1993.12.17
WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ
王者 フアン・マルティン・コッジ
vs
挑戦者 エデル・ゴンサレス



フアン・マルティン・コッジ(31:アルゼンチン)

この試合までの戦績:64勝(38KO)2敗2分

1987.07.04 WBA世界スーパーライト王者パトリツィオ・オリバー(イタリア)に勝利しタイトル獲得。

1990.08.17 ロレト・ガルサ(米国)に敗れ、5度目の防衛に失敗。

1993.01.12 平仲明信に勝利して王座に就いていたモーリス・イースト(フィリピン)に8RTKO勝利、再び王座に。

この試合が5度目の防衛戦。


エデル・ゴンサレス(29:コロンビア)

この試合までの戦績:22勝(15KO)3敗1引分

この試合が世界初挑戦。



コッジは、がっちりした体形から繰り出す強打が印象的なボクサー。
ディフェンスも巧みな一方で、打たれ弱くて結構ダウンが多く、倒し倒されの派手な試合も多いです。
しかし、ダウン後の回復の早さは異常なほどで、平仲明信も2度ダウンを奪いながら倒し切れず、判定で敗れました。

コッジは、強打と驚異的な回復力を武器に、WBAスーパーライト級王座に3度就き、計10度防衛する名王者となりましたが、このエデル・ゴンサレス戦を忘れるわけにはいきません。



この試合は、本当なら2RでゴンサレスがKO勝利している試合。

レフェリーも、ジャッジも、タイムキーパーも揃ってコッジを救いにいき、いくら地元とはいえ、これだけインチキなレベルだと、呆れるしかありません。

コッジ本人が悪質な反則をしたわけではありませんが、コッジの経歴に大きな傷を残す一戦となりました。

ただ、あれだけのダメージを受けながら、何とか回復し、持ち前のパンチ力に物を言わせ逆転KOしたコッジの力はたいしたものだと感心しました。

ゴンサレスにとっては、あまりに無念の敗戦となりました。



 





 
 
 

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