男に勝利したことが正当に評価されぬままリングを去りました。
しかし、ダグラスが、一瞬とはいえ強烈に輝いた試合は忘れることができません。
改めて見てみました。
1R
タイソンがぐいぐい前進、ダグラスも応戦するが、タイソンがやや優勢か。 タイソン10-9
2R
ダグラスが軽快なフットワークと左ジャブで優勢に。
タイソンの反撃は単発で、前進してはダグラスのパンチを浴びる苦しい展開。 ダグラス10-9
3Rダグラスの手ジャブが冴える。手数も多い。
ダグラスのパンチが正確にタイソンを捕える。 ダグラス10-9
4R
クリンチが多い。ダグラスのジャブが正確タイソン時折反撃するもは当たらない。 ダグラス10-9
5R
ダグラス、タイソンの反撃をフットワークで軽快にかわし連打を打ち込む。 ダグラス10-8
6R
ややダグラスの手数が減ったが、ジャブは正確、攻勢かわらず。 ダグラス10-9
7R
ダグラスの手数が減りタイソン前進するも、ペースを握るまでには至らない。 タイソン10-9
8R
両者やや疲れたか、クリンチが増える。
ラウンド終盤ダグラスのパンチがヒットし攻勢に出たところで、タイソンの右アッパー一閃。
ダグラスたまらずダウン。なんとか立ち上がったところでゴング。 タイソン10-6
9R
タイソン一気に攻めるが、ダグラスが奇跡的に回復、連打で猛反撃。
ラウンド中盤からはダグラスの一方的な攻勢、タイソンはダウン寸前に。 ダグラス10-7
10R
ダグラスの優勢続き、連打でKO。
ダグラスはもっと圧倒的に優勢だったような記憶でした。
確かに、ダグラスのジャブは試合をほぼ試合を支配していましたが、タイソンが苦戦すること自体が想定外だったので、そういう記憶になっていたのだと思います。