WBSSバンタム級にノニト・ドネアが参加と聞いたときに、ボクシングファンの多くは、これまでのドネアの輝かしい戦績がWBSSに花を添えることはあっても、まさか、決勝まで進出するとは思わなかったのではないでしょうか。

ドネアの世界戦(暫定王座含む)の経歴を振り返ってみると、フェザー級は、ドネアにとっては重すぎだったのか精彩を欠いたように見えましたが、スーパーバンタム級では、ギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)、ジェシー・マグダレノ(米国)に敗れたとはいえ、ウィルフレド・バスケスJr(プエルトリコ)、西岡利晃らに6勝。

バンタム級以下では、8戦全勝(フライ級4勝、スーパーフライ級2勝、バンタム級2勝)。

ドネアにとって、やはり軽いクラスが適正体重であり、”The Filipino Flash”と呼ばれたスピードと切れ味鋭いカウンターが健在であれば、輝きを取り戻す可能性はあると思いつつ、年齢的な衰えもあり、厳しい戦いになるだろうと予想していました。

 
 
いざ、WBSSが始まってみると、初戦のライアン・バーネット(英国)戦では、バーネットが試合中の故障により棄権で準決勝進出。

準決勝のゾラニ・テテ(南アフリカ)には流石にかなわないだろうと思いましたが、そのテテは怪我で離脱。
テテより実力は下かもしれませんがれっきとした世界ランカーである代役のステフォン・ヤング(米国)に快勝し決勝進出、健在をアピールしました。

この2試合で、ドネアがかつての輝きを取り戻したと言えるかどうかは微妙ですが、ビッグネームが決勝に進んだことで、相手が井上尚弥とエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)のどちらであっても、決勝はおおいに盛り上がりそうです。

願わくば、井上尚弥がロドリゲスに勝利し、ドネアとの決勝戦を日本で開催してほしいと思いますが、果たしてどうなるでしょうか。






 
 
 

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