2019.10.01に行われたWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、スーパー王者 京口紘人 vs 挑戦者 同級1位 久田哲也は、世界挑戦が最初で最後かもしれない34歳久田の大健闘が光りました。

ふと、最初で最後の世界挑戦で輝いたボクサーが他にもいたことを思い出しました。

2001.02.17
WBA世界ライト級タイトルマッチ
王者 畑山 隆則
vs
挑戦者 リック 吉村


坂本博之にKO勝利し勢いに乗る畑山のパワーが勝るのか、テクニックのリック吉村が勝るのか。
日本ボクシング史上で初めて、チケットが1か月前にすべて売り切れるほどの注目を集めた試合。


畑山 隆則(25)

これまでの戦績:24勝(19KO)1敗2引分

1996.03.18 OPBF東洋太平洋王座獲得、3度防衛後返上。

1997.10.05 5度防衛中のWBA世界スーパーフェザー級王者チェ・ヨンスに挑戦。 1-1(116-114,114-114,114-116)で引き分け、王座獲得ならず。

1998.03.29 18戦無敗の日本スーパーフェザー級王者コウジ有沢に挑戦。9RTKOで勝利、王座獲得。(その後返上)
※ 無敗同士の対戦は「史上最大の日本タイトルマッチ」と言われ、期待に違わぬ激闘となり、年間最優秀試合に選ばれた。

1998.09.05 チェ・ヨンスに再挑戦、2-0(116-113,114-114,116-113)で勝利、王座獲得。

1999.06.27 2度目の防衛戦で、ラクバ・シン(モンゴル)に5RTKOで敗れ王座陥落。

この後、引退を宣言するが、「平成のKOキング」と呼ばれた坂本博之との対戦を目指し再起。

2000.06.11 WBAライト級王者ヒルベルト・セラノ(ベネズエラ)に挑戦、8RTKO勝利し王座獲得。勝利者インタビューで坂本との対戦を宣言。

2000.10.11 坂本博之に10RKO勝利、初防衛成功。

この試合が2度目の防衛戦。


リック 吉村(36:米国)

これまでの戦績:38勝(20KO)5敗1引分
 5敗のうち、デビュー後2連敗を含む3敗はキャリア初期のもの。

1990.01.23 日本スーパーライト級王座獲得。その後2度防衛。
1991.03.09 スラフ・ヤノフスキーに0-3(96-100,96-99,94-100)で敗れ王座陥落。

1993.09.13 日本ライト級王座獲得。
1993.12.13 坂本博之に9RTKOで敗れ、王座陥落。

1995.01.07 再び、日本ライト級王座獲得。
2000.11.27 嶋田雄大に3-0(97-96,98-94.96-95)で勝利、22度目の防衛に成功。

今回の試合が、世界初挑戦。



日本ライト級王座を22回防衛しながら、米国軍人であるがゆえにスポンサーに恵まれず、世界挑戦のチャンスが巡ってこなかった吉村。

36歳にして、最初でおそらく最後となるであろう世界挑戦の相手は畑山隆則。

畑山は、スーパーフェザー級王者から陥落後引退しましたが、「平成のKOキング」坂本博之との対戦を目指し再起、WBAライト級王座の初防衛戦で戦い、10RKO勝利し、この試合が2度目の防衛戦。

戦前予想は、坂本に勝利し勢いに乗る畑山が圧倒的に有利。

試合の模様はこちら↓


試合開始からぐいぐい前進してくる畑山に左ジャブで対抗する吉村。
お互いそれほど明確な有効打は無いが、序盤は畑山の積極性が目立つ。
中盤に入り、畑山の手数が減り、吉村がペースを握る。
終盤は、畑山が再び攻勢、吉村も応戦し打ち合いに。

公式の採点は1-1(116-111,112-115,114-114)。

畑山は、吉村の左ジャブや接近した時のクリンチに苦しみましたが、終盤の追い上げで何とか引分に持ち込みました。
吉村は、ホールディングの反則での減点がなければ勝っていた非常に惜しい内容でした。
終盤、畑山の猛攻に守りに入ってしまい、追いつかれてしまいました。

私の採点は、
無題



(→採点方法はこちら)

当時は、試合を見ていて、終わった瞬間、「畑山、負けたな…。」と思いました。
あらためて見てみると、畑山もかなり反撃していて、ほぼ互角の内容に思いました。
吉村のパンチがもっと当たっていたような記憶でしたが…。



後のインタビューで「坂本戦で燃え尽きていたのは否めない」と語った畑山。
確かに、拳の怪我の影響もあったとはいえ、やや精彩を欠いたぎりぎりの引き分け防衛でした。

ただ、吉村が、予想をはるかに超える善戦だったことに間違いはないでしょう。







 
 
 

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